クサウオ

Filed Under (クサウオ) by suisan on 22-02-2011

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久々に「ブログ」する。

昨年暮れから怠け癖がつき、今年になって2度目?かな。

今年の冬は寒く、雪が多く散々だった。

やっと昨日、今日と日中の気温が5度を越え、たったそれだけで「春」を実感している。

冬眠していた訳ではないが、ブログ写真のホルダーを整理していたら「クサウオ(12月4日撮影)」と「サブロウ(12月25日)」の写真が出てきた。

どちらの写真も”紹介済”と思っていたが、調べてみれば「fc2田清水産の魚」にての紹介であった。

気を取り直しクサウオから紹介しよう。

カサゴ目クサウオ科クサウオ属。北海道から長崎、東シナ海などに生息。

釜石からの魚の入り合わせに混ざってきた。

水深120mより浅い海で捕獲されているとのことである。

産卵は12月から3月。寿命は1年ではないかと思われる。

主に甲殻類や小魚などうを食べる動物性。

鼻孔は2対、おなかに吸盤が付いている。

普通は食用として流通していないようだが、福島県などの魚港などでは「地場の魚」として食べられている。

(鮮度が落ちやすく、量の少ないため)

寒く産卵が間近が旬と聞く。

皮を剥きそのまま刺身にし、大根おろしとポン酢で食べると言う。

「煮付け」は身がぼろぼろになるが卵が美味。又、生の卵をほぐし醤油漬けにしてたべると旨いとの事である。

でも、見た目で食べたい魚でない。ポニョ?

2008年11月8日撮影のクサウオの写真も添えよう。

  

サブロウは次回。

ゴマソイ

Filed Under (ゴマソイ) by suisan on 09-12-2010

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何かと忙しい「師走」。師でもないのに動き回っている。

大槌からの”入り合わせ”に「ゴマソイ」が入っていた。

あまり見ることのない”北の魚”である。

ゴマソイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)

  

体は楕円形で平たく、後頭部は盛り上がり、目から頭部に鋭い棘がある。

見て分かるように濃い灰色でゴマを散らしたような白い斑点がある。

生息域は宮城県以北の太平洋岸と新潟県以北の日本海。

鹿島灘でも見かけたとか。

岩礁域に生息し、小魚や甲殻類を食べている。

最大で30cmほど。

  

食べ方は刺身、煮魚、塩焼き。メバル属なのでマズイことはない。

市場でもあまり見かけない魚で、「何、これ?」の声が多かった。

カゴカキダイ

Filed Under (カゴカキダイ) by suisan on 07-12-2010

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久々にブログをする。

全然、その気が薄れたわけではない。画面左をみていただけると分かる。

魚の図鑑?ではないが、今までのブログの整理をしている。

完成にはまだまだ時間がかかるが、ア行・カ行等と魚を(今までのブログ)検索できるようにしている。

 

今日は釜石からの”小魚の入り合わせ”に「カゴカキダイ」が入っていたので紹介しましょう。

カゴカキダイ(スズキ目カゴカキダイ科カゴカキダイ属)

生息域は茨城県、山陰以南。台湾、ハワイ諸島、オーストラリア。

体長20cmぐらいまで成長する小魚。(今日の写真は10cmぐらい)

頭の後ろが盛り上がり、肩が異常なほどに盛上がった江戸時代の「駕籠かき」の姿ににている。

上記の特徴と5本の前後に走る筋が目印。

  

料理としては刺身や塩焼きなど。

旬は秋から冬。白身で思ったよりクセがなく、刺身は寒い時期は脂がのり旨いとのことである。

ただ、磯などで獲れる雑魚の部類で市場などへの入荷はほとんどなく、地域で消費されるのがほとんど、との事である。

しかし、相変わらず南の魚がまだ三陸には多い。

この入り合わせには、ナメタガレイ(ババガレイ)、ヒラマサ、カナガシラは良いとしてもイシダイ、本ハギ、ウマズラハギ、メイタガレイ、キントキダイ、そしてイトヒキアジ。南国?の宝庫である。

カジカ・ナマコ等

Filed Under (カジカ, か行, ナマコ, な行) by suisan on 16-11-2010

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11月11日に撮影した「ケムシカジカ」の写真。

大きな口と鋭い歯。アップで見れば怪獣の顔。ゴジラ?

何度もブログで紹介しているが、結構旨い魚である。

鮮度が良ければ刺身。引き締まった白身は味、食感と申し分ない。

秋から冬にかけての卵も、鮭のイクラのように醤油漬けにすると旨い。

当然、鍋や味噌汁などにするには、肝や胃袋など(掃除して)捨てるところがない。そして旨味がでる。

格安。

下の写真は今日入荷の岩手県産「ナマコ」。ストロボの関係で少し赤く見える。

しかし、いつも言うが初めに食べた人は勇気ある人に違いない。

同じく岩手県産「コダラ」。

北海道産「イソツブ」。元気に動いている姿を見れば、カタツムリの先祖のように見える。

角出せ、槍出せ、目玉???はないか。

魚の入荷は相変わらず活発。でも、買出し人が少ない。

業務卸も注文が少ない。

明日は水曜日の営業日。今日以上に買出し人が来ないだろう。

こんなに魚が豊富なときこそ魚を食べてください。

大女子?

Filed Under (コウナゴ) by suisan on 22-10-2010

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築地から「大女子」なるものが送られてきた。北海道・釧路産。

よく見ると「メロウド」の燻製。大きくなったイカナゴ。北海道で「小女子」ではなく「大女子」とか。

小さいイカナゴの釘煮は聞いたことがあるが、燻製は?

昔、北海道ではアイヌの保存食であったとか。

手でむしり、もしくは丸かじりして食べる。口の中に入れれば油くさいかな、と思い食べていると甘み、旨味がわいてくる。

とにかく旨い。よき酒の友になりうる品物である。

すばらしきかな先人(アイヌの)知恵。

マカジキ

Filed Under (マカジキ) by suisan on 02-10-2010

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昨夜、お得意様のオヨバレで寝不足。

ブログネタを探して歩いたが、時間に追われ下の「ナマコ」の写真1枚だけの撮影となった。

しばらくこの姿を見ることなかった。”旬は冬”との事なので今まで獲れていなかったのかな。

何処に行ってたのだろう。

 

下の写真は昨日、盛岡水産に入荷した「マカジキ」の卸し身。

マカジキの紹介は済んでいると思う。

何故?写真に、と思うかも知れないが、刺身を見れば歴然。すばらしい脂身である。

マカジキも旬は冬。その頃なら写真も撮らなかったが、あまりのすばらしさにカメラが向いた。

  

でも、旨そう!!!いや、旨かった。

ただ、マカジキはスジが強く、スジのある部分は口の中に残る。

又、中央部分は赤みが強く、脂の入りはイマイチかな。でも、これだけの旨さを感じるマカジキも少ないのではないかな。

手抜きのブログですみませんが、寝不足がたたっているのでご勘弁を。

マガキ解禁

Filed Under (牡蠣解禁) by suisan on 01-10-2010

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マガキが解禁になり我社にも「殻付牡蠣」や「ムキカキ(生食用)」が入荷した。

  

殻付カキは大船渡・赤碕産。写真右のムキカキは毎年、宮城県産を販売している。

海のミルクといわれるだけあって白く、ふっくらとしている。旨そうである。(剥いたサンプルは私がいただきました)

口の中に入れればまず海水の塩っぱい味。そしてカキ特有の旨味。そして渋み?。

口いっぱいに広がる。旨い!!!

  

ムキカキは粒がそろい(大粒)、塩水殺菌していて「生食用」の表示がしてある。よって賞味期間が短い。

ここ数年「カキ」は食中毒の元、みたいに言われ片身の狭い思いをしていると思うし、今だに献立に入れないお店も多い。

我社でも卸場でのカキ剥きは禁止している。

今年こそ食中毒もなく、カキの悪者扱いがなされないことを祈る。なぜなら私個人的にもカキが大好きだからだ。

 

10月に入り「冬の魚」が目立つようになってきた。

  

写真は山形県産アンコウ(左)とナメタガレイ(ババガレイ)。これからが旨い時期となる。山形県産だけを選んだ訳ではない。

(今までにも入荷はあったが季節はずれで見向きもしなかった。)

バショウカジキ

Filed Under (バショウカジキ) by suisan on 29-09-2010

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9月27日岩手魚類に「バショウカジキ」が入荷した。岩手県・山田産。

あまり興味がわかず見てみぬふりしていたが、結局、店で購入。

卸して清次郎イオン店と清水町田清魚店本店が購入していった。

興味がわかないのはカジキの中でも、食用としてあまり評価が良くないからだ。

だが、卸し身を見れば脂が見える。とても旨そうである。(興味がわかなかったので卸す前の写真を撮らなかった)

  

バショウカジキ(スズキ目マカジキ科バショウカジキ属)

東北以南の太平洋、インド洋の温・熱帯海域に分布。

初夏から秋にかけ暖流のさす地域で取れる。餌を求め海面近くを回遊している。

カジキ類全般であるが高速で泳ぐことが出来、バショウカジキは大きなセビレを使い、急ブレーキをかけることが出来る。

漢字で「芭蕉梶木」と書きバショウの葉のように広い大きなセビレをもっているから。(標準和名)

英名では”sail”帆を指す。食べる習慣のない海外では”釣り(トローリング)”で人気がある魚である。

食性は肉食性で魚類や頭足類など食べている。最大で3.5mぐらいになるが通常2m前後が主流。

食材としてはやはり刺身。だが、脂分が少なくあまり評価が良くない。(今日の物は脂分はあるのではないかな)

他の料理としては油を使った料理に向く。ムニエル、フライなど。でも火を通せば身がパサパサになる。

又、刺身などでもスジが強く困ったカジキである。これが評価の低い原因である。

ヒラマサとカンパチ

Filed Under (カンパチ) by suisan on 15-09-2010

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「ヒラマサとカンパチ」なんて題を付けたが・・・。

どちらも通常1m前後が主流。ヒラマサは最大で2m50cm、カンパチも1m90cmの記録がある。

今日の写真はどちらも20数センチの子供。

盛岡水産入荷、岩手県産。どちらもスズキ目アジ科ブリ属。

ヒラマサは北海道南部の沿岸や沖合いの比較的浅い海で見られ、小さな群れを作り回遊。

カンパチは東北地方より南に生息し、こちらも回遊する。カンパチのほうがヒラマサより温かい水温で生活している。

これが大槌近辺の海で獲られ下の写真のようになった。

  

ヒラマサ。このサイズではあまり見たことがない(気にもとめていなかった)。

少し若魚特有の酸味があるが、イナダなどに比べ旨い。多少の脂分も感じられた。

  

小さくてもカンパチはカンパチ。非常に美味しい。後味に甘みさえ感じられる。

関東では出世魚。このサイズは”ショッコ”と呼ばれている。

成魚ではありえない価格。今晩の我が家の晩酌の友はカンパチ1本、豪勢だね。笑い

クマエビ

Filed Under (クマエビ) by suisan on 11-09-2010

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岩手魚類、水本氏より「お願い」され購入のクマエビ。静岡県浜名湖産。

  

あまり海老に対し知識のない私、色々調べてみた。

十脚目(エビ目)クルマエビ科クルマエビ属。

千葉県房総半島以南の太平洋岸、鳥取県以西の日本海に生息。

(日本海の北限は富山湾とも表示されている書物もある)

韓国、台湾、中国、東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカに分布。

20m以浅の砂泥底の塩水、汽水域にも生息。

河口干潟から前浜干潟などその周辺の浅い海域に生息するクルマエビの仲間。

藻場に生息しているようだ。

クルマエビとの違いはクルマエビのように尾に青い模様はなく、触覚に縞模様がある。

  

又、脚が赤く別名”アカアシ”とも呼ばれているようだ。

汽水域や干潟で獲れるブラックタイガーエビにも似ているが、やはり脚の色が違う。

旬は夏から秋。産卵期は6~8月ごろで卵は抱卵しないで、放卵する。珍しいのでは?

最大で20cm位になるようだが、写真は10数cm。

食材としては勿論鮮度が良ければ刺身になる。生食はしたくなかったので試食はしなかった。

他には天ぷら、フライ、塩焼きなど。

クルマエビの代用になる美味しさのようだ。(このサイズでは塩茹するか、から揚げ?頭が邪魔になるかな)

書物では刺身より、さっと湯引きにすればぷりぷり感と甘みが増し旨いとの事である。(熱を入れた方が旨い)

瀬戸内や熊本などで獲れているようだが、量がなく、国産での入荷は珍しい。

なにせこのようなエビを食べる文化がないので”宝の持ち腐れ”である。

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