サヨリ

Filed Under (未分類) by suisan on 22-02-2010

このブログで2008年12月20日に「サヨリと南部鼻曲がり鮭の新巻」で紹介が済んでいる。

が、これからが”旬”なのであえて紹介しよう。

盛岡の市場には毎日のように入荷はしている。今日は茨城県産、盛岡水産入荷。

サヨリ(ダツ目サヨリ科サヨリ属)樺太の西岸から台湾にかけての北西太平洋、日本海、黄海などの陸近くに分布。

海面すれすれを群れをなして泳ぎ、動物性プランクトンを捕食したり、浮遊する海藻の断片など食べる。

危険を感ずるとよく空中をジャンプする。

最大で40cmぐらい。サンマに良く似た細長い体型。漢字で「針魚」「細魚」と書く。

   

一般的特徴として下顎が長く突き出ている。鮮度が良ければ写真のように先端が赤い。

産卵期は春から夏。群れて藻場に入り込み、卵を粘着糸で海藻などに絡みつける。

孵化してからは流れ藻などに隠れ、藻と共に漂流する。寿命は2年ぐらい。

写真のようにとても綺麗な魚であるが、腹膜が黒く「腹黒い奴」のたとえに使われることがある。

これは透通った半透明な身のため内臓を光から守るためではないか、と、いわれている。

藻なども食べるので消化器官の中の藻が光合成を起こさないようにするため、とも言われている。

料理としてはやはり刺身。淡白ではあるが趣深い味であると共に旨い。

透通った白身で血合い部分は黒っぽい。木の葉みたいに綺麗に盛り付けると余計に食欲をそそる。

昆布締めや酢締めも旨い。天ぷら、干し物、椀種など。

腹の中の黒い膜は綺麗に洗い流さなくてはいけない。苦味の原因にもなる。

低脂肪で魚類の中では珍しくビタミンCを多く含む魚である。

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