アカザラガイ(軟体動物門二枚貝網カキ目イタヤガイ科)宮城県産、盛岡水産入荷。
東京湾で獲れていたアズマニシキ(東錦)なる貝の仲間。東北版ともいえる。
生息域は北海道南部から東北。岸から水深10mぐらいの岩礁域に足糸を絡ませて付着している。
気仙沼などで養殖?している他ほとんど見られない。
青森や岩手で養殖棚の帆立稚貝に付着して邪魔者扱いされている事もあるようだ。
先にあげたアズマニシキは東京湾で昔、かなりの漁獲量もあったようだが、護岸工事などで激減してしまっている。
現在はほんの少々の漁獲があるのみ。
アカザラガイは関東に市場に入荷することはほとんどない、と言う。
食材としては帆立とほとんど同じ。
刺身は貝柱のみ。甘みが弱く、後味に少々の苦味がある。
だが、火を通せば一変する。片貝を強火で焼けば非常に旨い。バター焼きも旨い。
三陸には旨い「帆立」があるからなかなか流通しないのではないかな?
味は帆立に”勝るとも劣らない”と言うが、柱も帆立のほうが大きいし、甘み、旨味も帆立のほうが上ではないかな。
と私は思う。