イトウ(サケ目サケ科イトウ属)岩手魚類、北海道産。
イトウって海にいる?。北海道日本海側で獲れたイトウである。
イトウは日本最大の淡水魚と知られている。体長1mから1.5m。最大の記録では2.1mのイトウが捕獲されたとか。
日本では北海道(青森や岩手でも獲れたことがあったらしいが、絶滅したもよう)。南千島やサハリンに分布。
仲間にはロシア沿海州、中国東北部(旧満州)シベリア、モンゴルなどに生息するアムールイトウ。
中国揚子江のチョウコウイトウ。
ヨーロッパ、ドナウ川に生息するドナウイトウなどがいる。
これらは北海道にいるイトウと違い一生を河川、湖沼で過ごす純淡水型で決して降海しない。
北海道のイトウは他のサケ・マス類に見られるように降海性するのもいる。
緩やかな河川の流れを好み、一部は汽水域や沿岸域で生活する。
一般には夏には上・中流ですごし、冬季は下流域で生活する。
一部は完全に降海するが、その後の生活はまだ解明されていない。
そして沿岸でのサケ・マス漁に混ざることもある。
本来は体の背の部分は青みがかり、側面は銀白色、腹は白色で背と側面には黒斑点がある。
頭は他のサケ類より扁平している。
又、他のサケ類と違い、産卵しても死なない。一生に何度も産卵を繰り返す。(毎年産卵する訳ではない)
メスで6-7年、約55cm、オスで4-6年、約45cmで性成熟する。
寿命は15-20年とされる。
幼魚は水中昆虫を食べるが、陸生昆虫の水面落下はあまり食べないとのこと。
1歳以上になると、共食いも含め、小魚などを食べ、大きくなればカエルやネズミ、ヘビ、ミミズ、水鳥に雛なども食べてしまう。
アイヌには”鹿も飲み込んだ”との昔話もある
この辺が漢字で魚偏に鬼と書く由縁なのでは。
絶滅がささやかれている魚なので料理方法とは思うが、北海道では酢締め、ルイベ、塩焼き、ムニエル、フライなど。
生食はアニサキスやサナダムシなどの寄生虫の危険もある。
近年は養殖もされているが成長に時間がかかるようだ。