カマスサワラ

Filed Under (カマスサワラ) by suisan on 04-09-2010

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カマスサワラ(スズキ目サバ科サワラ族カマスサワラ属)岩手県・釜石産。9月3日撮影。

  

サワラに近縁の大型肉食魚。地方名はオキサワラ、スジカマスなど。

日本では南日本の太平洋側で見られる。全世界では熱帯・温帯海域に広く分布。

外洋の沿岸から沖合いで小さな群れを作り回遊。間違って釜石近辺に来たのかな?笑い。

小魚や甲殻類、頭足類を食べている。全長2mを超える物もいる。

  

スーパーなどに「安いサワラ」の切り身があったらこのカマスサワラではないかな。

サワラに比べ大味で焼き魚(漬け魚)などで食べられるいる。刺身はイマイチ。

カマスに顔が似ているから付いた名前とか?海外ではスポーツフィッシングの対象魚として人気がある。

  

本サワラの写真も添えよう。

カマスサワラの体の模様は縞模様に対し本サワラは斑点模様。

本サワラは何より食べて旨い。

魚入り合わせと銀聖

Filed Under (ギンセイ) by suisan on 03-09-2010

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昨日、入荷の「魚入り合わせ」岩手県・大槌産。

マス、イナダ、トビウオ、小メジ、アジ、アジより小さい小カンパチが入っている。

小さな魚屋さんが出来る?

居酒屋さんや小料理屋さんに人気の商品である。

今回もマス以外は刺身可能。マスは焼き物で提供すれば小さな宴会OK!

  

岩手県産アジも結構、評判が良い。小メジはアッサリ系。小さくてもカンパチは旨い。

トビウオはナメロウにすれば旨いし、ちょっと時間をかけ、焼き干しすれば旨いだし汁が出る。

 

仙台の市場から今年も「銀聖」が届いた。

  

北海道・日高地方の漁師さん(漁協)が力を合わせ、起伏の激しい日高の海で獲れたシロサケにブランド名をつけたもの。

美しいメスサケである。1尾1尾番号がふられている。

仙台でも値崩れをおこし、購入以来がきた。

「秋鮭」まだピンとこないが、やはり秋なのである。

キダイ他

Filed Under (キダイほか) by suisan on 27-08-2010

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やはり盛岡市中央卸売市場にも宮古に水揚げされた「秋刀魚」が入荷した。

  

左は三陸特有?の丸たるで20尾。右は普通の入れ物で23尾サイズ。どちらも4kg入り。

北海道東岸、三陸の北東の海水温が少し高いため、南下が遅れているとか。

でも、確実に南下は行われるだろう。そろそろ急暴落かな?(今でもそれほど高いとは思わないが)

 

気になった魚は盛岡水産入荷、秋田県産「キダイ(レンコ)」チダイと混ざっていた。

  

キダイは2009年2月23日に紹介済。

近海物は入荷が少なくなり、輸入物に押されぎみ。でも、やはり近海物は綺麗だし美味しそう。

この鮮度なら刺身、霜皮造りがお勧め。単純に塩焼きもいい。

 

下、左の写真は築地から送られて来た「ハチジョウアカムツ」。東京・小笠原産。

  

弊社では従業員が慣れ、「白身」の注文に躊躇なくお勧めできるようになった。

と、長崎産、「エボダイ」岩手魚類入荷。(右)

5kg21尾入り。手のひらサイズで焼いても、煮ても1尾使いが出来るサイズ。

三陸でも獲れるのだが、まだ見ていない。

市場の魚たちでした。

キントキダイ

Filed Under (キントキダイ) by suisan on 10-08-2010

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キントキダイ(スズキ目キントキダイ科キントキダイ属)岩手魚類入荷、東京・八丈島産。

西日本の沿岸部から東シナ海、インド洋まで広く分布。

浅い海から水深300~400m位のサンゴ礁や岩礁域に群れを作り生息。

夜行性で食性は肉食性。大きな目は夜、餌を探すのに役立つ。

小魚や甲殻類を食べている。最大で30cmほどに成長。

  

写真はモノサシは置かなかったが30cmほど。

目の大きさや瞳の角度で赤色や金色に見えるためアカメやキンメダイと似ているが別の魚である。

全身、細かく硬いウロコに覆われ、口は下アゴが前に突き出ている。

食材としては刺身。身が締まり綺麗な白身で甘み、旨味がある。

他には煮付けや干し魚など。

皮のコケをとらずに卸し、コケのついたままの皮を引く。

コケのついた皮は唐揚げにすれば一味違う美味しさがある。

小さい物は見かけるが(干物などにする)このサイズは盛岡では珍しいのではないかな。

カスザメ

Filed Under (カスザメ) by suisan on 05-08-2010

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昨日の盛岡の最高気温が今年最高の33℃。今日は35℃が予想されている。

朝から太陽が顔を出し、何もかも熱している。暑い!

連日、魚の入荷が少なかったが、今日は一気に増えた。

秋刀魚も「棒受け漁」が始まり、大きくキズ(網の痕が残らない)のない秋刀魚が入荷し始めた。

秋刀魚は又の機会に写真を載せよう。

今日は築地から送られて来た「サメ」について。(名前が分からないので鮫にしたとの事)

調べてみたら「カスザメ」カスザメ目カスザメ科カスザメ属。茨城県産。活〆なので頭にキズがある。

  

一見、エイかと思ったがれっきとした鮫。

日本では東北地方から九州、フイリピン周辺海域にかけての温暖な海に生息。

水深100mから300mぐらいの大陸棚近辺で捕獲されるようだ。

普通のサメと違い砂に潜り、大きなサメなどに狙われないようにし、口の形から自分の体の上を通り過ぎる魚などを食べている。魚や甲殻類、軟体類などが餌。

  

気性は穏やかで人を襲うことはないが、むやみに手をだせば反撃を食らう。

最大で2mぐらいになり、日本近海には「コロザメ」と呼ばれる似たサメが分布している。

体の前方、上側に穴が開いていて、目のように見えるが”噴水孔”で直接口とつながっている。

餌を海水と共に大きな口ですくい噴水孔から海水を出すのではないか。

  

目は噴水孔から口にかけた真ん中あたりにある。社員が書いた絵が面白い。(顔は私?)

利用方法は鮮度よければ刺身も可能。ただ、あっさりしすぎてあまり美味しいとはいえないようだ。

酢味噌など付けて食べるとの事。

煮魚やフライなどが旨さを引き出し、その他にはやはり練り製品になる。

皮は昔から滑り止めとして刀の柄などに巻いたり、ヤスリの代わりに使ったなどの記録がある。

「親子でめぐる市場体感ツアー」で紹介したら子供達のウケも良かった。

キダイとモスソガイ

Filed Under (キダイ, モスソガイ) by suisan on 23-02-2009

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キダイ(スズキ目タイ科キダイ属)盛岡水産入荷。

レンコダイ(連子鯛)とも言う。

日本海本州中部以南。千葉県以南、東シナ海、台湾、オーストラリアまでの西太平洋に分布。(今日はなぜか山形県産)

体は側扁した楕円形で体色は赤っぽい、いや橙色に近い。マダイ、チダイより小さく40cmほど、体に青い小斑点がない。

顔は黄色み帯びている。

水深50~200mの海底付近を群れをつくり泳ぐ。肉食性で小魚、甲殻類、頭足類など食べる。

産卵期は初夏と秋。孵化から1・2年はメスが多いが、一部は性転換しオスになる。5歳を超える大型はオスが多くなる。

マダイより安値。沖合いの底引き網などで漁獲されるので、消費地にまでは時間がかかり鮮度が落ちてしまう。

一般には塩焼き。結婚式などで提供される「焼き鯛」はこの種が多い。

勿論、鮮度が良ければ(今日はOK)刺身。皮目をつけ霜皮造りのほうが旨い。

もっと小ぶりなものは(写真より)酢締めにして寿司など旨い。

後は干し物、笹漬け等。

盛岡の老舗の魚屋さんに購入してもらった。

 

モスソガイ(エゾバイ科)盛岡水産、青森県陸奥湾産。

煮た状態で流通しているので「煮ツブ」とよんでいる。

瀬戸内海以北北海道までの浅い海に分布。

漢字で「裳裾貝」。大きすぎる軟体が裾を引くずっているように見えるため。

以前は串に刺し「串ツブ」として流通していたが、最近は袋入れが多い。

おでんや串焼き(火は通っている)、酒蒸し、煮つぶ(味を付け直す)にして美味しい。

他のツブと違い軟体部分が多いので食べやすい。私も大好きなツブである。

余談だが、黒船のペリー提督が採取し持ち帰り、種を登録したので「ペルリツブ」の別名もある、とか。

田清グループ、「じゃん・まる」店が購入していった。(旧盛岡市場前にある)

コウイカ

Filed Under (コウイカ) by suisan on 16-02-2009

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コウイカ(コウイカ目コウイカ科)岩手魚類入荷、千葉県産。

関東以南、東シナ海、南シナ海に分布。水深10m~100mの砂泥の底近くで、小魚や甲殻類など捕食。

春から初夏に浅場に来て藻などに産卵。そして死んでしまう。寿命は一年。最大で20cmぐらい。

浅場で孵化した子イカはその近辺で成長。夏には「新イカ」とし利用される。

漢字で「甲烏賊」、体内に貝殻の痕跡である甲を持つ。

関東では大量に墨をはくことから「墨烏賊」。瀬戸内では甲の先端に針状の突起物があるため「針烏賊」と呼ばれる。

江戸前寿司、天ぷらには無くてはならない食材。旬は冬。

当然、刺身。寒い時期は特に身が厚く、甘みがあって美味しい。歯ごたえもすばらしい。

天ぷらも最上の味。

江戸前寿司では「新イカ」と「新子」は初夏の風物詩。kg2万円もの値が付くこともある。

新イカは一尾で一かんの物が好まれる。

三陸はスルメイカが主流なため、関東で修行したすし屋さんで無ければ好んでは購入しないのが残念。

凛々しい目なので写真を添えた。

 

そのほかに盛岡水産には「佐賀県産の養殖フグミガキ」が入荷。

内陸部で人口海水で育ったトラフグである。

 

春の風物詩「イサザ」も入荷してきた。

外は雪ではあるが確実に春はそこまで来ている。

カイワリ

Filed Under (カイワリ) by suisan on 10-02-2009

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盛岡市市場では他の魚と混じって入荷があるものの、「カイワリ」だけの入荷が少ない。

カイワリ(スズキ目アジ科カイワリ属)鹿児島県産、岩手魚類入荷。

太平洋側は金華山以南、日本海側は能登半島以南の日本各地から南西諸島、台湾、ジャワ島海域、南アフリカ海域に分布。

やや深い、どちらかと言えば砂泥底に生息。小魚、甲殻類など捕食。最大で40cmぐらいになるという。

大きな魚などに随行し身を守る姿がかわいらしい。

アジに比べ扁平であるが体の高低が高い。側線は強く湾曲するが第15.16軟条下からは直走する。

顔はシマアジに似ている。

料理は刺し身や塩焼き、煮つけ、ムニエル、フライなど。

刺身は「非常に美味しい」との評価。大きければ大きいほど旨い。身がきめ細かく脂身、旨みとすばらしい。

アジの仲間で一番旨いのでは、の声も聞かれる。

塩焼きも絹のようなしっとりとした味わい。

カイワリは水揚げが少ないため知名度が少ない。上記したように小魚が他の魚に混ざって入荷するので盛岡の市場でも鼻にもかけられなかったが、魚を知っている人ほど「カイワリ」の評価が高い。

産卵は秋、9月から11月ごろ。

清次郎イオン店や盛岡市山岸のすし屋さんが購入してくれた。

「旬は夏、時期的に?でも鮮度が良いので買います」ーまいどあり!

キンメダイ

Filed Under (キンメダイ) by suisan on 05-02-2009

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昨日はナンヨウキンメダイ(平金目)を紹介した。後、先になるが今日はキンメダイ。

漢字で「金目鯛」(キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属)

北海道釧路沖以南の太平洋。(一説には茨城県沖から南とも言われる)

また北太平洋、太平洋、インド洋、大西洋、地中海など全世界の水深100m~800mの深海の岩礁地帯に棲息。

夜間は海面近くまで浮上する。イワシなどの魚類やイカ、エビ類を捕食。

体長50cmぐらいに成長し、寿命は14年以上とも言われる。

漁獲高は静岡、高知、千葉と続く。ほとんどは関東方面で消費されているとのこと。

透通った目が特徴。

旬は12月から3月であるが、年中脂がのり、美味しい魚である。

料理は刺身、煮魚、鍋、漬け魚などいろいろ楽しめる。

以前、担当していた温泉旅館の献立に「金目鯛のしゃぶしゃぶ」を提案したら、非常に好評で数年つずけて献立にいれていただいた記憶がある。(その頃は盛岡では金目鯛は煮魚ぐらいにしか扱われていなかった。)

盛岡でも今は刺身やしゃぶしゃぶは当たり前となっている。

刺身は霜皮造りが良い。特に北国では寒い冬に「赤い色の魚」は温まる気がする。

伊豆に旅行した際は「金目鯛の干物」を多く見かけ、ホテルの食事にも(朝食)だされ、美味しかったことを覚えている。

大きいものは煮魚。小骨が少なく子供老人でも食べやすい魚である。

外洋で早く泳ぐために尾の形も鋭利だ。

寿命が長いということは繁殖能力が弱いのではないか。乱獲を避けたい魚である。

ナンヨウキンメ

Filed Under (ナンヨウキンメ) by suisan on 04-02-2009

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ナンヨウキンメ(キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属)静岡県産、岩手魚類入荷。

市場では「ヒラキンメ」と呼ばれる。

日本近海では南日本以南の太平洋側。世界では北大西洋、地中海、インド洋、太平洋、東シナ海など広く分布。

水深200m~600mの深海に生息。最大で70cmぐらいになる。

キンメダイより南に分布するので「南洋金目」?

キンメダイに良く似ているが体高(背中から腹までの高さ)が高く、体幅は(正面から見た体の幅)が薄い。

ウロコはキンメダイより大きい。

料理もキンメダイの代用として食べられるが、キンメダイより脂が薄く、煮魚、塩焼きにしても物足りない。

刺身の味は上品な白身でなかなか旨い。が、刺身、しゃぶしゃぶもキンメダイより劣る。

ムニエルなどのほうが合う魚なのではないか?

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