ボタンエビ(甲殻類十脚目抱卵亜目タラバエビ科タラバエビ属)千葉県産、盛岡水産入荷。
日本特産の種で北海道内浦湾から土佐湾にかけて水深300m~500m程の深海に棲息。
(仙台湾から東シナ海まで棲息との本もある)
築地には銚子沖、駿河湾、熊野灘などより入荷するが量は少ない。
量が少ないのでいつしか「ボタンエビ」の名は「トヤマエビ」にとられてしまったがこちらが本来の「ボタンエビ」
我々も含め「オレンジ色なため色のさめたボタンエビだ」と思う魚屋のほうが多い。
再度確認するがこちらが本物の「ボタンエビ」
10月から5月にかけて底引き網やエビカゴ漁で捕獲されるが、駿河湾ではカゴ漁は禁止となっている。
産卵して次代へ子孫を残す能力が低いための処置である。それほど希少なエビである。
雄性先熟でまずオス、成長後にメスとなるため大型は全てメスである。
食べてみたが非常に美味しい。身は柔らかすぎず、噛むとプリッとして甘みが広がる。
頭の部分のミソも甘くなんともいえない旨さである。軽く焼いて食べるば尚、美味しい。
こちらは「トヤマエビ」(冷凍)
福井県以北の日本海側、北海道以北に棲息。ロシアからの輸入が多い。
和名の「トヤマ」は最初に研究採取されたのが富山湾であっためで、漁獲量は北海道がダントツ。
こちらも「ボタンエビ」と同じように、孵化して2~3年ぐらいはオスで4年くらいでメスに性転換する。
どちらも卵も美味しい。でも、なかなか卵まで使える板前さんも少なくなったのかな?
ボタンエビの卵。
盛岡の老舗「阿部魚店」やフェザンの田清魚店(隣の回転鮨清次郎)が購入。
食べてみたい方は清次郎フェザン店にて「千葉県産のボタンエビ」と指名してください。
お・は・や・め・に!