Filed Under (未分類) by suisan on 05-12-2009
寒くなり、小さいながらも「ワカサギ」が見えてきた。北海道産。他にも青森・小川原湖産も見える。
それと「チカ」も毎日のように見える。↓(写真は北海道・厚岸産)
ところで「ワカサギ」と「チカ」の違いは?なんて考える人もいると思う。
どちらもサケ目キュウリウオ科ワカサギ属。キュウリウオも含め同じ仲間。
ワカサギは淡水の湖から下り河口の汽水域にも生息する。チカは逆に淡水での棲息は無い。キュウリウオに限ってはもっと(チカより)沖合いで棲息している。
これを考えればワカサギ→チカ→キュウリウオの過程か、その逆で進化したように思われる。
ワカサギとチカの違いはそのほかに、ワカサギの尻びれの付け根は背びれより前に、チカの尻びれは背びれより後ろにある。
又、ワカサギには歯らしきものがあり、チカには歯が無いので口に指を入れてもザラザラしない。
どちらにせよ、唐揚げが旨い。南蛮漬け最高。
我社にも「ワカサギ釣りきちがい?」がいる。毎年、シーズンになると寒さに負けず釣ってきて、おこぼれをいただく。
今年も頼むね!!!
Filed Under (未分類) by suisan on 04-12-2009
クロメヌケ (カサゴ目フサカサゴ科メバル属)北海道産、岩手魚類入荷。
箱には「青ソイ」と記入してあった。
岩手県沿岸北部、日本海北部からオホーツク海、ベーリング海などに分布。
主に北海道のオホーツク海側の、水深100mから150mの岩礁域の駆け上がりか、窪みに小さな群れか単独で棲息。
盛岡の市場にもあまり入荷しない魚である。北海道ではごく普通に入荷し、高級魚のようだ。
メヌケの中で唯一赤くなく、漢字でそのまま「黒目抜」。
最大で50cmぐらいになり、写真は25cm、500gほど。
身は白身で、一見あっさりしているように見えるが、脂ののった魚である。
当然、鮮度が良ければ刺身。ただ、鮮度の落ちやすい魚でもあるので注意!
煮付けの旨さは最高。人によっては「屈指」と表現している方もいる。見た目より、良い意味で期待を裏切るようだ。
そこが「メヌケ」のすばらしさなのではないか。
塩焼き、鍋材、ムニエルにしても旨い魚である。
Filed Under (未分類) by suisan on 03-12-2009
以前にも紹介したが、あまり一般の魚屋さんに入荷しない魚なので再度紹介しょう。
ヨロイイタチウオ(アシロ目アシロ科ヨロイイタチウオ属)築地より、長崎県産。
一般に「ヒゲダラ」と呼ばれる。
他には「ウミナマズ」「アカヒゲ」「オキナマズ」「キツネダラ」など、箱には「ナマズ」と記入してあった。
体長70cmぐらいになり、南日本から東シナ海、水深200~350mの海底、砂地に棲息。
秋から冬に入荷するが量的には多くない。大きい物は高値で取引されるが、小さい物は安く、練り製品に加工される。
身は上質の白身だが柔らかい。淡白でそのまま刺身にしても旨くない。が、昆布締めにすると別の魚のように旨みが増す。
昆布との相性が抜群。味噌や醤油とも合うので、西京漬けや幽庵漬けなど最高。
蒸しても旨いし煮魚、うしお汁、鍋、フライやムニエルなど色々使えるし、旨い魚である。
だが、最近の流行?に遅れているのか、調理する人たちが見向きもしない。残念なことだ。
某、盛岡の老舗魚やさんが購入してくれたが「使える板前さんが少なくなった」と嘆いていた。
盛岡・繋温泉のホテルさんも購入してくれた。そちらの板長さんは何でも使いこなせるすばらしい方である。
マダラのような模様であるがタラの仲間ではない。白いヌメリは体を保護するためのもので、鮮度の良い証。
Filed Under (未分類) by suisan on 02-12-2009
12月に入り「冬の食材」で市場の中があふれてきた。
美味しそうなババガレイ(なめた)やタラ白子など、冬を代表する食材である。が、購入しても売れない。
非常に残念な思いをしている。特に今日は水曜日。買出し人もマバラ。
特に目新しい食材も見当たらなかったが、昨日から青森県八戸の貝ホッキ(ウバガイ)が解禁になったとか。
ふと見ると、同じ八戸産でも茶色と黒色がある。
黒は北海道に多く、茶色は福島県に多い。八戸はその中間?なのかな。
数年前に「産地表示」についての説明会の折、悪口ではないが「青森県産の表示がない」との声が上がったことを覚えている。
現在は「青森県産下北半島 大市株式会社」や「大間産」の表示が多く見られるようになった。
発泡の箱に記入されているものなど含めれば、かなり改善されたように思う。
後は我々が次の小売の魚やさんに間違えないように伝えなければならない。
朝一番の状況では上の貝ホッキには産地表示がなされていなかった。
競合までには盛岡水産が産地表示はするが、一見で分かるような表示が望ましいのではないか。
Filed Under (未分類) by suisan on 01-12-2009
「ジャコテン」と聞けば四国の名産だが、盛岡水産経由で長崎県から集荷している。
ジャコテンは地魚などのすり身を揚げた魚肉練り製品。日本の各漁港付近にそれぞれの郷土に合ったジャコテンがある。
初代宇和島藩主・伊達秀宗が故郷仙台をしのんで職人を連れてきて生産させたのが始まり、と聞く。
ホタルジャコなどの小魚を磨り潰し形を整え揚げたものである。
小骨の食感と揚げ特有の味が何ともこたえられない。
そのままでも、焙って大根おろしに醤油をかけても美味しい。
又、おでんに入れても尚、美味しい。小骨から出汁がでて他の食材まで旨く感じられる。
愛媛県などでは「ジャコテンうどん」なるものが人気になっているとか?これもジャコテンからの出汁の旨みが加わるからかな。
カルシウムやミネラルが他の蒲鉾よりやや多い。
他には「アゴテン」「ハモテン」「アジゴボウテン」などがある。
盛岡駅・フェザン田清魚店で好評販売している。
「スルメイカ」が大型になり、尚且つ、格安で入荷しているので写真を添えよう。
約7kgに10尾。超大型である。