サトウガイ(フネガイ目フネガイ科)市場では「本玉(アカガイ)」に対し「バチダマ」と呼ばれる。
太平洋側は九十九里浜以南、日本海側は能登半島以南から九州まで分布。(写真は韓国産)
水深10m~30mの泥砂底に生息。
サトウガイのサトウは「砂糖」ではなく江戸末期のイギリス駐日公使アーネスト・サトーに献名されたものである。
アカガイは蝶つがいからの放射ろくが42本に対し、サトウガイは38本。近種のサルボウは32本、で見分ける。
アカガイは江戸前寿司には欠かせない食材であった(東京湾で沢山のアカガイが獲れた)。
海の汚染とともにアカガイが不漁となり高価になっため、サトウガイを代用に使うことが多くなった。
身は、アカガイより少し赤みが薄いが味はさほどの違いはないと思う。寿司種、刺身、酢の物、酒蒸し、煮付けなど。
(缶詰めはアカガイではなくサルボウが原料)
アカガイ・サトウガイ・サルボウなど、血液中の色素に人間と同じヘモグロビンを持っているため身が赤い。
そのほか田清水産には「エチオピア(宮城県産)」や宮古産の「バラメヌケ」など入荷していた。