アカザエビ

Filed Under (未分類) by suisan on 19-10-2009

アカザエビ(エビ目アカザエビ科アカザエビ属)10月16日撮影、静岡県産、岩手魚類入荷。

盛岡ではあまり見かけないエビである。せいぜい年1・2回程度。

輸入物で「スキャンピー」なる冷凍が流通している。

千葉県沖から日向灘にかけての太平洋側に分布し、水深200~400m程の深海、砂泥底に棲息。

日本近海だけに分布するエビでもある。

「手長エビ」と表示する洋食やさんがいるが、「手長エビ」は他に存在するので「アカザエビ」が正しい。

繁殖期は秋で、交尾後メスは400~1500ヶ程の卵を産卵し、腹脚に抱え、孵化するまで保護する。

孵化した子供は親と同じ体型である。

名の由来は、体の色がアカザ科の植物の色合いに似ているため、との事。

鮮度さえ良ければ刺身が旨い。エビの中でも最も高価といわれるだけあり、味も、甘み旨みと最高である。

特に活(活きているもの)やあがっても24時間以内なら表現できないほど旨い。

塩焼きや蒸し焼きなど多彩な料理方法もある。どれも旨い。

貴重なためほとんど業務筋(すし屋さんやレストラン、ホテルなど)で買われ、一般では見ることが出来ないエビである。

少々ではあるが「田清魚店ロビン・フッド店」で、一般の方々に姿を見せたと思う。

どのような反響があったか聞きたい。

イシモチ(シログチ)

Filed Under (未分類) by suisan on 17-10-2009

昨日、急な所用で久慈市まで行き、帰りが遅くなり、ブログを休んでしまった。

今まで休日意外休んだことが無かったので非常に残念!

気を取り直し今日は

イシモチ(本名シログチ、スズキ目ニベ科シログチ属)岩手県・大槌漁協から盛岡水産経由。

大槌漁協から「魚入り合わせ」が毎日のように送られてきている。

その中で15日に撮影したものだが「イシモチ(シログチ)」が混ざっていた。

イシモチ自体は東北南部以南、東シナ海や渤海、インド太平洋域に分布し、どちらかといえば南の魚のイメージが強い。

一緒に移っているイシダイ・ウマズラハギもどちらかといえば南の魚である。

他には豆アジ、ショッコ、コカンパ、カマスなど小さい物ばかり。「小さなお魚やさんセット」である。

イシモチは湾内などの砂泥地ややや沖合いに棲息し、砂泥地にいる環形動物や甲殻類などを餌さとしている。

浮き袋を使いグーグーと鳴く、そのため「白愚痴(シログチ)」と呼ばれる?とか?

イシモチは関東方面での名。頭部分の一部が硬いので命名されたとか?

水分の多い身なので、鮮度が落ちやすく、練り製品のすり身や中華食材(唐揚げ)などに使われる。

関東では塩焼きや干し魚としての利用が多いようだ。

色々調べているうちに、当然「鮮度よければ刺身が旨い」「漁師さんの喜ぶほどの味だ」などあったので刺身に挑戦。

こんなに小さいが旨いか疑問。

”なんということでしょう”

写真でも分かると思うがすごい脂。それと透通ったような身。味わいがあり甘みもある。確かに旨い。

最大40cmぐらいに成長、とあるので、そのサイズに刺身はさぞ旨いだろう、と考えたが三陸では獲れてもこのサイズなのだろう。

先にも紹介したように鮮度の落ちやすい魚なので、鮮度の見極めが大切である。

ギス

Filed Under (未分類) by suisan on 15-10-2009

今日は「ギス(ソトイワシ目ギス科ギス属)」福島県産、盛岡水産入荷。

あまり姿で見ることのない魚である。

全長は60cmぐらいに成長するようだ。

体は細長く円鱗に覆われ、頭部は小さく鱗が無い。背びれはほとんど前面にわたり、尾鰭は2又になっている。

  

キスとカマスに似ている?

北海道以南(函館以南)のやや深い海に棲息。(200m~500m位)

煮ても焼いても、又、刺身にもむかない魚。ただ、練り物にすれば旨いため、さつま揚げなどの原料となる。

身自体柔らかく、骨も複雑に入り込んでいるため、3枚に卸してからスプーンで身をかき集め、練り物にする。

昔の人の知恵、技術には感服する。

築地から島根県産の特大「ゴマサバ」が送られてきた。全長50cmほど。2kg近い大物である。

ゴマサバは50cm位まで成長するとあるが、まさに最大級。

当然、回転鮨清次郎へ。南イオン店で明日以降、メニューに載ると思う。

ゴマサバはこれから冬にかけ脂がのり、旨くなる(今も結構脂があり、美味しい)。

特に今年はカツオに反してサバが美味しい。丸々と太ったサバ(ゴマサバ含む)を見つけご賞味ください。

シマアジ

Filed Under (未分類) by suisan on 14-10-2009

以前にも紹介した「シマアジ(スズキ目アジ科シマアジ属)岩手県・大槌漁港より、盛岡水産入荷。

なんとなくシマアジと聞けば暖かい南の魚と思っていたが、この岩手の海でも獲れることを再認識した。

しかも「魚の入りあわせ」に混ざっての入荷。ちょっと寂しいが、小さく数が獲れなかったのだろう。

確かに棲息場所に岩手県南部以南と、記されている。

世界では西太平洋からインド洋、西太西洋、地中海などに分布。

暖かい海の沿岸部、水深200m以浅に棲息。湾内や汽水域にも入る。

群れを作り、動物プランクトンや海底の無脊椎動物など吸い込むように食べている。

とても刺身で旨い魚で私の大好きな魚である。

このように小さいシマアジでも旨い。アジよりサッパリして味わいも深い。

一般には養殖が主に流通しているが、天然物、しかも岩手県産は珍しいのではないか。

ついでに北海道産「マホッケ」。超メタボ。3尾5kg、大きい物で2kg超えている。

これ本当にホッケ?

開いて干したり、煮魚にしたら美味しそう、と思っていたら、秋田の温泉ホテルさんが電話注文でお買い上げ。

まいどあり~。

市場祭り

Filed Under (未分類) by suisan on 13-10-2009

10月11日は「もりおか市場祭り」。岩手山には初冠雪。前日に初冠雪と言う人もいたが、この日が記録上の観測日になった。

当然、寒い朝であった。(午前6時50分撮影)

開会のセレモニーの後の餅まき。盛岡市長や市場長、純情娘等が参加。外野で見ていたが、なぜか4ヶもゲット。

取れない子供たちにプレゼント。毎年のこと。

フリーマーケット。すごい人。天気が回復し、良かったね。

我社のブース。半身1000円の紅サケや筋子が飛ぶように売れた。(儲けなしの販売)

「秋刀魚の掴み取り」小学生以下。2本しか取れなくても、叔父さん?が数本入れてくれてた。

そのほか色々な企画がなされ、楽しい、いや、大変な一日となった。

入場者は例年より多少、少ないとのことではあるが、よくこんなに大勢の方々が集まるものと感心する。

携わった方々、ご苦労様でした。又、来ていただいたお客様、有難うございました。

明日市場まつり

Filed Under (未分類) by suisan on 10-10-2009

台風18号が通過し、大陸性の高気圧が張り出し、西高東低の気圧配置になり、今朝は非常に寒かった。

通勤時、自家用車のエンジンをかけたら5℃。寒いはずだ。

午前7時の市場の駐車場。霧がかかっている。寒い。

魚の入荷状況は、各お店で前発注しているため、さほどの混乱は無かったように思われる。

鮪、秋刀魚、鰹、スルメイカなど少々高めでも最低限は確保できたようだ。

岩手魚類の鮪の写真。

ただ、面白いブログのネタには不足。そこで明日行われる「2009 もりおか市場まつり」の内容を載せよう。

10月11日(日)9:00~14:00雨天決行!(天気予報は曇り、晴れ まあまあの天気)

例年より1時間早いスタート。

生鮮市・食品市、フリーマーケット→9:30~13:30まで

屋台村、全国駅弁まつり、豚枝肉カットショー

餅つき・餅まき→9:00~

模擬せり市 青果→10.20~  水産物→12:00~

鮪解体実演→ 11:00~

秋刀魚つかみ取り(小学生以下)など多彩な企画が盛り込まれている。

ただ、盛岡市内でもインフルエンザの影響があり、各イベントが中止、もしくは延期になっているとのこと。

学校でも学級閉鎖、学年閉鎖もあるとか聞く。

そんな中の開催。大丈夫だろうか?

普通なら「多くのご来場をお待ちしております」なのだが・・・・。

ヒメダイ

Filed Under (未分類) by suisan on 09-10-2009

台風18号の影響で魚の入荷が少ないかと思ったら、まずまずの入荷があった。

明日は今日以上に少ないだろう、と心の準備をしておこう。

今日は以前紹介したかも知れないが「ヒメダイ」。白身の入荷が少ないかと思い築地より送ってもらった。

 

(上の小ぶりな物が「オゴ」。右、大きいのが「ヒメダイ」・・・?)

伝票に「オナガ」「オゴダイ」「ヒメダイ」 ん?オゴダイとヒメダイどこが違うの?

       

ヒメダイ、漢字で「姫鯛」、スズキ目フエダイ科ヒメダイ属。東京・小笠原産。

アフリカ東岸からハワイ、オーストラリア北岸までの熱帯海域に広く分布。日本では本州中部以南に生息。

水深100mから300m程の岩礁域に棲息。肉食性で小魚、甲殻類、頭足類などの小動物を食べている。

東京では「オゴ」、和歌山や広島では「チビキ」などの呼び名がある。

身は白身で高級食材とされている。刺身、焼き物、煮物、椀だねなどの料理に使われる。

旬は春から夏。脂がのって刺身は旨い。

ただ、火を入れるとパサつく感じ。そのためムニエル、フライのように油を使う料理が良い。

塩焼きにするなら「若狭焼き」のようにすれば美味しい。

 

これも以前紹介した「小イサキ」。小さくても脂があり、旨いのがイサキである。

縞模様が「ウリボー」みたいだ。

  

すし処かぐらさん

Filed Under (未分類) by suisan on 08-10-2009

10月6日盛岡市山岸の「すし処かぐら」さんにお邪魔した。

私も山岸の住人。歩いてお酒を呑みにいける場所での宴会を楽しみにしていた。

たびたびこのブログにも登場し、魚についての貴重なご意見を頂戴していたので、どんな料理が出てくるか楽しみ。

一部の料理を紹介しよう。まずは「刺身の盛り合わせ」

手製の厚焼き、帆立貝柱、本マグロのトロと赤身など、そして活〆の小カンパチ。

小カンパチは築地から「活汐っ子」で送られてきたもので、なんと旨いのだろう。

身は透通り(実際には透通ってはいないが)歯ごたえ十分。

「活〆」の特徴である「身を長持ちさせる」技が感じられる、最高の品物であった。

「アオリイカのゲソ揚げ」自宅で揚げると結構硬いが、すごく柔らかくて旨かった。

(レモンを搾り写真を撮ることを思い出し撮影。レモンが曲がっている)

「かぐら特製のマグロのつくね」と「マグロホホ肉の塩焼き」マグロのつくねは手間ひまかけ、ツメをかけ店の自慢作。

   

ホホ肉は塩焼き。ホホ肉は筋っぽく見えるが火を入れると柔らかい。どちらも最高。

「すしの盛り合わせ」私の好きなシメサバやアオリイカなど、食に対する感動が盛り上がった。

その他にも料理が出されたが、全て披露したらマズイのでこの辺にしよう。

 

台風18号の影響で金、土曜日と魚の入荷が少ないと思う。

業務卸の担当者は気が気ではない。品揃えが出来ることと、被害がないことを祈ろう。

ブログネタのあればいいな・・・。

年末商品展示会

Filed Under (未分類) by suisan on 06-10-2009

盛岡市中央卸売市場水産部の「年末商品展示会」が今日、行われている。

午後1時からであるがその前に会場を覗いて来た。

  

色々な展示物を見ていると「今年もあと2ヶ月少々」なんて考えると、あせる思いが沸いてきた。

でもきれいなものだ。数の子、出し巻き玉子や伊達巻、煮豆など。見ていると飽きない。

そして・・・。

正月用の「お節」。ついこの間、お節を食べたのに・・・。

そろそろ会場をお得意様と見て歩かなければならない。

岩手魚類・盛岡水産の皆様、ご苦労様です。

ボラ

Filed Under (未分類) by suisan on 05-10-2009

ボラ(ボラ目ボラ科)写真は盛岡水産入荷、神奈川県産。

10月3日「イセゴイ」を紹介し、今日「ボラ」。私にとってあまり高感度な魚ではない。

北海道以南。熱帯西アフリカなど除き全世界の温帯・熱帯域に分布。

海底の泥についている藻やデトリタス(生物の遺体や微生物の破片など)を食べ、汽水域などの湾内に棲息。幼魚期は淡水にまで入る。(東京・神田川での大群がニュースになったこともある)

頭が平たいのは泥ごと餌をすくうのに適しているにでは?

出世魚で、ハク→スバシリ→オボコ→イナ→30cm~40cm位をボラ→50cm以上をトド。写真はトドサイズ。

旬は秋。産卵は10月~1月。ボラの子を「カラスミ」にする。高価な珍味となる。

  

ただ、写真の卵ではあまり大きく、バラけているので難しいのではないかな。

身は刺身や塩焼き、フライ、ムニエルなど。刺身は血合いが赤く白身との色合いがきれいで、しかも旨い。(どぶ川で棲息しているボラのイメージが強く、自分からはあまり好まない)

泥とともに有機物を食べているので胃袋が発達し、塩焼きにするとシコシコして美味しい、とのこと。

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