Filed Under (未分類) by suisan on 16-04-2009
アサバガレイ(カレイ目カレイ科ツノガレイ属)北海道網走産、岩手魚類入荷。
春はカレイの季節?、思いがけず昨日は「アブラガレイ」今日は「アサバガレイ」が姿のまま入荷していた。
アサバガレイも切り身とか、頭と尾を取り除いた物の入荷はあるが、姿は珍しいと鮮魚チーム武蔵課長代理は話していた。
でも、写真を見ればわかるが、魚がきたない。見た目でまずそうに感じられる。出荷者はもう少し気を使ってほしいものだ。
宮城県以北、日本海側は福井県、朝鮮半島東岸、オホーツク海南部に分布。
水深50m~100m位の砂泥底に生息。最大で35cmぐらいに成長する。
マコガレイ、マガレイと良く似ていて一見間違う。
アサバガレイは安い惣菜用の、あまり美味しくない魚とされ、定食やさんや食堂でよく使われる。たいていは冷凍。
料理も煮付けや唐揚げなど。この時期の鮮魚で子持ちは煮付けにして身も卵も旨い。
カレイ特集もあとは「オヒョウ」の姿の写真がほしい。
盛岡水産には毎日、オヒョウが入荷するが、全て頭、尾を取り除いたものばかりだ。
付録→盛岡水産に青森県大間産の特大カラスハモが入荷。
体重8kg、体長90cmほど。皆びっくり!
盛岡の星川鮮魚店に購入していただいた。
Filed Under (未分類) by suisan on 15-04-2009
アブラガレイ(カレイ目カレイ科アブラガレイ属)岩手県宮古産、岩手魚類入荷。
「北のカレイ」だがあまり姿で見ることが少ないような気がする。今日は魚の入り合わせに混じっていた。
一番最後の写真のように剥き身となり入荷することが多い。よく「沖ヒラメ」の名でスーパーなどに出ている。
鮮度は落ちやすいが、入荷すぐなら生食OK。(盛岡の場合)
又、回転寿司などの「エンガワ」はアブラガレイの場合が多い。
生息域は東北以北、オホーツク海、ベーリング海など。輸入はアラスカ、カナダなどからも多い。
煮ると油が大量に取れるので「油鰈」と呼ばれている。昔は食用ではなく油をとるために漁が行われていたと聞く。
料理はフライ、ムニエル、煮付け、塩焼き、唐揚げなど。特にフライは絶品。
身は脂たっぷりのきれいな白身。特にエンガワは脂身が強いが旨い。
煮付けの場合は煮続けると解けてしまうので、煮汁を詰まらせ、その中にいれ短時間で煮たほうが良い。
盛岡も含め産地市場近辺は「生食用」の表示も付いているものもあり、刺身で食べる。
あっさり系には敬遠されるくらい脂が強い。
顔のアップ。カラスガレイに似ているがカラスガレイより目の間隔が狭い。そして上目(左側が他のカレイのように体の上にある。カラスガレイは側面のほうにある(ソウハチガレイに似ている)。
最大で1mぐらいまで成長する。
写真は昨年8月7日撮影の青森県八戸産のアブラガレイ剥き身。
Filed Under (未分類) by suisan on 14-04-2009
シラエビ(エビ目オキエビ科シラエビ属)富山産、盛岡水産。
「シロエビ」と呼んでいるが「シラエビ」が正しい。シロエビは他にいる。
富山湾特産と思っていたら、相模湾や駿河湾にも生息している。ただ、流通するほどではない。
日本海近海、インド洋、地中海、大西洋と広く分布しているが、漁業として漁獲されているのはやはり富山湾だけ。
富山湾は以前にも紹介したが非常にミネラル分の多い湾で神秘的。シロエビはその富山湾の100m~300mの「あいがめ」と呼ばれる海底谷に生息している。
体長6~7cm。白色透明で脚部や尾部など薄い紅色をしている。死ぬとすぐ白く不透明になる。
世界中にシラエビの仲間は約30種いるといわれるが、日本では一種類しかいない。
サクラエビと似ているが、シラエビの方が大きく、やや左右に平らな体型をしている。
サクラエビはメスが抱卵せず、受精卵を海中に放つのに、シラエビのメスは卵を腹肢に付着させ保護する、などの違いがある。
料理は刺身、掻き揚げなど。このまま生食もいいがやはり棘が気になる。生食用はシラエビの剥き身が良い。
とは言え小さなエビを一尾一尾剥くのは大変な作業である。(剥き身の商品もある)
エビ特有の旨み、甘さ、「春の味覚」である。
殻付のまま食べるには掻き揚げか天ぷら。お吸いや干し物にもなる。
静岡産のサクラエビも入荷(岩手魚類)していたので写真を添えよう。
(サクラエビは以前紹介した)
Filed Under (未分類) by suisan on 13-04-2009
今日は盛岡市・玉山区で養殖されている「姫神サーモン」の写真を添えましょう。
(2012年は鰓、腹抜きで販売している、とのこと)
本来は大型の養殖ニジマス。これからブランドの魚として売り出そうとしている。
50cmオーバーの見事な体格である。
顔のアップと、釜石スモーク工房でスモークされた姫神サーモン。
岩手で育てられた魚を加工して売り出す、とても良い企画である。
是非成功をお祈りします。
イシナギの子供が(秋田県産)盛岡水産に入荷していたので写真を撮った。
わずか20cmぐらいの子魚が、数年して1m50cmぐらいまで成長する。
大きくなってから獲られれば良かったのに・・・。
Filed Under (未分類) by suisan on 11-04-2009
オニオコゼ(カサゴ目オニオコゼ科オニオコゼ属)秋田県産、岩手魚類。
太平洋側は神奈川県以南、日本海側は新潟県以南。主産地は西日本、九州、瀬戸内。(今日はなぜか秋田県産)
水深200m以浅の湾内に生息。小エビや小魚を捕まえ食べている。
活ものは非常に高価、野締めでも高値である。
料理は刺身。シコシコした感触と、その中にも旨みを感じる。夏の魚なので清涼感も感じる。
他には唐揚げ。白身の部分は揚げると膨らみ、もちっとした食感がたまらない。
歩留まりの悪い魚なので頭、骨などは潮汁にする。上品な旨みで美味しい。
漢字で「鬼虎魚」。最大で30cmぐらいになるが、今日は小ぶり15cmぐらいかな?
背びれに強い毒があるので注意。刺されれば激痛を伴い、痛みとともに膨れ上がり、痙攣などシック症状が起こる。
神経麻痺や呼吸困難など引き起こし、死亡例もある。
刺されたら傷口を洗浄し、速やかに医師の治療を受けること。
料理だけでなく、海岸で砂地にもぐったり石の側面に潜んでいるときもあるので、素足で踏まないように注意が必要。
Filed Under (未分類) by suisan on 10-04-2009
最近、タバコの本数を減らしている。一日最大で5本。「禁煙」しているわけではない。(言い訳、本当はやめるべきである)
だから常に携帯しないようにしている。
魚の写真を撮るとき、従来ならたばこの箱を置く。大きさの比較に一番良かったが、今は15cmのものさしを持ち歩いている。
トゲカジカ(カサゴ目カジカ科ギスカジカ属)青森県産、盛岡水産入荷。
カジカは回りの環境で色、形が変わるので、難しい。写真も「トゲカジカ」だと思う。似ているカジカに「オクカジカ」がいる。
太平洋岸では岩手県以北、日本海側では新潟県以北に分布。
以前紹介したケムシカジカより頭が大きく体高が低い。エラのそばには3つの棘があるように見えた。
写真では見づらいかもしれないが、結構鋭い棘である。
北に生息するカジカの中でも大型の部類で一尾2kgぐらいにもなる。
料理はなんと言っても味噌汁。属に「鍋こわし」と言われる。それだけ美味しい魚だ。
肝や食道なども入れ、水から沸かし、味噌を溶かして入れる。こんな平凡な造り方が、食べる人に感動を与える。
勿論、鮮度がよければ刺身も旨い。皮目を焙り刺身にする。皮が付いてなくては美味しさが半減する。
ただ、鮮度が落ちやすいので注意。特に胃袋に食べたものが残っているといやな臭いが出る。
購入したらすぐに三枚におろすなどの下処理をしたほうが良い。
小さいカジカは唐揚げもおいしい。身だけを食べるには歩留まりも悪いのでもったいない。やはり汁や鍋がよいのではないか。
Filed Under (未分類) by suisan on 09-04-2009
ユメカサゴ(カサゴ目フサカサゴ科ユメカサゴ属)静岡県下田産、盛岡水産入荷。
岩手県以南、東シナ海、朝鮮半島南部に分布。
水深200m~500mの砂泥底に生息。
漢字で「夢笠子」?ノドクロ(喉黒)と呼ぶ地方は多いようだ。
鮮度が良ければ当然刺身。皮をひかず霜皮造りがより美味しい。肝も美味しいので茹でて添えると尚。喜ばれる。
身は透明感のある白身。上品で脂からでる甘み、旨みは最上。
その他には塩焼き、煮付け、鍋、ブイヤベースなど汁を使う料理が旨い。特に煮付けは最高。
私の頭の中には昔、販売した輸入物の安い、まずいノドクロのイメージが強いが、近海ものはカサゴ特有の旨さがある。
比較的九州、長崎、福岡産が多いが、今日は静岡。鮮度も良い。
口の中を写した。中が暗くて黒いのでは無く、口の中が黒い。
最大で30cm以内とあまり大きい魚ではない。
Filed Under (未分類) by suisan on 07-04-2009
イカナゴ(スズキ目イカナゴ科)宮城県石巻産、盛岡水産入荷。
沖縄を除く日本列島沿岸に分布。沿岸域の砂泥底に生息。主にプランクトンを食べている。
写真のように非常に細長く、円筒形。頭は小さくとがっている。
ハラビレは無く、タイやカサゴのように固い棘のようなウロコもない。体の表面をみれば斜めに走る細かいしわが見られる。
これは小さな円鱗(えんりん)が斜めに並んでいるためである。
イカナゴは夏に夏眠すると言われ、砂に潜るためにこのような体型になったと思われる。
瀬戸内海では水温が19度に達すると砂中にもぐり(3.5cm~5cm程)冬眠ならぬ夏眠する。
仮眠中は餌を食べないが、体内に脂質状物質を蓄えていて、極端に痩せることはない。
秋になり水温が下がれば再び餌を食べ、まもなく産卵期に入る。
産卵は12月~1月頃、水深10m~30mの砂底に群れて産卵し、卵は粘着質で砂に付着する。
孵化した仔魚は春に6cm位になり(小女子)、釜揚げシラスなどが作られる。瀬戸内海では佃煮「くぎ煮」なども造られる。
1年で9cmぐらい成長し、最大で25cmぐらいに成長する。
イカナゴは三陸では「メロウド(女郎人)」などと呼ばれている。細長いかれんな姿から女性のイメージが強いためと言われる。
料理は干し物が有名。当然、鮮度良ければ刺身も可能。脂がトロットして逸品。
脂が強いので干し物でも煮魚でも濃厚な旨さがでる。
夏眠するための脂質状物質があるためだと思う。
Filed Under (未分類) by suisan on 06-04-2009
ヤナギムシガレイ(カレイ目カレイ科ヤナギムシガレイ属)岩手県宮古産、岩手魚類入荷。
いろいろな呼び名があるかもしれないが我々は「本柳(ホンヤナギ)」と呼ぶ。
北海道南部以南、日本各沿岸、朝鮮半島、中国北部に分布。
水深100m~200mの砂泥底に生息。
似ているカレイには「ムシガレイ(ミズガレイ)」「ヤナギガレイ(フレグロ)」などがいるが、こちらが一番高価である。
比較的干し物で流通するが、稀に今日のように鮮魚での入荷もある。
口は小さく両顎に短い歯が一列に並ぶ。
体長は30cmぐらいにもなるが、通常は20cmぐらい。
冬から春に産卵する。子持ちがねらい目。
鮮度が良ければ刺身も良いようだが、やはり干物、もしくは鮮魚なら煮付けがよい。
干し物はびっくりするほど美味しい。たて塩(塩水)に漬けて、表面を軽く乾く程度にさっと干し、焼いて食べる。
干しガレイの中で一番旨い。
有名なのは「若狭ガレイ」。昔から京都などでは高級なカレイである。
Filed Under (未分類) by suisan on 04-04-2009
ヤナギノマイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)北海道産、盛岡水産。
太平洋側は東北地方以北、日本海北部、オホーツク海に分布。
水深200m以浅の岩礁域や砂泥底に生息。
漢字で「柳の舞」なんときれいな名前でしょう。岩手県釜石地方では「キズイ」などと呼ばれている。
北の魚で(北海道が多い)盛岡の市場にも入荷が少ない方だ。
通常30cmぐらいが最大。産卵期は6月ごろである。
料理はやはり鮮度よければ刺身。透通ったしっかりした身はすばらしい。味も申し分ない。
一般的には煮魚や焼き魚。煮たほうが美味しい。
メバル特有の可愛い顔である。