オコゼと大船渡産本マグロ

Filed Under (未分類) by suisan on 17-06-2010

青森県・大間から盛岡水産に入荷の「カジカ」の中に明らかに「オコゼ」が混ざっていた。

  

どう見てもオコゼ。カジカの値段で近海オコゼが購入できるとは思ってもいなかった。

販売できなければ、今夜の酒の肴に、と思っていたが・・・。

星川さんの若旦那に購入された(していただいた)。見る人は見るもんだ。残念!

サイズもまあまあ。三枚に卸して”唐揚げ”にする予定だった。

 

大船渡産本マグロが14日に入荷。4日ほどとめ、弊社鮪やさんが卸していた。

109kgの大型。20から30kgなら良く見かけるが100kgオーバーは珍しいのではないかな。

  

鮪は4、5日おいた方が旨い。

そのせいか身がしっかりして美味しい。ただ、やはり今時期のホンマグロは(近海)酸味が強い。

下の写真は奄美産蓄養本マグロ。全体にピンク色。脂好きには何処を食べても旨い。特にオオトロは最高。

天然本マグロは写真で見るように黒味かかった赤。皮近くもあんまり脂には見えない。

でも、結構脂があり、コクもあり上品で旨い。

アカハタ

Filed Under (未分類) by suisan on 15-06-2010

以前にも紹介したことがあるが、岩手魚類に鮮度が良い「アカハタ」が見えたので写真に収めた。

東京・八丈島産。

   

南日本。沿岸の浅所から深所のサンゴ礁域に生息。

小魚や甲殻類を食べている。最大で40cmほど。

   

味に関しては千差万別。

ある説明では、高値の割りに美味しくないとか、中華食材で加熱用とか、である。(流通が発達していなかった頃の評価では)

が、これだけの鮮度なら刺身がうまい。

しっかりした歯ごたえ、味、甘みと申し分ない。

勿論、煮魚にしても美味しい。

一般にはあまり流通する魚ではないが、お勧めの魚である。

 

スルメイカがついに青森産が出だした。胴長20cm弱。

もう少しすれば三陸の夏イカ漁が始まる。

マトウダイとエゾイシカゲガイ

Filed Under (未分類) by suisan on 14-06-2010

ここ数日前から「大船渡産マトウダイ」が入荷している。

  

からだ中央に”的”のような模様があり薄平らな魚である。(カガミダイに似ている)

生息域は本州南部以南ではあるが、三陸でも捕獲されるようだ。

旬も秋から冬。冬は脂ものり旨い魚である。

季節はずれではあるが、卸して試食してみたが、結構旨い。

  

歯ごたえのある食感と後味に甘みさえ感じられる。そして安い。

難点は卸し方。骨の入り方が通常の魚と違うので注意。

無理すれば身割れの原因となる。

 

土曜日撮影した「エゾイシカゲガイ」。

  

広田湾で数日前に解禁となり、多くは築地市場で出荷された。(岩手魚類にも入荷した)

(以前”赤碕漁協”と記入。広田湾の間違いでした。関係各位のお詫び申し上げます)

すごく元気な貝で剥こうとすれば足?(舌)を大きく出し、気持ち悪くなる。

貝独特の食感と甘みのある。ただ高値。

不況なこの時期、値崩れするのではないかと心配である。(期待している)

カジカ(川カジカ)

Filed Under (未分類) by suisan on 12-06-2010

カジカ(本名:ハナカジカ、カサゴ目カジカ科カジカ属)岩手魚類入荷、岩手県産。(6月11日撮影)

  

盛岡で生まれ育った私にとって、とても身近にいた魚で、見れば”幼馴染”のような気がする。

勿論、中津川や山奥の小さな沢にも生息しているカジカ。今調べてみれば日本固有の魚なそうだ。

一生を淡水で暮す種類と、孵化後川を下り稚魚時代を海で生活し再び遡上する種類や、琵琶湖特有な種類とがいる、とのこと。

  

盛岡のカジカ(ハナカジカ?)は一生を川で暮す種類かな。

ハナカジカは北海道、青森、秋田、山形、岩手、新潟に分布。

綺麗な河川に生息し、水中昆虫や小魚、底生生物など食べている。

ドンクサイ体型であるが、流れの急な場所や堰堤など吸い付くように動き回り、体色も周りの環境色にいち早く同化でき、忍者みたいだ。

子供のころ、何度も水槽で飼おうとしたが、アッと言うまに死んでしまうデリケートな魚だったことや、小さいながら脂のある魚で、焼いても唐揚げして美味しい魚と記憶している。

今は中津川では獲ってはいけない魚になっていると、聞いている。

ウケクチメバル(パンダメバル)

Filed Under (未分類) by suisan on 11-06-2010

岩手魚類入荷のノドクロ(ユメカサゴ)の中に紛れ込んでいた変わったメバルらしき物を見つけた。

産地は千葉県産。

  

我々が言うメバル(ウスメバル)とは一寸違う。右の写真は上がウスメバル。下が今日の主役、ウケクチメバル。

生息域は岩手県から高知県まで。

普段ウスメバルが入荷するのは青森県が多いので混ざることはないのだろうが、千葉県などではウスメバルなどに混ざり単なる”メバル”として流通しているとの事。

又、岩手県産のメバルの中にあっても見逃していたのだろう。

体全体が丸みをおび、目から先の鼻までが短く、下唇が出ているように見える。

  

これがウケクチメバルの名前の元なのでは?。

鰓には縦長の黒い斑点があり、体にも鮮明な斑紋があるため”パンダメバル”なのかな。

目と目の間には逆八の字の棘がある。

よくチダイ、メバル釣りの外道として釣られることが多いと言うが、食べられない訳でもないのに外道とは可愛そうだ。

料理は刺身、塩焼き、煮付け、干し魚など全て良し。

最大で30cmぐらいになるとの事ではあるが、20cm弱の小ぶりな物が多いため外道と扱われているのかも。

コブダイ・アユ

Filed Under (未分類) by suisan on 10-06-2010

盛岡水産には日本海側からの入荷の量が多い。

担当者曰く「単価は安いが量でカバーできる。助かっている」との事。

目新しいものはないが、魚の入り合わせにコブダイの幼魚?を発見。

  

コブダイは日本海側では佐渡島以南、太平洋側では本州以南、沖縄を除く朝鮮半島、南シナ海に生息。

写真のように小さい頃はメス。メスで産卵し、大きくなると(50cm位)コブが張り出し、オスに性転換する魚である。

旬は冬で「寒鯛」の名を持つ。

刺身やカルパッチョ、ムニエル、鍋(ブイヤベース)、干し魚などに用いられる。

スズキ目ベラ科コブダイ属でベラ科自体評価があまり高くはないが、冬はお勧めの魚である。

 

夏が近づいてくればやはり「アユ」。色々な産地から養殖のアユが送られてきている。

写真は愛知県産。岩手魚類入荷。

  

来月になれば岩手県の河川もアユ釣りが解禁になる。

盛岡のように内陸はほとんどが放流アユ。それでも釣りキチは喜んで出かけるようになる。

中津川はサケは遡上してくるが、天然のアユまではむりであろう。

解禁になり釣りキチが釣ってきたら、また写真を紹介しましょう。

オニヒゲ

Filed Under (未分類) by suisan on 08-06-2010

何とも奇妙な魚であろう。

どのように進化したのか疑問の思う魚である。

オニヒゲ(タラ目ソコダラ科トウジン属)岩手魚類、岩手県・宮古産。

  

宮古漁協では「つくし」と呼ばれている。

北海道の太平洋側から九州、パラオ海嶺までの水深700~910mの深海に生息している。

岩手県南部沖の水深150~300m位に生息していると言う。

  

頭部はザラザラ。目の下が張り出し、鼻先が突き出て、口は鼻先より後ろで目の下位についている。

頭の大きさの割りに胴が細く、長い尾へと続く。そして尾ビレがない。

顔の形を見れば泥の中にいる底生動物を食べているのではないか。又、尾ビレが発達してない事を考えればあまり泳ぐ必要性がないのかも知れない。

最大で50cm位になるとか。

あまり食べたいような魚ではないが、結構美味しい魚のようだ。

鮮度が良ければ刺身、とはある?。白身なのに旨味、かすかな脂身の中に甘みも感じられる。との事である。

他にはムニエル、フライ、煮魚など。カマボコの原料にもなる。

ただ歩留まりの悪い魚である。もう一度、顔の写真を。

ウルトラマンに出てくる怪獣みたいだ。

キス(シロギス)

Filed Under (未分類) by suisan on 07-06-2010

土曜日、カツオが暴落したとの情報があった。

漁場も北上し、福島沖。入船も宮城・石巻や岩手・大船渡など。

いよいよカツオ漁が本格になり、美味しくなる季節がやってきた。

写真は宮城に水揚げされたカツオ。

 

土曜日、築地から送られてきたキス(シロギス)。三重県産。

  

スズキ目キス科キス属。北海道南部以南の日本全国に分布。

砂底の浅い海に生息して、河口の汽水域にも進入する。

産卵は初夏から秋にかけて。全長30cmぐらいに成長する。

口が下を向いていて砂の中に隠れているゴカイやヨコエビなどの底生生物を食べている。

旬は晩春から初夏。今が美味しい時期である。

単純に天ぷら材料と思わずに、色々な食べ方がある。

当然、鮮度が良ければ刺身。皮の下にわずかでも脂があり、霜皮造りがよい。

昆布締めにして寿司ネタ最高。

単純に塩焼きも旨い、との事。

前日には盛岡水産に秋田県産シロギスが入荷し、購入、販売をした。

夏魚が日々入荷している。

ベッコウシジミ他

Filed Under (未分類) by suisan on 05-06-2010

昨日と今日の写真から紹介しよう。

築地から愛媛産の天然活締鯛が送られてきた。綺麗な体色とアイシャドウ。1kg前後の鯛である。

  

鯛もそろそろ「麦わら鯛」と呼ばれ、夏の時期に入る。これほどの鯛なら「麦わら鯛」と呼ばれることはないと思う。

 

宮城からは昨年に続き「ベッコウシジミ」が入荷。北上川河口の栄養分豊富なシジミ。通常のシジミの3倍程の価格。

6月1日からは山形産の「イワガキ」が入荷している。(秋田産は7月1日かな?)

  

イワガキは熱い夏のイメージ。冷たくひえたイワガキとビールは最高。 

2日間、休肝日を設けたので特にビールが恋しい。

  

市場の風景で岩手魚類のマグロ。写真はほんの一部。

マグロと言えば今日の「田清魚店」の”特売”のスペイン産天然本マグロ。

色、味と最高級。ご賞味なされたい方は「田清魚店」各店へ。

ママカリ(サッパ)

Filed Under (未分類) by suisan on 04-06-2010

ママカリ(サッパ・ニシン目ニシン科サッパ属)福島県産、盛岡水産。

東北地方以南から黄海、東シナ海の沿岸域の分布。

内湾や河口の汽水域に群れで生息。マイワシやニシンのように大規模な回遊は行わず、一生を通して生息域を大きく変えることはない。

プランクトン食性で水ごと吸い込み鰓でプランクトンを濾しとって食べる。

瀬戸内海や有明海など西日本を中心に食用されている。

本名はサッパだが瀬戸内海ではママカリ、香川ではワチ、佐賀ではハダラなどの呼び名がある。

”ママカリ”とは美味しすぎてご飯が足りなくなり隣の家から借りてくる、事の意味?なそうだ。

”サッパ”は刺身や酢締めなどで食べると淡白でサッパリしているから、とも言われる。

  

料理は刺身や酢締め。「ママカリの酢締め」は全国的に有名。

素焼きや塩焼きも旨いと言う。小さな割に脂があるようだ。唐揚げも旨いとの事。

残念ながら競合の前に先取りされ手元にこなかった。

今度見かけたら購入し、食べてみたい。

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