天気情報で海が大荒れ、入荷も少ないと覚悟していたが、入荷量はまずまず。
だが、珍しいものは見当たらず、以前写真撮影していたエビを紹介する。(1月12日撮影)
クロザコエビ(十脚目エビジャコ科クロガサエビ属)秋田県産、盛岡水産入荷。
以前にも紹介が済んでいると思うが再度。
生息域は日本海、オホーツク海ベーリング海など。
小さな甲殻類や多毛類など食べている。
似ているエビにトゲクロザコエビがいる。
こちらはクロザコエビよりやや北方に住み水深150m~400mとやや深い場所に生息している。
見た目では区別しがたいが、クロザコエビは尾に黒い縞模様が3つある。
あまり見かけないエビでほとんどが地元消費されているようだ。
ただ、非常に旨いエビである。秋田から来たのに半数近くは生きていた。
試食してみたが、プリッとした歯ごたえ、そして甘み、深い旨み。殻を剥くのがうまく剥けないが非常に美味しいエビである。
ホッコクアカエビ(アマエビ)やトヤマエビ(シロボタン)などより旨いと思った。
一寸醜いので損しているが、食べれば価値観が変わる。
だが、漁として成り立つほど獲れない「幻のエビ」かな。
冬の日本海の旅では見かけることがあると思う。是非ご賞味してください。
他には塩焼き。香りと旨み、申し分なし。味噌汁にも良いがもったいない。
「モサエビ」「ドロエビ」「ガラエビ」「ガサエビ」などの呼び名がある。盛岡水産には「ガサエビ」で入荷。