シマソイ

Filed Under (未分類) by suisan on 06-07-2009

ブログをするようになり、各地からの「魚入りあわせ」を見るのが楽しみになった。

今まであまり興味なかったが、いろいろと変わった魚が見える。

たぶんまとまった量が取れない貴重な魚などが入っている。が、流通しないがため格安。

今日はシマソイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)岩手県洋野町産、盛岡水産入荷。

北海道から岩手、朝鮮半島に分布。「いわば北の魚」沿岸の岩礁域に棲息。

頭部の背中には硬い棘がたくさんある。大きくても30cmぐらい。

  

築地などでは北海道ものが、晩秋から冬に入荷が多いと聞く。

ソイ、スイ、キゾイなどと呼ばれている。

料理は勿論、鮮度よければ刺身。身はメバル特有のしっかりした上質の白身。

皮下に脂身があるため皮を焼いて刺身にすれば美味しい。

他には塩焼き、煮付けなど。

下の写真はイシナギの子。似ているが縞模様が違う。

メジナ

Filed Under (未分類) by suisan on 04-07-2009

今週もカツオの入荷が悪い。

内陸にいれば海の様子がわからないので、「何でカツオが高いの」と従業員も聞く。

天気図を見ればちょうど福島県沖に低気圧があり、これが原因。今年は特にカツオ漁は安定しない。

今日はメジナ(スズキ目メジナ科メジナ属)山形県産、盛岡水産入荷。

北海道南部から台湾までの沿岸域に分布。琉球列島では稀。

成魚は外洋に面した浅い海の岩礁地帯で、夏は主に甲殻類などの小動物を食べ、冬は主に海藻を食べ成長。

産卵期は2月から6月。最大で60cm、よく漁獲されるのは40cm程。磯釣りの人気が高い魚である。

関西。四国では「グレ」などと呼ばれている。

旬は冬。晩秋から初春に「寒メジナ」と呼ばれ、脂がのって美味い。

刺身は、皮の下に脂があり焼霜造りが合う。勿論普通の刺身でも美味い。

夏場は食べ物の関係で磯臭く、刺身より味の濃い(臭み消し)料理方法のほうが良い。

例えば韓国味噌や胡麻油、ニンニクを使った料理。フレンチのムニエル(香辛料をきかせ)も良い。

   

アイシャドーのようなブルーの目(中央は黒い)が気になる。

 

岩手県のほとんどの河川で7月1日はアユの解禁日。

早速、気仙川で取れたアユが届けられた。気仙川の釣り果は最悪と聞く(素人には)。

美味しそうなアユである。香りも良い。

マイワシ

Filed Under (未分類) by suisan on 03-07-2009

マイワシ(ニシン目ニシン科マイワシ属)

ごく一般的な魚であるが、寒い時期から若葉時まで入荷不安定で高値。

暑くなるこれから秋までが脂がのり美味くなる。

紹介するほどでもないが、昨日は大船渡産の鮮度抜群のマイワシが入荷した。

今日は(写真)宮城県産。これからが三陸ではイワシが豊富になる。

沖縄を除く日本全国。サハリン東岸のオホーツク海、朝鮮半島東部、中国、台湾など。

産卵期は冬から晩春。産卵数は3万から50万粒程。数回に分け産み出す。

孵化したばかりの稚魚は2ミリほど、半年で6cm、1年で8~12cm、2年から3年で20cm程に成長。

寿命は5.6年だが稀に8年位生きるものもいる。最大で30cmぐらいになる。

大きさで呼び名前が変わる。8~12cm小羽(コバ)鰯、15~18cm中羽(チュウバ)鰯、20cm以上大羽(オオバ)鰯、など。

海岸近くから沖合いまでの海面近くに生息し、大群を作って遊泳する。

春から夏にかけ北上し、秋から冬には南下する季節回遊を行うが、中には一定の海域に留まる群れもある。

卵を多数産卵するのも、大群で回遊するのも天敵からの攻撃をかわす、”種の保存”が目的と考えられる。

人間も大衆魚として、稚魚はチリメン、大きくなれば刺身、塩焼き、フライ、天ぷら、煮物、干し物や加工品など食用としている。他に家畜・養殖の飼料、田畑の肥料などにも利用されている。

近年は漁獲高が減少し「高級魚」になりつつあるが、高いといっても他の魚に比べれば安い。

青魚として人間の体にも優れた栄養があり、食べていただきたい魚でもある。

アップの写真。体側に七つの黒点があることからナナツボシなどとも呼ばれている。

ロビン・フッド店

Filed Under (未分類) by suisan on 02-07-2009

午前中、お出かけ。遅くブロブする。

前線の影響で魚の種類が少なく、ブログネタが見当たらない。今週末はこんな感じで推移するのかと、心配だ。

”お出かけ”のついでに田清魚店ロビン・フッド店に顔を出した。

酒屋さん、八百屋さん、そして魚屋さんが入っているお店。お酒とお酒の肴を重視した店である。

田清魚店もグループの他の店と一寸違う感覚。以前、記載したように火曜と金曜日は「魚屋のアウトレット」を企画。

スーパーに囲まれた単独店ではあるが、徐々に集客を伸ばしつつある。

店内(魚やのみ)。

小さいお店ではあるが、スーパーとは違う品揃え。スーパーは「安さ」を強調し、安い商品を求める。それが一般購入者の狙いかも知れないが、この店は見たことない(あまり流通したない)魚が時として出現する、そして安い”変な魚や”である。

田清グループ、清次郎は面白い商品もある。「爆弾おにぎり」筋子、鮭、昆布、たらこ、おかかと大きなおにぎりに5つの具が入っている。しかも格安。

ついでではあるが先日オープンしたスーパー「ロッキー紫波店」の田清魚店の寿司コーナーも見学した。

午後ということでお鮨はあまり無かったが感じだけ伝えよう。

フジツボ

Filed Under (未分類) by suisan on 01-07-2009

フジツボ(甲殻類、フジツボ亜目フジツボ科)青森県産、盛岡水産入荷。

世界中の海洋に棲息、淡水には存在しない。日本では対馬以北、相模湾以北の太平洋側。三河湾、浜名湖。関門海峡から北の瀬戸内海に棲息。

昔は貝類と同じ軟体動物と思われていたが、1829年自由遊泳性のノープリウス幼生として孵化することがわかり甲殻類に分類されるようになった。

雌雄同体ではあるが自家受精することはほとんど無く、隣接するフジツボと交尾する。卵は殻の中で保護され、孵化しノープリウスとなり、海中のプランクトンなど食べ1ヶ月ぐらいでキプリス幼生に変態する。そうして動き回り同じフジツボのそばに固着することが多い。そのため群生している。

よく船底に付着するが、速度が遅くなったり場合によっては沈没(大げさである)する。

食料としてはあまり普及していなかったと思うが、現在は「珍味」として注目を浴びている。

20年ほど前は高値で「貝殻がそんなに高いのか」など言われたが、最近は養殖?もされ、当時に比べれば安くなった。

料理は酒蒸し、塩茹でなど。

食べる部分はほんのわずか。かにと玉子の中間のような味。磯の風味抜群。本当の珍味だと思う。

料理する前に爪楊枝を口の部分に刺しこみ、酒蒸しする。蒸しあがったら静かに爪楊枝ごと身を引き出し食べる。

汁はすする。

たったこれだけのこと。身の部分は総重量の10分の1にも満たないのではないかな。

 

盛岡水産に北海道産のサンマが入荷していたが、これサンマ?サヨリ?

れっきとしたサンマである。

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