マイワシ(ニシン目ニシン科マイワシ属)
ごく一般的な魚であるが、寒い時期から若葉時まで入荷不安定で高値。
暑くなるこれから秋までが脂がのり美味くなる。
紹介するほどでもないが、昨日は大船渡産の鮮度抜群のマイワシが入荷した。
今日は(写真)宮城県産。これからが三陸ではイワシが豊富になる。
沖縄を除く日本全国。サハリン東岸のオホーツク海、朝鮮半島東部、中国、台湾など。
産卵期は冬から晩春。産卵数は3万から50万粒程。数回に分け産み出す。
孵化したばかりの稚魚は2ミリほど、半年で6cm、1年で8~12cm、2年から3年で20cm程に成長。
寿命は5.6年だが稀に8年位生きるものもいる。最大で30cmぐらいになる。
大きさで呼び名前が変わる。8~12cm小羽(コバ)鰯、15~18cm中羽(チュウバ)鰯、20cm以上大羽(オオバ)鰯、など。
海岸近くから沖合いまでの海面近くに生息し、大群を作って遊泳する。
春から夏にかけ北上し、秋から冬には南下する季節回遊を行うが、中には一定の海域に留まる群れもある。
卵を多数産卵するのも、大群で回遊するのも天敵からの攻撃をかわす、”種の保存”が目的と考えられる。
人間も大衆魚として、稚魚はチリメン、大きくなれば刺身、塩焼き、フライ、天ぷら、煮物、干し物や加工品など食用としている。他に家畜・養殖の飼料、田畑の肥料などにも利用されている。
近年は漁獲高が減少し「高級魚」になりつつあるが、高いといっても他の魚に比べれば安い。
青魚として人間の体にも優れた栄養があり、食べていただきたい魚でもある。
アップの写真。体側に七つの黒点があることからナナツボシなどとも呼ばれている。