田清水産ブログの1尾目は「本シシャモ」
全国で販売されている「子持ちシシャモ」の90%は柳葉魚(シシャモ)ではない。
輸入のカラフトシシャモ(カペリン)が代用されている。
カラフトシシャモはウロコが小さくほとんどないように見える。
本シシャモのウロコはとても大きくはっきりとしている。
家庭や居酒屋さんでチェックして見てください。
今日紹介しているシシャモは北海道・釧路産。仙台の魚市場から盛岡水産経由入荷。
サケ目キュウリウオ科シシャモ属。世界中でも北海道南部の太平洋沿岸の一部でしか獲れない。
10月に産卵のため川を遡上。この時期のメスは「子持ち柳葉魚」として珍重される。とても高価。
写真はオス。オスのほうが身の味は良い、とされる。
10月から11月の間だけの漁期で本当に貴重な魚である。
一夜干しや糠漬け、地元では刺身や寿司ネタにする。
鮮度が落ちやすいので他の地区では生食はお勧めできない。
アップの写真を見るとわかるが胸ビレ、尻ビレが大きい。
子孫を残すためこのヒレで産卵しているメスを抱え込み受精させる。
色が黒いのは婚姻色。
北海道・鵡川(むかわ)町の町魚となっている。