Filed Under (未分類) by suisan on 18-01-2010
今朝、非常に寒かった。市場の温度計マイナス15℃。
盛岡市玉山区藪川でマイナス22.7℃。寒い寒いの連発。
大船渡・赤碕産殻カキ、今期2回目の貝毒発生。こんなに寒いのに貝毒が発生するだけ海が暖かいのか?
自主検査で昨年暮れまじかに1回目、そして今回で2回目なため、今期の出荷を中止するとの連絡が入った。
通常であればまだまだ出荷できるのに残念である。
市場を見渡しても物珍しい魚が見えない。
せいぜい姿、鮮度など見て下のマツカワ(福島県産)、カスペ(北海道産)かな?
しいて言えば〆タラ(岩手県・宮古産)
明日からは等圧線も緩やかになり、寒波も去り穏やかな天気、気温になると言う。
寒さも後、1ヶ月の辛抱。春が待ち遠しい。
Filed Under (未分類) by suisan on 16-01-2010
築地から「霞ヶ浦産子持ちワカサギ」が届いた。
写真のように大きく、綺麗に並べられている。見るからに高そう。
しかし、こんなリッパな「ワカサギ」普段はどんなお店で購入するのだろう。
高級料亭?
これだけの商品が盛岡まで下ってくるのだから、世の中が冷え切っていりのかなー。
霞ヶ浦のワカサギも一時、大幅に減少し、最近は自主規制で何とか上向いているとか。
乱獲と環境破壊がもたらしたらしい。
盛岡には北海道や青森などから入荷するワカサギはチカと同じように青っぽい。
弊社の釣りキチが釣ってくる岩洞湖や近辺のダム、沼などのワカサギも青い。
霞ヶ浦産や琵琶湖産はどちらかといえば茶色系。生活環境のため色の変化があるのかな?
岩手魚類には愛知県産の「メヒカリ」も入荷していたので撮影。
鮮度、う~?目だけが青い。
Filed Under (未分類) by suisan on 15-01-2010
天気情報で海が大荒れ、入荷も少ないと覚悟していたが、入荷量はまずまず。
だが、珍しいものは見当たらず、以前写真撮影していたエビを紹介する。(1月12日撮影)
クロザコエビ(十脚目エビジャコ科クロガサエビ属)秋田県産、盛岡水産入荷。
以前にも紹介が済んでいると思うが再度。
生息域は日本海、オホーツク海ベーリング海など。
小さな甲殻類や多毛類など食べている。
似ているエビにトゲクロザコエビがいる。
こちらはクロザコエビよりやや北方に住み水深150m~400mとやや深い場所に生息している。
見た目では区別しがたいが、クロザコエビは尾に黒い縞模様が3つある。
あまり見かけないエビでほとんどが地元消費されているようだ。
ただ、非常に旨いエビである。秋田から来たのに半数近くは生きていた。
試食してみたが、プリッとした歯ごたえ、そして甘み、深い旨み。殻を剥くのがうまく剥けないが非常に美味しいエビである。
ホッコクアカエビ(アマエビ)やトヤマエビ(シロボタン)などより旨いと思った。
一寸醜いので損しているが、食べれば価値観が変わる。
だが、漁として成り立つほど獲れない「幻のエビ」かな。
冬の日本海の旅では見かけることがあると思う。是非ご賞味してください。
他には塩焼き。香りと旨み、申し分なし。味噌汁にも良いがもったいない。
「モサエビ」「ドロエビ」「ガラエビ」「ガサエビ」などの呼び名がある。盛岡水産には「ガサエビ」で入荷。
Filed Under (未分類) by suisan on 14-01-2010
今年に入り三陸の「毛ガニ漁」が行われている。
北海道産に比べればかなり小さい。なるべく大きいサイズのものを購入するように心がけてはいる。
4kg9尾・10尾サイズで大きい方。
来店した居酒屋さんに聞いてみたが「毛ガニは美味しいのは分かるがお客さんが嫌がる」とのこと。
特に三陸産は小さく、食べるのが大変。確かに、私も面倒くさく、宴会の席でも手を出さない。
はじめから剥いてあればいいのだが。これが呑ンベイの声かな?
小さいといえば築地より「メガニ」が入荷。福島県産。
ズワイガニのメス。こんなに小さいのに卵をいっぱい抱えている。
俗に「セイコガニ」。
このメガニもそのままでは嫌われる。味噌汁にはもったいない。
本来は甲羅に外子、内子、身、カニ味噌などつめ、甲羅焼きにすればとても美味しい。
ただ、なかなか手をかける料理人がいなくなったことも事実。
盛岡の星川魚店の若旦那が「前回購入したときは全て自分で甲羅に移してあげたら飛ぶように売れた」とのこと。
これも大変なことだ。
誰もが手をかけずに美味しいものを探している、ことを再認識した。
Filed Under (未分類) by suisan on 13-01-2010
ホシガレイ(カレイ目カレイ科マツカワ属)宮城県産、盛岡水産入荷。
良く「マツカワガレイ」と間違う。
本来は下の写真のように天然マツカワガレイは鰭に帯状の模様がある。
ホシガレイは星、もしくは斑紋がある。
表は同じようにザラザラしたくっきりとした鱗、「松の木の皮」みたいだ。
ホシガレイの分布は北海道以南の本州から黄海、渤海、東シナ海、朝鮮半島。マツカワガレイよりやや南方。
水深100mぐらいの泥砂底に生息。
食性は肉食性で甲殻類やゴカイ類、貝類など食べている。
成長が早く、2年で40cm、600gぐらいになる。養殖で2年で1kgほどになると言う。
今日のホシガレイは約60cm、3.6kgと大型。最大で70cm、6kgぐらいまで成長する。
上の写真で紹介したが、養殖のマツカワの鰭に斑紋らしき模様もあるので紛らわしい。あるいはホシガレイの養殖だったかも?
超高級食材。特に「活」なら目が飛び出るほど。
これだけ高価な魚は刺身が一番。勿論、白身できめ細かい脂と歯ごたえが何ともいえない旨みを出している。
塩焼き、煮ものにしても最高。
漢字で「星鰈」と書く。
清次郎イオン南の北田氏に購入してもらう予定だったが、市内の老舗「阿部魚店」さんが購入してくれた。
残念!!!!。
話は変わるが今朝、3時ごろには少量の降雪だったが、それ以降本降りとなり、7時30分頃には13cmの積雪であった。
トラックの屋根の部分にいつものモノサシを立て測定。昼には小康状態になったが、本格的な雪である。
そうして明日の朝はマイナス7℃の予想。日中でもマイナス3℃。あ~いやだなー。
Filed Under (未分類) by suisan on 12-01-2010
1月9日(土)岩手県・宮古産の入り合わせにアブラメや穴子などと共に「ホテイウオ」が入っていた。
普段の入荷は北海道や秋田県産であるが、岩手県産が珍しかった。
分布は朝鮮半島釜山から日本海、オホーツク海、ベーリング海からカナダまでの北太平洋。太平洋側の南は神奈川県まで、とあるのでおかしくは無いが、あまり三陸産は見ない。
ホテイウオ(カサゴ目ダンゴウオ科ホテイウオ属)
我々は「ゴッコ」、北海道と同じ呼び名で呼んでいる。
産卵期は12月から4月ぐらいで、普段は水深100mぐらいのところにいるが浅瀬に来て産卵する。
この時期が漁期でもある。
産卵後はオスが卵を保護するが、産卵後はオスもメスも死んでしまう。
産卵孵化したものは浅い岩場で吸盤を使い吸い付いて生活をする。
夏には沖合いに向かい、水深100mぐらいのところを漂い、3年ぐらいで成熟し産卵期を迎える。
餌は稚魚期は小さな甲殻類など、沖合いではクラゲ類など食べている。
大きさが40cmぐらいになる。
漢字で「布袋魚」と書くようだ。姿が布袋様に似ているからかな?
今日は北海道産が入荷していた。
ホテイウオを見れば寒さ本番、いや春が近いと思う。
食べ方はやはり味噌汁や鍋。煮付けなども旨い。
ぶつ切りにして湯通ししてヌメリを取り(湯通しすればヌメリが取れやすい)醤油仕立てのコンブ出汁が合う。
骨(軟骨のようだ)や肝、胃袋、特に卵巣などほとんど全て入れて煮る。(鍋も味噌汁も)
アンコウとは別の旨さがある。
卵巣はほぐし、イクラと同じような味付けをする。イクラとは違う旨さを楽しめる。
当然、オスよりメスのほうが高いが、全体に格安な魚である。
Filed Under (未分類) by suisan on 09-01-2010
今日は岩手魚類に宮城県産「蓄養ワカシ」が入荷していた。
先日紹介した「伊達サバ宗」と同じように、秋頃にショッコを獲りギンザケの生簀にでも入れていたのだろう。
荷受担当者から声をかけられたので分かったが、もし声をかけてくれなければ通りしぎたと思う。
ワカシにしては少々高いのだが、試食をすれば誰でも購入してくれる。
卸した身は透通り、なんと言っても脂がある。養殖のハマチほどのクセもなく、美味しい。
気になるのは変色。ハマチは色変わりが早い。こちらはどうかな?
お寿司にもよいかな、と思ったとき「清次郎イオン店」の北田氏が来て1箱購入。
その他にはいつもの盛岡老舗の魚屋さんなど説明をつければどんどん売れる。
楽しい気持ちになる。心配していた変色も見ないうちに試食共々完売!
そんなとき「サバ宗」の販売担当者から電話があった。
以前、紹介した時に「試食してみる」と記載したが、その感想をお伝えしてなかったので、お伝えした。
「蓄養特有の脂があり(ありすぎるかも)、身質もしっかりして美味しい。南方面の養殖サバと比べクセもすくない」私の見解。
大量には購入できないが、少しなら毎日でも購入したい。と付け加えた。
が、こちらの荷受担当者サイドで、その後の注文が無いと言う。どうゆうことかな?
何なら直接でも・・・。
蓄養の「サバ宗」にしろ「ワカシ」にしろ面白い取り組みだと思う。
Filed Under (未分類) by suisan on 08-01-2010
写真は今日の8時40分ころの駐車場。
5・6日の大雪で除雪された雪の壁がいたる所にある。
よほどの事が無い限り暖かくなるまで消えないだろう。
一月に入り寒さはこれからが本番だが「海藻」は色々出てくる。海藻を見れば春のイメージが出ている。
どちらも岩手県産。マツモ(イソガワラ目イソガワラ科)とワカメ(コンブ目チガイソ科)。
マツモは根の部分と葉(直立部)とに分けられ、根の部分は硬く多年生で食べられないが、根の部分から初冬に芽が出てきて冬から春に食べごろになる。
夏になると芽の部分は消失してしまう。
太平洋側の犬吠崎は南限とされ、東北、北海道では生マツモや乾燥・焼きマツモとして食べられている。
味噌汁やお吸い物の具として、生マツモは酢の物などに使われる。
特に焼きマツモは香り、風味、色合いなどすばらしいものである。
ワカメは北海道以南の日本海側、太平洋側は北海道から九州にかけての浅い海に生息。
昔から食用の習慣は日本と朝鮮半島にしかなく、現代では日本の養殖技術の導入により中国でも食べられるようになった。
韓国では日本人の3倍もの消費量とのことである。又、ワカメは健康食品としても注目されている。
「三陸のワカメ」は質、量とも好評かを得ている。
又、根の部分は「メカブ」としてまた違う食感と味を楽しめる。
これからどんどん海藻が入荷して、春が来る。楽しみである。
Filed Under (未分類) by suisan on 07-01-2010
タケノコメバル(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)岩手魚類入荷、大船渡産。
大船渡からの「入り合わせ」にホウボウ、ミズタコ、タイと共に入荷。
生息域は北海道南部から九州、朝鮮半島までの浅い岩礁域、防波堤など。
以前は日本各地で生息していたようだが、盛岡ではあまり見かけない。
(漁の対象になるほどの漁獲量がないかも)
四国・香川では養殖に成功し、稚魚の放流なども行われているようだ。
卵胎生で40cm前後になる。
名前の由来は、タケノコの皮に似ているから、とか、タケノコが美味しくなる頃が旨い、などの意見があるようだが、前者では。
料理はメバルと同じように淡白な白身で、脂もありどんな料理にも合う。
刺身にしても透明感のある綺麗な白身で、クセもなく、身もしっかりして旨い。適度な脂が旨さを引き立てる。
他には塩焼き、煮魚など。
地方名で「ベッコウメバル」
Filed Under (未分類) by suisan on 06-01-2010
何気なく店頭に並んだサバ。良く見れば宮城県産・蓄養マサバ。
なんと面白いネーミングだろう。「伊達さば宗」。
女川産のサバを9月頃獲り、ギンザケの生簀に入れて育てたものらしい。
いまや魚にも「ブランド」志向が高く、色々な魚に色々な名前をつけ売りがされている。面白いことだ。
昨年は「戻りカツオ」がなく、サンマ、サバ等が豊漁。三陸でもマサバやゴマサバの入荷状況が良かった。
その副産物ではないかな。
今まで我々は「淡路島のうず潮サバ」なる養殖のサバを購入していた。サバとしては高価なものである。
この「伊達さば宗」が安定供給できれば、切り替えることが出来る。
宮城産とは言え同じ「三陸」である。
蓄養なので脂が強いと思う。下の卸したサバを締めてもらい試食してみよう。
私のモノサシが15cm、ゆうに30cm以上、重さが0.95kg、リッパなものだ。
おりしもニッスイの水産事業部の方が仙台よりお見えになり、こと細かくご説明を受けた。
「水ぬるむ3月ぐらいまでは出荷できる」とのことである。楽しみである。