いつものブログする時間帯に来客があり、又、至急提出しなければならない書類等あり、ブログの時間帯がずれてしまった。
楽しみ?にしている方々にお詫びいたします。
さて、6月14日に掲載した「エゾイシカゲガイ」について、盛岡近辺から直接広田湾漁協及びその近隣の商店に出荷の要請をしている方がいる、との情報が入った。
現在、大変な不景気で幾らかでも安く購入したい気持ちも分かるが、是非、適正なルートでの購入をお願いしたい。
幾らかでも産地、漁協の名前まで明記し、ある意味で盛岡市中央卸売市場の宣伝も兼ねているブログを逆手に取られては非常に寂しい。悲しい。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
今日はマンボウのチャガマとコワタの写真を掲載しましょう。

左はマンボウのチャガマ=卵巣である。右はマンボウのコワタ=腸である。
マンボウはフグ目マンボウ科マンボウ属で世界最大の硬骨魚のひとつであり、まだ生態について謎が多い魚でもある。
食用としているのはアジアが中心で特に日本と台湾。
ただ、鮮度の落ちが早い魚で現地消費か東北の一部でした食されていない、と聞く。
我々は(盛岡の市場)鮮度の良いマンボウが入荷し、身も生で食べられる物も入荷する。
そして写真の卵巣と腸。卵巣はボイルして酢味噌和えに、腸はバター炒めなど加熱処理して食べる。
マンボウの身はクセもない代わり味もない。ほとんど酢味噌の味。
それに比べて卵巣は卵の黄身の味と周りに皮?の部分の食感が何ともいえない旨さを持っている。

これは小さい茶釜(チャガマ)だが大きい物だと一回の産卵で3億ほどの卵が生み落とされるようだ。
黄色い部分が卵に成長する。
腸はどちらかと言えば食感を楽しむ食材ではないかな。
他にも台湾等では軟骨を薄く切り、野菜と炒める料理もあると聞く。
ただ、マンボウの解体はほとんど漁場の船で行われ、身と卵巣、腸とに分けられ入船するとの事で骨までは陸に上げられることはない。
又、マンボウの身の白さを保つため解体の仕方もあるとか。
下手に卸せば血が回り食用にならないとの事である。
一度、マンボウの軟骨の味噌漬けを食べさせてもらったことがある。
非常に美味しかった事を覚えているが、骨の入荷がない。