秋刀魚漁には「刺し網漁」と「棒受け漁」がある。
刺し網漁は網の目に魚が刺さるためその名があるのだが、頭の後ろあたりに網の形がつく。
利点は網の目より小さい魚は逃げることが出来る。
棒受け漁は船の片側に棒?を2本、その間に網をつけサンマをすくい上げる。
この漁だと魚にキズがつかない。
我々、業務卸は”目で料理を作るプロの板前”さんたちが相手。
魚にキズがあれば嫌われる。
写真は昨日撮影した棒受け漁のサンマ。2kgに12本入り、平均で167g。
前日、東京で1尾1500円のサンマが報道された。この手であろう。
今年は三陸沖の海水温度に異変があるのか、カツオの北上とサンマの下降も止まっている。
だからこんな値段がついたのだろう。「今年のサンマ 高いんだってね」市場に来る方々は言う。
事前のサンマ漁の調査では「安かった昨年以上にサンマはいる」とのことだった。
そしていよいよ今日の入船から棒受け漁のサンマも急増し、値段が急落するようだ。
2日前の半額以下になりそう。
現在は棒受け漁も小型船のみ。盆明けには大型船が解禁になる。
そうなるとサンマは益々、入荷が増え格安になる。
今がサンマのハシリを食べるのに良い時かもしれない。
そりゃ~本当に旨いのは秋に限る。だから秋刀魚なのだ。
築地から熊本県産「シンコ(新子)」と滋賀・琵琶湖産の「若アユ」が入荷。写真を添えよう。
1尾5~6cmのコハダ。寿司1貫に何尾使うのだろう。職人技を見せる商品となる。
アユは「とび鮎」と命名され、指定注文したらかなり高価な鮎になるのだろう。