タイショウエビ(和名コウライエビ)

Filed Under (未分類) by suisan on 17-03-2009

タイショウエビ(節足動物門甲殻網十脚目クルマエビ科クルマエビ属)台湾産、仙台市場より。

黄海、渤海にのみ分布。水深90m~180mの砂泥底に生息。適正水温18~30度。

縞がないがれっきとしたクルマエビ科である。

大正時代に大量に捕獲されたので「大正エビ」の名が付いたと思われがちだが、「大正エビ」はブランド名である。

このエビは、大正初期、いろいろな名前が付いていたが、大正11年、日本最大のエビ取扱業者「林兼商店」と「日鮮組」が事業を統合し「大正組」とした。それ以後名前が「大正エビ」と統一された。

春から夏にかけては渤海湾奥部の浅い泥底に住み、産卵する。孵化した稚エビは秋に20cmほどに成長し沖合いを回遊し山東半島以南、済州島西部の深いところで越冬する。4月頃から沿岸回遊しはじめ急速に成熟し、湾奥部で抱卵して死ぬ。寿命は1年。雌雄異体で1年で性成熟する。雄は生まれた年の晩秋には性成熟する。

料理はフライ、天ぷら。

比較的ブラックタイガーが主流となっている「揚げ物」であるが、本来はタイショウエビ。

食べ比べれば違いがわかる。味噌も抜群に旨い。

生のタイショウエビの入荷は盛岡では珍しいのではないかな?

いつもの老舗魚屋さんに購入していただいた。

日本でも有明海で放流事業が試験的に行われているとのこと。日本産のタイショウエビも現れるかも知れない。

ヌマガレイ

Filed Under (未分類) by suisan on 16-03-2009

ヌマガレイ(カレイ目カレイ科ヌマガレイ属)山形県産、盛岡水産入荷。

日本海側は若狭湾以北、太平洋側は茨城県以北。世界では北アメリカ、カルフォルニア、朝鮮半島、沿海州に分布。

汽水域から淡水域にも入り込むため「川ガレイ」とも呼ばれている。

ヒレには表側(目のある方)は黄色と黒、裏側は白と黒の模様が特徴のひとつ。(タカノハガレイの呼び名もある)

又、表側の表面はザラザラしウロコは粗雑である。

一番の特徴は目が左側にある。(ヒラメ左、カレイ右の原理から外れるカレイ)

料理は煮付け、唐揚げ、バター焼き。身自体に脂が少ないので油を使った料理が合う。

そして捨てがたいのは刺身。活で入荷したなら刺身をお勧め。とかいた資料もある。

脂身は少ないがそれなりに味わえる、との事。

ただ、淡水にも入り込むカレイなためか?磯臭いのが気になる。

カレイにこだわって市場を見てきたのでヌマガレイ、スナガレイなど目に付いた。(あまり気にしていなかったのが現状)

 

岩手魚類からは目が右に付いた「養殖ヒラメ」を紹介してほしい、との事だったが、ごく稀に見かけるので普段であればパスするのだが、今日はヌマガレイ(目の向きが違うカレイ)だったので写真を添えよう。

  

アラとカサゴ

Filed Under (未分類) by suisan on 14-03-2009

3月13日盛岡水産にニュージーランド産 アラとカサゴが入荷した。

こちらのブログでは2月6日「コアラ」、2月3日「カサゴ」を取り扱った(どちらも国産)。

が、これだけ鮮度の良い、輸入物にびっくりして写真を写した。(他にはタイもあった)

カサゴなどは倍以上の大きさである。

味まではたしかめれなかったが、きっと美味しいでしょう。

 

岩手魚類には「スケソウダラの丸干し」が旨そうだった。

スケソウダラについては以前紹介した気がする。(また折があれば紹介しょう)

日本海、茨城県以北の太平洋側、オホーツク海など「北の魚」である。

半生状態の干し物。旨そうだ。個人的に本乾物より好きである。

青森県八戸産。

マコガレイ

Filed Under (未分類) by suisan on 13-03-2009

マコガレイ(カレイ目カレイ科ツノガレイ属)

大分県から北海道南部、東シナ海、渤海湾に分布。水深100mぐらいの砂泥底に生息。

旬は初夏から晩秋。これは刺身の旬ではないかな。

活、もしくは活締めの鮮度抜群のものは、刺身が旨いし、高価である。

又、各地でブランド化を進めているところがある。

この時期、写真を掲載したのは、はちきれんばかりのお腹を紹介したかった。

カレイ類のほとんどは産卵期を迎えている。卵を抱いたカレイは「煮付け」が最高。

少し濃い目の、甘しょっぱいタレで、根生姜を少々、葱の青い部分を入れ煮ると臭みが消える。

味がしみたら、針生姜と白糸葱をのせて食べる。ウ~酒が進む。

抱卵しているミズガレイ(ムシガレイ)の写真も紹介しょう。

ついででは悪いがサメガレイ。姿のまま(ビホー)と皮をむいた(アフター)姿の写真も掲載する。

  

写真右→ムキホンダ。(我々はセッタガレイと呼んでいる)煮付けが最高に美味しい魚である。

ヒレグロ

Filed Under (未分類) by suisan on 12-03-2009

ヒレグロ(カレイ目カレイ科ヒレグロ属)

柳ガレイ、黒ヤナギ、オイランなどと呼ばれている。ヤナギムシガレイと混同される。

東シナ海東北部から北の日本海、太平洋側は駿河湾以北に分布。北の魚。

水深40m~700mと幅広い水深で確認されている。

顔、俗に言う裏面に粘膜の出る窪みがあり、ぬめりが多いカレイである。福島県などでは「滑多(ナメタ)」などと呼ばれている。

料理はやはり干し物。薄汚れているが干し物にすれば良い味わいである。

写真みたいに鮮魚で入荷したときは、湯通ししてぬめりをとり煮魚にすれば美味しい。

 

先週末から「ホタルイカ」の大型が入荷し始めている。

このブログでも1月20日の「ホタルイカ盛岡初入荷」を紹介したが、トレイ一枚に(仕切りが3ある)80~90尾入っていた。

今回の写真は50~60尾と大型。栄養豊かな富山湾内で大きくなったホタルイカである。

ブドウエビ

Filed Under (未分類) by suisan on 10-03-2009

ブドウエビ(標準和名ヒゴロモエビ、十脚目抱卵亜目タラバエビ科モロトゲエビ属)青森県八戸産、岩手魚類入荷。

千葉県銚子以北北海道、サハリン。北海道道東から三陸、常陸が産地とされている。

水深200m~250mの泥底に生息。繁殖能力が弱く希少なエビである。当然高値!

メスは一尾に200ヶ程の卵を約2年近く抱き続けるため繁殖能力が弱いのだろう。

盛岡の市場にも稀にしか「生」の状態では入荷しない。盛岡水産にはここ数日冷凍での入荷は見られる。

料理はやはり刺身。ややあっさりした甘みと、硬くなくしっかりした身質は絶品。

高価なら旨いとは言い切れないが、このエビは本当に旨い。特にお寿司は最高。

刺身意外にも焼き物にもなるが、やはり刺身が一番。

今日は小ぶり、大体がオス。

田清水産経由で回転鮨清次郎イオン店が購入した。味をご賞味されたい方はイオン店にどうぞ!

 

梶木マグロが姿のまま入荷したので写真を添えよう。通常角?を取り、卸身で入荷するが今日は角付きである。

宮城県気仙沼入荷、盛岡水産入荷。体重30kg強。

   

木製の舟の床板をも貫くと言うすごい角?である。人間など串刺しにされそう。

田清魚店中三店が購入。頭部も一緒に行ったのでご覧になりたい方は中三店にどうぞ。

スナガレイ

Filed Under (未分類) by suisan on 09-03-2009

昨年4月28日からFC2ブログ、現在のブログで魚を紹介してきた。

なるべくダブらないようにと思って紹介してきたが、自分が知っている魚の紹介だと限度を感じる。

又、苦手な魚には目もくれない。これだは駄目と思い、テーマを決めて紹介しようと思う。

その一環として「レンコダイ」「チダイ」「マダイ」と紹介した。

これからはしばらく私の苦手な「カレイ」と紹介しようと思う。特に北のカレイ。(ナメタ、マツカワは以前紹介していたのではぶく)

今日はスナガレイ(カレイ目カレイ科ツノガレイ属)3月7日盛岡水産入荷。

太平洋側は岩手県より北。日本海北部からオホーツク海、千島列島などに分布。

水深100m以内の砂泥底に生息し、砂などと一緒に微生物などを食べている。

盛岡市場も含め青森、北海道ではありふれたカレイのようだが、築地などにはほとんど入荷がないと言う。

産卵期は道北日本海、オホーツク海で5月~7月。水深50mぐらいの浅場で行われる。

オスで3歳、メスで3歳・4歳で成熟する。

体型は丸みが帯びていて、口が小さくとがっているように見える。

裏面のふちは黄色が目立つ。尾に黄色があるマガレイの間違われることがある。

この日も「マガレイ」と思って買っていった人がいた。

マコガレイ、マガレイより安いのは身が薄い分と、脂身が少ないからだろう。

料理は脂が少ない分、煮魚や唐揚げが美味しいと思う。

他には塩焼き、鮮度が良ければ刺身も良い。刺身はカレイ特有のシコシコ感、上品な味は申し分ない。

アカガレイ

Filed Under (未分類) by suisan on 07-03-2009

アカガレイ(カレイ目カレイ科アカガレイ属)北海道産、盛岡水産入荷。

昨日、今日と盛岡水産に入荷していた。旬は産卵期の晩秋から春。子持ちが美味しい。

太平洋側は福島県以北、日本海はオホーツク海までの日本海に分布。

水深40m~900mの(深さに幅のある)海底に生息し、クモヒトデ、甲殻類、巻貝などを食べている。

特徴としては魚裏面が血がにじんだように赤い。深い海でも生きられるので鋭い目と大きな口である。

成長は比較的遅く1年で10cm、3年で20cm、6歳で30cm、寿命は15年ほど。50cmぐらいにはなると言う。

食べるには大きい方が美味しい。煮魚、塩焼きが美味しい。そのために産卵期がお勧め。

生食は刺身にできるほどの鮮度ならよいが、寄生虫がいる危険性があるとの事。

刺身より昆布締めのほうが旨いと聞いた。

 

昨日、今日と午前中お出かけ。そのため「ブログ」が遅くなった。

今後とも続く可能性がある。できるだけ継続して「市場の魚を紹介したい」と思っていますのでよろしくネ!

オアカムロ

Filed Under (未分類) by suisan on 06-03-2009

オアカムロ(スズキ目アジ科ムロアジ属)鹿児島県産、岩手魚類・盛岡水産とも同地域から入荷。

世界中の温帯域に生息。40cmぐらいになる。漢字で「尾赤室鯵」。

市場にはまとまって入荷がある。今日のように両元卸同時入荷は良くある。(同メーカー)

ムロアジ特有の丸くスリムな体型に尾びれが赤いので一目瞭然。

秋に入荷が増え寒くなるにしたがって脂がのってくる。今時期の刺身は旨い。

残念ながら身色もやや赤く、血合いも大きいので評価が低いが、冬に「カツオのたたき」のようにすると旨い。

夏場は水っぽいので美味しくない(加工にまわされる)。

その他の料理は干し物、フライなど。

きれいな目と赤い尾ビレが特徴。

クロガレイ

Filed Under (未分類) by suisan on 05-03-2009

クロガレイ(カレイ目カレイ科ツノガレイ属)北海道産、岩手魚類・盛岡水産入荷。(写真は岩手魚類)

一般的なカレイ。ありふれているので紹介にも困る。

北海道からオホーツク海、千島列島、サハリンから沿海州、朝鮮半島北部、黄海に生息域。

3月~4月下旬、非常に浅い海域で産卵。生涯汽船域で過ごす。

子持ちの煮付けは旨い。「春の味」のひとつでもある。

塩焼きもいいが多少磯臭さがある。ムニエル、唐揚げも旨い。

スーパーなどでも良く見かける。今なら冷凍ではなく「生の味」が楽しめると思う。

お腹の厚い、できれば子持ちと確認してから購入してください。手ごろな値段だと思う。

 

岩手魚類には北海道から「カスペ」も来たので写真を添えよう。

鮮度が良く美味しそうに見えた。

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