ボラ(ボラ目ボラ科)写真は盛岡水産入荷、神奈川県産。
10月3日「イセゴイ」を紹介し、今日「ボラ」。私にとってあまり高感度な魚ではない。
北海道以南。熱帯西アフリカなど除き全世界の温帯・熱帯域に分布。
海底の泥についている藻やデトリタス(生物の遺体や微生物の破片など)を食べ、汽水域などの湾内に棲息。幼魚期は淡水にまで入る。(東京・神田川での大群がニュースになったこともある)
頭が平たいのは泥ごと餌をすくうのに適しているにでは?
出世魚で、ハク→スバシリ→オボコ→イナ→30cm~40cm位をボラ→50cm以上をトド。写真はトドサイズ。
旬は秋。産卵は10月~1月。ボラの子を「カラスミ」にする。高価な珍味となる。
ただ、写真の卵ではあまり大きく、バラけているので難しいのではないかな。
身は刺身や塩焼き、フライ、ムニエルなど。刺身は血合いが赤く白身との色合いがきれいで、しかも旨い。(どぶ川で棲息しているボラのイメージが強く、自分からはあまり好まない)
泥とともに有機物を食べているので胃袋が発達し、塩焼きにするとシコシコして美味しい、とのこと。