マゴチ(スズキ系カサゴ目コチ科コチ属)鹿児島県産、岩手魚類。
熱帯から温帯域の海に広く分布。南日本各地。
コチは全長5cmほどにしかならないものから全長1mを超えるものまでいる。生息域も海岸近くの浅い海に生息し、河口などの汽水域にも侵入するものや、水深200mから600mほどの深海に棲息するものもいる。棲息環境も砂泥底、岩礁、サンゴ礁などさまざまである。
多くは腹を海底につけて生活する底生魚で、海底に張り付くか、砂泥に潜り擬態して獲物や敵から目を欺く。
ゴカイ、貝類、頭足類、小魚、小型底生動物など捕食。敵はサメ、エイ、ハモ、ヒラメなどの大型肉食魚類である。
雄性先熟で2歳、35cmぐらいまではオス。40cmを超えるとほとんどメスに性転換する。
(わが社にも30歳少し過ぎた男性社員がいるが、彼は40歳ごろには女性になるのでは?)
マゴチは最大で1m程のなる大型種。頭部はシャベルのように左右に平たく下顎の先が丸い。
背中の色は生活環境により模様が替わる。
産卵は4月から7月、旬は夏。
食材としては高級魚に入る。歩留まりも悪いが価値のある魚である。
刺身、椀だね、煮付け、天ぷら、塩焼きなど。刺身は活締めが最高。洗いや薄作りで食べる。
淡白な白身だが上品で歯ごたえもあり絶品。
寿司も、食感を楽しむ魚であるが、鮮度が落ちやすいので注意。
椀だねも魚から変な油が出ないのできれいなお吸い物ができる。
生サンマが見えている。細くサヨリみたいである。
当然、脂がない。焼いても美味しくはない。
寿司職人曰く「あっさりして食べやすい」との事。