Filed Under (未分類) by suisan on 03-09-2009
8月8日、ちょっと古い話だが盛岡水産に山形県産「コウイカ」と明記されたイカが入荷。
普通のコウイカと違い赤みをおび、2脚だけ長い。何だろうと、気にしていた。(調べてはいなかった)
9月2日また盛岡水産に同じコウイカが入荷。
そして昨日購入していただいたお得意様から「旨いコウイカだった」と言われ、思い出して調べた。
ウスベニコウイカ(頭足網コウイカ目コウイカ科)
9月2日入荷の写真。
本州中部から九州南部、東シナ海に分布。
あまり生態が分かってはいないようだが、甲の部分が赤みをおびている。
「刺身にしたが、味も甘みがあり、歯ごたえ、旨みと申し分ない。」との事。「小さかったので天ぷらまでは使えなかったが、今度入荷したら、天ぷらに使ってみたい。」と話していた
我々、三陸育ちは、イカ=スルメイカ。なかなかコウイカ、モンゴウイカ、アオリイカなどは使い方になれない。
やはり関東で修行を積んだ方は迷わず購入してくれる。
こちらは8月8日の写真である。
こちらを購入してくれたお寿司屋さんもやはり千葉県生まれの方でした。
Filed Under (未分類) by suisan on 02-09-2009
ウスバハギ(フグ目カワハギ科ウスバハギ属)静岡県産、盛岡水産入荷。
箱には「シロウマ」と記入してあった。静岡・神奈川ではウマズラハギと混同しないようにシロウマと呼ばれている。
全世界の温帯・熱帯海域に分布。カワハギより沖合いに棲息。
浅い海を群泳ぎ小型の甲殻類などを食べている。最大で60cm位になり、カワハギの仲間では大型である。
体は写真のように長楕円形でウマズラハギなどより身が薄い。皮膚は鱗が小さくビロードのような手触り。
体色は他のハギなどより白いので「シロウマ(白馬)」なのかな。
関東では皮を”剥ぎ”料理をする、から「ハギ」。関西では皮を”剥げ”て料理するから「ハゲ」との事。どちらにしろ皮を除かねば料理できない。
身はしっかりした白身。ウスバハギはカワハギに比べ大味。肝をたたいて醤油を入れ、身を付けて食べる。旨い。
肝が旨いのかな。酒が進むうまさである。
他には鍋物、煮付け、干し物、フライ、バター焼きなど。
旬は秋から冬。これからがシーズン。肝もだいぶ大きくなってきた。今日の我が家のつまみは「刺身、肝醤油」で決まり!
Filed Under (未分類) by suisan on 01-09-2009
メイチダイ(スズキ目フエフキダイ科メイチダイ属)築地より、長崎県産。
南日本、南シナ海、西太平洋、インド洋に広く分布。日本では西日本太平洋側に多い。が、関東への入荷は少ないようだ。
100mより浅い沿岸の岩礁域海底付近に棲息。食性は肉食。最大で40cmぐらい。
体型はマダイに似ているがフエフキダイの仲間。
近縁種にはシロダイ、タマメイチ、サザナミダイなど数種がいて、南西諸島に多い。
体は紫青色を帯びた銀灰色で腹部は灰色。眼隔域から目を通り頬に達する幅広い横帯があり、名の由来ともなっている。
目が大きく、漢字で「目一鯛」と書く。この目だが独特の臭みのある油があり、傷つけると食べたくなくなるような臭いが出る。
我々はよく魚を持ち上げるとき親指と中指で目を持つ。このメイチダイはやめたほうが良い。
子供の時期は体側に何条もの暗褐色があり、成長とともに消える。
身は白身で透明感があり、あっさりして上品で尚、甘みもある。場所によっては高級食材とされている。
刺身、椀だね、塩焼き、煮物などOK。フエフキダイの仲間は洋食ではよくマリネやムニエルなどに使われる。
当然、メイチダイもムニエルは一級品となる。