Filed Under (未分類) by suisan on 18-07-2009
7月16日、長崎県からの「魚の入り合わせ」に私は見たこともない魚が数点入っていた。
名前を探すのも大変。写真は「タカノハダイ」だと思う。(スズキ目タカノハダイ科タカノハダイ属)岩手魚類入荷。
本州南部以南から台湾にかけて分布するとの記録があるが、太平洋側、茨城県以南の浅い海の岩礁域に生息している。
「タカノハダイ」などとカッコイイ名前がついているが、商品価値があまり無く、人気もない。
釣り人にも「外道」として扱われる。
理由として雑食性で何でも食べるので非常に磯臭い。
ただ、活で入荷したら血抜きをして、内蔵を傷つけないように処理すれば、意外に美味しい、との事である。
透明感のあるすばらしくきれいな白身で、シコシコした食感がとても良い。
臭みさえなければ、煮付けや塩焼きも旨い魚のようだ。
体の縞模様と尾の斑点などが特徴。顔をアップで撮影した。目と口の上にツノのような突起物があった。
変な魚である。
Filed Under (未分類) by suisan on 17-07-2009
シマアジ(スズキ目アジ科シマアジ属)天然、鹿児島県産、岩手魚類入荷。
養殖物は毎日見ているが、天然物は珍しい。(気が付かずにいたのかも知れない)
常に天然物が入荷したら紹介しようと思っていた。
アジの仲間では「高級魚」。私も一番好きなアジである。
世界の暖海に広く分布。(西太平洋からインド洋、地中海、西大西洋などの熱帯域を除く沿岸部)。
日本近海では岩手県南部以南の太平洋岸、沖縄、小笠原。日本海側は能登半島以南。
水深200m以浅の中、下層に住み、湾内や汽水域にも群れで回遊する。
エサはオキアミや小型のエビ類、小魚類など。蛇腹状の口を伸ばし砂と一緒にエサを吸い込み、エラで濾して食べる。
体のわりに胃袋が小さく、遠くへ回遊できないので生簀で飼ってみようと思い、養殖が始まった。
回りが深い海に囲まれた八丈島の人たちの考えが養殖を成功させたようだ。
産卵期は11~2月。メスが生んだ卵にオスが放精し受精される。約40時間後に孵化し、浮遊生活に入る。
1年で18cm、2年で30cm、3年で40cmに成長。幼魚、若魚は群れるが、大きくなると単独行動をとるようになる。
漢字で「縞鯵」「島鯵」などと書く。
料理はやはり刺身が一番。旬は夏。
天然物は食べたことがないが、養殖物でも非常に旨い。値段だけでなくアジの仲間で最高だ。
大型になれば脂分が多すぎるで刺身より漬け焼きや塩焼きが旨い。
シマアジの脂質にはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富で、動脈硬化の予防や脳細胞に活性化に役立つ。
他にもビタミンB1、B6やカルシュウムの吸収を助けるビタミンDなども多い優良食材である。
Filed Under (未分類) by suisan on 16-07-2009
ミンククジラの舌。
ミンククジラは高緯度の氷縁域から熱帯海域まで広く分布。
捕鯨産業では重要ではなかったが、他のナガスクジラ類が捕獲停止になり捕獲が増加。
日本は北太平洋と南極海で捕鯨調査して年間500頭採取している。
昨日はウネ(畝)の写真を掲載したが、今日は「クジラの赤み」と「舌」は仙台市場から送られてきた。
舌はセセリ、サエズリなどと呼ばれていて、高級部位。付け根と先では味が違う。
ボイルして酢味噌を付けて食べるか、おでん種にする。脂があり美味しい。ここの部分を使ったベーコンは最高。
生ではあまり見ることがないので貴重な写真でもある。
はっきり言ってまだ「生」は食べていない。ボイルして食べてみたい。
Filed Under (未分類) by suisan on 15-07-2009
今日は水曜日。買い出し人もマバラ。
左→仲卸売り場 右→元卸売り場 買い出し人が少ない。
低気圧の関係で魚種も少ない。
カツオ、サンマは順調に入荷ある。
田清水産に並んだ魚より、クジラのウネ(畝)仙台より入荷。
一見旨そだがこのままだと硬い。一旦冷凍して薄くスライスして「しゃぶしゃぶ」にするが、なかなか専門家でなければむずかしい。クジラベーコンはここが旨い。
19日の土用に備えてこちらも仙台市場から入荷の「ウナギの肝(台湾産)」
湯がいてある。肝すいにどうぞ。
そして10cmにも満たない「マメアジ」
このままから揚げして南蛮漬けなど。
いわゆる「手抜きブログ」でした。
Filed Under (未分類) by suisan on 14-07-2009
カガバイ(エゾバイ科エゾバイ属)秋田県産、盛岡水産入荷。
7月13日撮影
このカガバイ、オオエッチュウバイは区別されず「シロバイ」として流通している。
(カガバイは富山湾で獲れたとの意味合いがあると言う。どちらも同じ種類では??)
カガバイは富山湾以北の日本海に分布。オオエッチュウバイも新潟県以北の日本海に分布。
どちらもわりと深い海(水深400mから1000m程)の砂泥底で棲息。
殻が柔らかく握りつぶせるのではないかと思う。乱暴に扱うとすぐ壊れる。
和食では殻も一種の飾り。まともな殻を捜すのに苦労する。又、身に欠片が紛れ込んだらこまる。
あまり入荷が多い方ではないので高値な部類。
料理は刺身、酒蒸し、煮貝、天ぷら、バター焼きなど。
刺身は他の螺より足が長く、食べる部分が大きい。身はエゾバイより柔らかく、適度な歯さわりと甘みがあり美味しい。
酒蒸しも旨い。こちらはワタまで食べられるので得した気分。ワタと一緒に食べるば生より甘みが増す。
7月11日撮影。こちらは全長20cm近くあるリッパな貝であった。
はじめの写真の品物は煮貝にして前菜などに使うがこの大型サイズでは刺身が主流かな。
Filed Under (未分類) by suisan on 13-07-2009
昨日、所用があり奥州市へ国道4号線を南下。
いたる河川で太公望達が長い竿を持ち、アユ釣りを楽しんでいた。
案の定、今日、盛岡水産のI氏。昨日の釣果を報告に来た。
場所は「梁川」
盛岡市は北上川、雫石川、中津川と3つの川が、盛岡駅下方で合流。
その地点から2kmぐらい下流で梁川と合流する。
他の3つの川より小さいが、盛岡の東、区堺高原や根田茂、砂子沢地区を水源にしている、きれいな川である。
I氏曰く「北上川に遡上する天然アユではないか」との事。確かに今時期、近辺のアユはまだ小ぶり。
それに比べればリッパ。
盛岡水産I氏。釣とお酒が大好き人間。
塩焼き、素焼きにして甘露煮にでもするかな?と考えていたら、盛岡の老舗魚屋さんが、売って欲しいとの事なので晩酌の肴が消えていった。いつもお世話になってるから仕方ないね。
アユだけではなくヤマメも混じっている。
Filed Under (未分類) by suisan on 11-07-2009
低気圧の関係か、魚の入荷が少ない。
どうゆう訳かあるのは「サンマ」と「カツオ」。
4kg19尾サイズの特大サンマ。昨日もブログしたが「今時期本当にサンマ?」と言われそうである。
少しは入荷が続くが一旦途切れ、その後、秋のサンマ漁が本格化する。
今日は北上川河口の「ベッコウシジミ」、これはヤマトシジミ(二枚貝網マルスダレガイ目シジミ科)。
ヤマトシジミは北海道から四国、九州までの塩分を含む汽水域の砂泥に生息。
雌雄異体で卵生、産卵期は晩春から秋口まで。宍道湖では1年で5ミリ、3年で15ミリ、4年18ミリに成長。
寿命は10年以上。
今年の土用は7月19日。土用といえば「うなぎ」だが、忘れてはならないのが「土用しじみ」。
古くから肝臓に良いと言われ、メチオニン、タウリンが豊富でビタミンB12、B2なども豊富。
このヤマトシジミ(大和蜆)が宮城県の北上川河口で「ベッコウシジミ」といわれ、6月から漁が解禁になり、何度か仙台より入荷していた。
写真で見るように大粒でしかもベッコウ色に輝いている。(黒光り)
料理はやはり味噌汁。他は佃煮など。いろいろな加工品にもなっている。
盛岡の老舗魚店さんが入荷のつど、購入してくれている。
他には田清魚店ロビン・フッドにてお買い求めください。
Filed Under (未分類) by suisan on 10-07-2009
エゾバフンウニ(右)とキタムラサキウニ(左)のツーショット。
エゾバフンウニ(エキヌス目オオバフンウニ科)岩手県宮古産、盛岡水産。宮古「佐々幸商店」より。
北海道から富山県、太平洋側は銚子位まで漁獲されるようだ。
高級な海産物にしては「馬糞」とは可愛そうだ。見た目がそのように見えるからと簡単な名前をつけたものだ。
身はオレンジ色していて剥き身のウニは「赤」といわれ、キタムラサキウニの「白」より高価である。
よく三陸の海でも、岩場で小さいものは獲れた。(今は獲ってはいけない)
北海道では夏から秋にかけての産卵期は禁漁期となる。
キタムラサキウニ(ホンウニ目オオバフンウニ科)岩手県宮古産、盛岡水産。「佐々幸商店」より。
写真では暗くて見えにくいが、エゾバフンウニより大きく、ウニの主流である。
相模湾から北、襟裳岬、サハリン南部。日本海側は朝鮮半島以北。
どちらのウニも「アリストートル氏提灯」と呼ぶ5個の石灰質の歯が合わさった器官で岩上の植物(藻)など削りとって食べる。
料理は単純に生食が美味い。他には蒸しても、焼いても磯の風味が旨みを誘う。
盛岡では殻に入った「イガウニ」は普通に流通しているが築地などでは板もしくはパックに剥き身での入荷がほとんどだと思う。
是非、この夏は盛岡へ観光にお出かけしてみてはいかがですか。そしてウニを胆嚢して見てください。(お盆過ぎれば食べられなくなる)
サンマも特大サイズが入荷し始めた。2kgに10尾。ハシリで高めだが脂がありそうで、旨そう。(北海道産)
Filed Under (未分類) by suisan on 09-07-2009
ベニザラガイ(マルスダレガイ目ニッコウガイ科)7月6日盛岡水産入荷、北海道産。
通称「シロガイ」と呼んでるがシロガイは別に存在する。正式名称はベニザラガイ。
サラガイ(一番小ぶり)、ベニザラガイ(アラスジサラガイより小ぶり)、アラスジサラガイ(約10cmぐらい)の3種類ある。混ざり合い入荷するので区別が難しい。
この3種、太平洋側では千葉県以北、日本海側では鳥取県以北の本州や北海道、朝鮮半島以北の沿岸域に分布。
水深20m位までの砂泥底に潜って棲息、入水管を伸ばし海水とともに植物プランクトンなど餌とする。
天敵はヒトデ類、タマガイ類。
産卵期は北海道で6月から10月。地域格差がある。
2枚貝の中では成長は遅いほうで1年で1.3cm、5年で5.3cm、15年で9.3cm。寿命は20年以上。
北海道ではシロガイ(白貝)ジョロウガイ(女郎貝)などと呼ばれている。
写真のベニザラガイは大きい方で約10cmほどあるが、貝の内側は赤みがかっている。
料理は刺身、ムニエルなどの焼き貝、酒蒸し、椀汁など。(サラガイ3種ともほぼ同じ)
刺身は癖が無く食べやすい。軽く熱を通せば甘みが出る。このまま網焼きや酒蒸しが美味しそうだ。
Filed Under (未分類) by suisan on 07-07-2009
「今日のブログネタは決まりましたか」いつもブログを見て下さっている方から声をかけていただいた。
いつもながらありがたいお言葉。感謝してます。
「ウ・・・。ムラソイかな」答える。
我ながら「込み魚」に興味を持ち見ているうちに偏った考えかたをしているか?と疑問を持った。
もっと広い視野が必要と感じたが、やっぱり今日はムラソイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)秋田県産、盛岡水産入荷。
日本海側は青森県以南、釜山、中国大陸沿岸。太平洋側は一応千葉県以南に分布。
生息場所は浅い岩礁域。
ムラソイには以前紹介したオウゴンムラソイ、ホシナシムラソイ、アカブチムラソイそしてムラソイと4種。
料理は4種とも鮮度よければ刺身、そのほかは塩焼き、煮付け、鍋材料、味噌汁。洋風ではポワレ、ブイヤベースなど。
メバルなどと同じようにしっかりとした白身で美味い。刺身にするなら昨日と同じく焼き霜造りがあう。
このムラソイ、最大で30~40cm位になり岩礁域での釣りでも人気がある。
卵胎生で春から初夏に仔魚を生む。
ゴマカシ、ナツバオリ、クロボッコなどど呼ばれている。
体中に無数のゴマみたいな斑点が特徴。(撮影7月4日)