岩手県・大槌漁協からの”入り合わせ”にハガツオが混ざっていた。
入り合わせの内容はイナダ、小カンパチ、小ヒラマサ、ボラ、チダイ、カガミダイとハガツオ。
ハガツオは地方によってはキツネガツオ、サバガツオ、シマガツオ、スジガツオなどと呼ばれている。
スズキ目サバ科ハガツオ属。
南日本の太平洋岸・中央アメリカ西岸・オーストラリア北岸・アフリカ東岸までの熱帯・温帯海域に広く生息。
暖流に乗って回遊する魚である。時としてはカツオやマグロなどと混ざって群れを作るときもある。
食性は肉食性で小魚や頭足類を食べている。
漢字で「歯鰹」と書き、下アゴが厚くしっかりしていて、鋭い歯が並ぶ。名前の由来かな。
頭部が細長くキツネの顔を連想させるのでキツネガツオとも呼ばれている。
食材としては刺身。カツオのように身が赤くない。白濁りしたものに赤みをさす程度。見た目はあまり美味しくなさそう。
ただ、晩秋から冬にかけては脂がのり、カツオ以上の旨さ、とのことである。
鮮度の落ちるのが早い魚である。もっと流通が良くなれば、盛岡でも刺身で食べられることが出来ると思う。
刺身以外は煮魚や唐揚げ、脂がのっている時期はサワラのように幽庵焼きがお勧め、との事である。
五島列島などでは「生節」として燻製にして旨さを閉じ込め保存食品としているようだ。
全長50~60cm位の大きさ。(写真は20数センチかな)
最近、南の魚が多く三陸の海で獲れている。いかに海水温が高いかが分かる。
こうゆう魚が獲れているようだとまだまだサンマの南下が難しいのかな。