Filed Under (未分類) by suisan on 11-06-2009
ギスカジカ(カサゴ目カジカ科ギスカジカ属)青森県大間産、盛岡水産入荷。

北の魚、東北地方以北から北海道、日本海北部やオホーツク海、ベーリング海西部に分布。
沿岸の岩礁域や藻場に生息。
丈夫な皮膚に覆われ、鱗をほとんど持たない。特に腹部の斑模様が特徴。

方言でマカジカ、イソカジカ、モカジカなど。箱には「ギスオコゼ」と記入してあった。
料理は刺身、煮付け、味噌汁。刺身は歩留まりが悪いが、身は白身で歯ごたえも良く、美味しい、非常に旨い。
頭、骨を使うとすれば味噌汁。野菜たっぷりの田舎風が合う。単価も味噌汁にできるほどの安さ。
産卵期は冬。産卵のため浅い海、岸壁近くまで来る。それを捕獲し、鍋や味噌汁にする。卵、肝臓も美味しく大人気である。
カジカ類は鮮度が落ちやすい。特に胃に入っている物が異臭の原因になる。
購入したらできるだけ早く卸すなどの処理をお勧めする。
Filed Under (未分類) by suisan on 09-06-2009
ヨロイメバル(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)青森県大間産、盛岡水産入荷。

この手のメバル、ソイなど一見わからない。箱にも「カサゴ」と記入してあったが、調べたらヨロイメバル。漢字で「鎧目張」。
岩手県、新潟県以南、朝鮮半島に分布と、あるが今日は青森県大間産。
浅い岩礁域に棲息。
大きくても20cm足らずで、市場に入荷は少ない。
カラフル(ドギツイ)色で違和感を感じるが、食べて美味しい魚である。
当然、この鮮度なら刺身OK。上質な白身は歯ごたえもあり旨い。小さいので霜皮造りがよい。
塩焼き、煮付けなど1人1本使いができる魚である。
ごつごつした頭や骨からたっぷりと出汁が出るので煮魚や味噌汁などがお勧め。

顔のアップと尾の写真。
見ての通り赤茶色で、不規則の暗色斑がある。
頭の棘、鼻棘、眼前棘、眼後棘など棘が多い。尾鰭は丸みを帯びている。
Filed Under (未分類) by suisan on 08-06-2009
金曜日から天気が下り坂で日曜の朝にかけ前線が通りすぎた。
風も強く、魚漁にも影響をうけ、本日の入荷状況が芳しくない。
「カツオ」も今日、明日とも高値。
今期カツオ漁は安定していない。スーパーなどで特売を組むお店は注意が必要。
2から3度と市場の中をみて歩いたが「ブログネタ」が見当たらない。
苦心のあげく「田清魚店、ロビン・フッド店」のチラシを写真で紹介しよう。

このチラシは新聞やテレビなどでは一切紹介していない。ロビン・フッド店の中だけの広告である。
しかも田清魚店各支店でも企画していない。再度念をおしましょう「ロビン・フッド店」のみです!
Filed Under (未分類) by suisan on 06-06-2009
クロザコエビ(十脚目抱卵亜目コエビ下目エビジャコ科クロザコエビ属)秋田県産、盛岡水産入荷。

日本海からオホーツク、ベーリング海に生息。
水深300mから1000mまでの深海に見られる。
モサエビ、ガサエビなどと呼ばれている。モサエビとは「猛者」のように強固な鎧をまとっているように見えるため。
兵庫県などでは尾に茶色の縞があるため「シロトラエビ」とも呼ばれている。
いろいろ調べてみてもほとんど流通していない珍しいエビである。稀にしか見たことがない。日本海の密やかな味である。

料理は刺身、塩焼き、味噌汁、天ぷらなど。
今日入荷のクロザコエビは数匹生きていて鮮度抜群。当然刺身。アマエビなどより食感が良く、甘みが多いエビである。
見た目は悪いが、食べてみたがとにかく旨い。鮮度も落ちやすく流通が難しいのがわかる。
小さいが塩焼きも旨そうだ。この甘さと磯の香りが食欲、いや酒を進めさせるだろう。
Filed Under (未分類) by suisan on 05-06-2009
マゴチ(スズキ系カサゴ目コチ科コチ属)鹿児島県産、岩手魚類。

熱帯から温帯域の海に広く分布。南日本各地。
コチは全長5cmほどにしかならないものから全長1mを超えるものまでいる。生息域も海岸近くの浅い海に生息し、河口などの汽水域にも侵入するものや、水深200mから600mほどの深海に棲息するものもいる。棲息環境も砂泥底、岩礁、サンゴ礁などさまざまである。
多くは腹を海底につけて生活する底生魚で、海底に張り付くか、砂泥に潜り擬態して獲物や敵から目を欺く。
ゴカイ、貝類、頭足類、小魚、小型底生動物など捕食。敵はサメ、エイ、ハモ、ヒラメなどの大型肉食魚類である。
雄性先熟で2歳、35cmぐらいまではオス。40cmを超えるとほとんどメスに性転換する。
(わが社にも30歳少し過ぎた男性社員がいるが、彼は40歳ごろには女性になるのでは?)
マゴチは最大で1m程のなる大型種。頭部はシャベルのように左右に平たく下顎の先が丸い。

背中の色は生活環境により模様が替わる。
産卵は4月から7月、旬は夏。
食材としては高級魚に入る。歩留まりも悪いが価値のある魚である。
刺身、椀だね、煮付け、天ぷら、塩焼きなど。刺身は活締めが最高。洗いや薄作りで食べる。
淡白な白身だが上品で歯ごたえもあり絶品。
寿司も、食感を楽しむ魚であるが、鮮度が落ちやすいので注意。
椀だねも魚から変な油が出ないのできれいなお吸い物ができる。
生サンマが見えている。細くサヨリみたいである。

当然、脂がない。焼いても美味しくはない。
寿司職人曰く「あっさりして食べやすい」との事。
Filed Under (未分類) by suisan on 04-06-2009
バカガイ(軟体動物門2枚貝網マルスダレガイ目バカガイ科)通称アオヤギ。北海道産、盛岡水産入荷。5月26日撮影。

サハリン、オホーツク海から九州まで。中国大陸沿岸。北海道以北物はエゾバイガイとされていたことがある。
潮間帯下部から水深30mぐらいまでの砂泥底にもぐり、水管を出し、プランクトンや有機物の死骸などを食べて棲息している。
産卵期は早春から夏、北海道は夏から初夏。北海道での寿命は10年前後。
通常、千葉県産が多く、この日は北海道産が大量に入荷したので写真に収め、5月29日には柱を撮影。今日紹介する。
バカガイ「馬鹿貝」は収穫してカマスなどに入れておくと舌を出し「ばかのようだ」とか、沢山獲れ「ばかみたい」、又、一晩で砂地の変化などで住む場所を変える「場替(ばしょがえ)」が訛りバカガイと言われるようになったとか?
舌(斧足)を使って砂に潜るのだがアサリやハマグリより早く潜ることができるし、危険を感じると飛び跳ねることもある。それだけ舌(斧足)が強い貝である。
アオヤギについては、千葉県市原市の地名で、貝の集積所があったことから「青柳」の名が付いたといわれる。
食材としては、舌(斧足)の部分と柱の部分とに分けて流通していることが多い。オレンジ色の舌(斧足)部分をシタキリ、柱の部分をコバシラ、大きい物をオオボシと呼ぶ。
料理としては、シタキリは刺身、酢の物、酢味噌合えなど。貝独特の歯ごたえと甘みが旨さを引き立てている。

コバシラ、オオボシは江戸前の天ぷらの掻き揚げに最高。

余談だが、千葉県産と北海道産と比べれば、北海道産のほうがはるかに安く、柱も大きい。(オオボシサイズでは千葉県産の半額ぐらいで手に入る)
微妙な味については、私は職人ではないのでなんともいえない。
Filed Under (未分類) by suisan on 02-06-2009
マンボウ(フグ目マンボウ科)岩手県大船渡産、岩手魚類入荷。
マンボウの身
北海道以南の世界中の温帯・熱帯域に分布。世界最大の軟骨魚で全長3.3m、体重2.3トンが記録されている。
体は側扁し、楕円形。背びれと尻びれは体の後方で対座する。本当の尾びれは無く、舵ビレがあるが、他の魚にある尾びれを支える骨がない。腹びれもない。歯はそれぞれ癒着してくちばし状となり、上顎と下顎には歯板が2枚あるだけ。
外洋で浮遊生活をしていると思われがちだが、水面から水深800mぐらいまでの間を往復している。
胃の内容物から、クラゲやプランクトンの他、深海性のイカやエビ、ウナギ類のレプトセファルスなどの死骸も見られる。
又、卵を沢山産む魚としても有名。1.2mのメスが約3億個の卵を産む。
ほとんどの卵ないし稚魚は他の魚に食べられ、ほんのわずかしか成長しない。
孵化した稚魚は全身に棘があり、金平糖のような姿から、棘が伸びハリセンボンのようにもなるが、成長するにつれマンボウの姿になる。
食材としてはアジアが中心で特に日本と台湾が多い。
鮮度が落ちやすいため、現地消費がほとんどだったが流通の進化で生食可能な物が入荷するようになった。
身の料理は酢味噌和え、肝会えなど。ほとんど味が無く不思議な食材である。天ぷらが旨いと言う人もいる。
確かに淡白で焼いても、煮ても味がない身は油と相性がよさそうだ。
これはコワタの写真
腸は「コワタ」といわれ、小切りにして串に刺し焼き鳥のようにする。私はスライスして塩コショウでバター焼き。コリコリした食感が最高。
大小2ヶのチヤガマ
中で一番旨いと思うのが「チャガマ(茶釜)」と呼ばれる卵巣。ボイルして小さく切り酢味噌で食べる。卵巣の皮の部分のコリコリ感と黄味の旨みがミックスして不思議なハーモニーをもたらす。
小さいほうの内部。黄色い部分が卵。
骨や目までも食べられると聞く。
これから夏にかけてが旬。「三陸の味」の一つと言っても良いのではないかな。
Filed Under (未分類) by suisan on 01-06-2009
キンコ(棘皮動物門ナマコ網キンコ科)北海道噴火湾産、盛岡水産入荷。記名は「フジコ」

東北地方以北の浅海に分布するナマコの一種。長楕円形で長さ15~20cm位になる。
写真は「ムシキンコ」。インターネットで「ムシキンコ」で検索すればムシキングではないですか」の文字?。
「フジコ」で検索すれば「フジコ・ヘミングでは」?冗談!
北海道では「フジコ」青森では「フジナマコ」三陸では「キンコ」と呼ばれている。
料理は蒸してあるので切ってポン酢をかけて食べる。紅葉卸し、万能葱があれば尚良い。
回りの(皮)の歯ごたえと卵(写真では黄色)の味が非常に美味しい。稀に砂が入っているのもあるが、これはいただけない。
珍味。酒の良き友である。
青森、北海道などでは、内臓を取り煮てから乾燥させる。中華料理の食材に「干しキンコ」がある。この手ではないかな。
余談だが、南限にあたる宮城県金華山付近では、昔、砂金が産出した。砂金の精がナマコになったといわれている。
先ほど記入した「卵(生殖腺)」が黄色いため、砂金の精とされたのが、それが名前の由来と、聞いたことがある。
Filed Under (未分類) by suisan on 30-05-2009
ギンポ(スズキ目ニシキギンポ科ニシキギンポ属)5/29撮影。秋田県産、盛岡水産入荷。

北海道南部から高知、九州まで棲息。防波堤のテトラポットや港の中の石の間などに潜んでいる。
潮間帯から水深30m位までも間で生活する。
写真のように細長で左右に平たい。背びれに棘があり、掴むと痛い。顔は愛嬌のある可愛い目でしている。

宮古の海の岩礁域で干潮時、水溜りで手掴みで捕獲し、家で1週間ぐらい飼ったことがある。
酸素と海水の交換だけで、環境に対応できると関心した。死んだとき、小さかった娘に泣かれた記憶がよみがえる。
料理は天ぷらや蒲焼。この平たいギンポを3枚に卸し、小骨が不規則に入っているので骨切りして料理する。
カラット揚げた身は、上品な脂がありとても美味しい。(活ならなお美味しい)
入荷が少ないし、手間がかかり職人が手を出さない。量が取れれば築地に集まる。江戸前天ぷらには高級食材である。
稀に「ギンポの蒲焼」を見ることがある。これも旨い。
イトヨ(トゲウオ目トゲウオ科イトヨ属)北海道産、岩手魚類入荷。

北半球の亜寒帯に広く分布。日本では山口県と利根川以北に棲息。
体長は10cmほどまで成長する。
体は左右に平たく、背中には背びれの棘状が3本離れて発達。腹に2本、尾ビレ付近にも1本ある。
イトヨはサケと同じように、川で生まれた稚魚は海に下り成長して、産卵前に川をさかのぼる。(陸封型もいる)
若い魚は群れて生活し、小型の甲殻類など食べ、成長、産卵まじかに遡上。
産卵時はオスは縄張りを持ち、婚姻色になり、川底に穴を掘って水草の根を集めトンネル状の巣を造る。
このときオスは糸状の粘液を出して巣を固める。そしてメスを誘い産卵を行い、産卵後もオスは卵を保護する。
寿命は1年で、産卵後には死んでしまうが、稀に2年目の繁殖に参加するイトヨもいる。
料理としては、唐揚げ。素焼きも美味しいと言うが、そうでもないようだ。
Filed Under (未分類) by suisan on 29-05-2009
ハチジョウアカムツ(スズキ目フエダイ科ハマダイ属)築地より、小笠原産。

南日本からインド・太平洋に分布。築地には小笠原、伊豆七島から時々入荷すると言う。
最大で1m位に成長する。写真は60cm位。水深200m以浅に棲息。
似た魚にハマダイ(オナガ)がある。が、違いは目の上が青みがかり、尾ヒレの下方の縁が白いのが特徴である。

食べ方は刺身、ポワレ、ムニエル、煮魚。白身ではあるが脂があって、身に甘みがある。
刺身もいいが、ポワレやムニエルの方がより合うと言う。