Filed Under (オキナヒメジ) by suisan on 16-09-2010
Tagged Under : オキナヒメジ
オキナヒメジ(スズキ目ヒメジ科ウミヒゴイ属)長崎県産、岩手魚類入荷。
南日本からフィリピンまで分布。
漢字で「翁姫魚」「翁遊女魚」「翁緋女魚」と書く。
顎の下のヒゲ=白いヒゲが翁のように見えるから付いた名前なのかな?
生息場所は岩礁域やサンゴ礁域の浅い場所に単独もしくは小規模の群れで行動する。
このヒゲを砂の中に入れ、餌を探す。探知機のような物。
主に多毛類や甲殻類をたべている。
食材としては刺身やムニエルなど。食べてはいないが生でも加熱しても結構旨い魚のようだ。
刺身は皮下に風味や甘みがあるため霜皮造りが良い。
加熱(ムニエルなど)でも3枚に卸し、皮付きのまま火を通したほうがよさそう。
中華料理の蒸し物にも使われる。
似た魚に「オジサン」や「ホウライヒメジ」「タカサゴヒメジ」などがいる。皆、ヒゲが名の由来かな。
タイの代用に出される「お祝い用の魚」との事である。
Filed Under (カンパチ) by suisan on 15-09-2010
「ヒラマサとカンパチ」なんて題を付けたが・・・。
どちらも通常1m前後が主流。ヒラマサは最大で2m50cm、カンパチも1m90cmの記録がある。
今日の写真はどちらも20数センチの子供。
盛岡水産入荷、岩手県産。どちらもスズキ目アジ科ブリ属。
ヒラマサは北海道南部の沿岸や沖合いの比較的浅い海で見られ、小さな群れを作り回遊。
カンパチは東北地方より南に生息し、こちらも回遊する。カンパチのほうがヒラマサより温かい水温で生活している。
これが大槌近辺の海で獲られ下の写真のようになった。
ヒラマサ。このサイズではあまり見たことがない(気にもとめていなかった)。
少し若魚特有の酸味があるが、イナダなどに比べ旨い。多少の脂分も感じられた。
小さくてもカンパチはカンパチ。非常に美味しい。後味に甘みさえ感じられる。
関東では出世魚。このサイズは”ショッコ”と呼ばれている。
成魚ではありえない価格。今晩の我が家の晩酌の友はカンパチ1本、豪勢だね。笑い
Filed Under (ネズミゴチ) by suisan on 14-09-2010
Tagged Under : ネズミゴチ
ネズミゴチ(スズキ目ネズッポ科ネズッポ属)千葉県産、築地より。
メゴチと呼ばれることが多いが、標準和名のメゴチはカサゴ目コチ科で違う種類。
分布は日本海側は北海道南部以南、太平洋側は宮城県以南とされ、黄海、東シナ海、南シナ海まで広く分布している。
水深20mより浅い湾内の砂底に生息し、春から夏にかけごく浅い場所にもやってくるが、冬場はやや深場に移る。
食性は肉食性。貝類、多毛類、甲殻類など小型底生生物を食べている。
マゴチなどコチ科は大きな口で獲物に飛びかかるが、ネズッポ科類はスポイト状の小さく、下を向いている口で吸い込む。
産卵は春と秋。夕方にオスとメスが海面に浮き上がり、ランデブーしながら産卵する。寿命は2~3年。
食材としてはやはり天ぷらが天下一品。ヌメリを取り、頭内臓と中骨を取り(尾は付けたまま結ばない松葉にする)揚げる。
あまり知られていないが鮮度よければ刺身も絶品。平目にも負けない。
ただ、小さいので(大きくても20cmぐらい)歩留まりも悪いし、超面倒。皮付近に旨味が凝縮している。
天ぷら、と言えばやはりキス(シロギス)。写真は山形県産、盛岡水産入荷。
天ぷらの白身魚の代表格を2点並べた。
釣りでもシロギス釣りの外道としてネズミゴチはつれるとか。外道なんて勿体ない。
漢字で「鼠鯒」。顔がネズミに似ているからかな?
Filed Under (未分類) by suisan on 13-09-2010
昨夜、低気圧が盛岡を通り過ぎたようだ。
秋雨前線が活発になって日本海、太平洋岸と海が荒れている、との事。
それが原因なのか魚の入荷が少ないように見えた。
明日はもっと入荷が少ないのでは?。
市場内を見渡し目に付いた魚を写真に収めた。
盛岡水産入荷の「カイワリ」。10cmにも満たない子供。
生息場所が日本海では能登半島以南と言われているが山形県産。(温暖化の影響かな?)
同じく盛岡水産入荷の「タイ」青森県産。
夏の産卵期を過ぎ少しは体型がふくよかになってきている。
岩手魚類入荷の「イソツブ」北海道産。
カタツムリのように”角出せやり出せ”元気なイソツブである。
Filed Under (クマエビ) by suisan on 11-09-2010
Tagged Under : クマエビ
岩手魚類、水本氏より「お願い」され購入のクマエビ。静岡県浜名湖産。
あまり海老に対し知識のない私、色々調べてみた。
十脚目(エビ目)クルマエビ科クルマエビ属。
千葉県房総半島以南の太平洋岸、鳥取県以西の日本海に生息。
(日本海の北限は富山湾とも表示されている書物もある)
韓国、台湾、中国、東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカに分布。
20m以浅の砂泥底の塩水、汽水域にも生息。
河口干潟から前浜干潟などその周辺の浅い海域に生息するクルマエビの仲間。
藻場に生息しているようだ。
クルマエビとの違いはクルマエビのように尾に青い模様はなく、触覚に縞模様がある。
又、脚が赤く別名”アカアシ”とも呼ばれているようだ。
汽水域や干潟で獲れるブラックタイガーエビにも似ているが、やはり脚の色が違う。
旬は夏から秋。産卵期は6~8月ごろで卵は抱卵しないで、放卵する。珍しいのでは?
最大で20cm位になるようだが、写真は10数cm。
食材としては勿論鮮度が良ければ刺身になる。生食はしたくなかったので試食はしなかった。
他には天ぷら、フライ、塩焼きなど。
クルマエビの代用になる美味しさのようだ。(このサイズでは塩茹するか、から揚げ?頭が邪魔になるかな)
書物では刺身より、さっと湯引きにすればぷりぷり感と甘みが増し旨いとの事である。(熱を入れた方が旨い)
瀬戸内や熊本などで獲れているようだが、量がなく、国産での入荷は珍しい。
なにせこのようなエビを食べる文化がないので”宝の持ち腐れ”である。
Filed Under (未分類) by suisan on 10-09-2010
岩手県大槌漁協より「魚の入り合わせ」を購入している。
今日、入荷の入り合わせは2つ。
左はイナダ、トビウオ、イシガレイ、ウスバハギ、ワタリガニ。
右はストロボをたいたので逆に全体が暗くなってしまった。
こちらもイナダ、チダイ、マス、ウスバハギと小さなシマアジ。
ウスバハギは北海道以南の水深200m以内の沿岸域から沖合いに生息。
甲殻類、多毛類、貝類の他に底生生物やクラゲなどを食べている。
ウマズラやホンハギに比べて味は落ちるようだが、肝は大きく、刺身などで「肝会え」や鍋などでは良い味を作り出す。
20cmみの満たないシマアジの仔。
シマアジは岩手県南部以南に分布するといわれ、やはり200m以浅の沿岸域から沖合いに生息。
小魚や甲殻類、遊泳するものを追いかけ食べている。砂を口で掘り小動物を見つけ吸い込んで食べている。
アジの仲間では最高級の味で刺身などに重宝される。塩焼きなども旨い。
現在は養殖も盛んになってきているが、岩手ではまだ養殖事業でシマアジは扱っているとの情報はない。
どちらの入り合わせも鮮度、抜群。
市内の料理屋さんに引き取られた。
Filed Under (未分類) by suisan on 09-09-2010
台風9号が福井から関東を縦断し、熱帯低気圧になった。
前線より北側の盛岡、通過後は一気に涼しくなった。
昨日の最高気温は25度。今朝も寒くて?目が覚めた。
市場の上はウロコ雲。
中は北海道産のサンマであふれかえっている。
宮古産の丸樽も来ているが、漁場は北海道沖。何時になったら三陸沖のサンマが入荷するのやら?
盛岡水産も岩手魚類も新物の「新巻鮭」が入荷してきている。(塩秋鮭かな)
秋の足音がジリジリ近づいている。
Filed Under (未分類) by suisan on 07-09-2010
季節の変わり目で、魚も中途半端でありブログネタも乏しい。
昨年は?と思い回想して見るとやはり「無題」「入荷がない」「・・・」など。
今日も数度、元卸の売り場を見て回ったが、北海道産サンマなど量は多いもののブログネタらしき物は見当たらない。
サケ類も多くなってはきている。そんな中綺麗な生筋子を写真に。
以前、写真を撮った生筋子より粒がそろい、旨そうに見える。
岩手県産。岩手魚類。
卵を包む皮も膜も柔らかそうである。
膜からほぐし思い思いの味付けをする。そしてご飯にのせて・・・いただきます?。
福島県産メヒカリ(岩手魚類)も見えたので写真を添えよう。
左がストロボを焚いたので目が青光しているのが分かる。右はストロボなし。
明日は休市。ブログも休みます。
Filed Under (未分類) by suisan on 06-09-2010
先週末に連続30度の記録が途切れたが(9月3日29.9度)昨日も30度を超え、今日も・・・・。
明日からは台風の影響もあって、30度には届かなくなる。
やっと盛岡にも秋が来るのかな?
三陸沖の海水温も例年より高め。サンマ、カツオ、イカ漁にも影響が出ている。
台風が去った後、海水温も通常に戻ればいいな。
写真のスルメイカは青森県産。15尾。
大きく、肉厚で旨そうである。料理屋さんが刺身用に、「イカ塩辛」を作るためにと購入してゆく。
一般のスーパーには並ばない大きさと値段。
何故かモノサシをもって歩かないときに小さい魚が目に入る。
北海道産、シロボタンエビ(標準和名トヤマエビ)
ぷりぷりして旨そうである。緑の卵も塩辛にして美味しい。
何故か川カジカ。岩手県産。まだ活きている。珍しいものである。
水に入れれば活きるのではないか、と誰かが言う。
よほど綺麗な山間部の湧き水でなくては活きられない。
駅前のお得意様に引き取ってもらった。
今日、我社、グループ会社の従業員が小さな宴会があるとか。
「唐揚げにして食べてもらう」とオーナーシェフ。
毎度あり!
Filed Under (カマスサワラ) by suisan on 04-09-2010
Tagged Under : カマスサワラ
カマスサワラ(スズキ目サバ科サワラ族カマスサワラ属)岩手県・釜石産。9月3日撮影。
サワラに近縁の大型肉食魚。地方名はオキサワラ、スジカマスなど。
日本では南日本の太平洋側で見られる。全世界では熱帯・温帯海域に広く分布。
外洋の沿岸から沖合いで小さな群れを作り回遊。間違って釜石近辺に来たのかな?笑い。
小魚や甲殻類、頭足類を食べている。全長2mを超える物もいる。
スーパーなどに「安いサワラ」の切り身があったらこのカマスサワラではないかな。
サワラに比べ大味で焼き魚(漬け魚)などで食べられるいる。刺身はイマイチ。
カマスに顔が似ているから付いた名前とか?海外ではスポーツフィッシングの対象魚として人気がある。
本サワラの写真も添えよう。
カマスサワラの体の模様は縞模様に対し本サワラは斑点模様。
本サワラは何より食べて旨い。