箱に「ボッカ」と記入していたので何かと思い見たら「カサゴ」。それも「ウッカリカサゴ」共に入荷。
カサゴ(カサゴ目フサカサゴ科カサゴ属)島根県産(島根地方ではボッカ、ボッコなどと呼ばれている)、岩手魚類入荷。「本カサゴ」とも呼ばれている。
北海道南部から朝鮮半島、中国、台湾、フイリピンまでの海域に分布。
カサゴの名の由来は、頭が大きく笠をかぶっているように見えるから「笠子」と、皮膚病のように見えるから「瘡子」と二通りあるようだ。
最大で25~30cmぐらいになり、卵胎生。体内受精を行い、卵ではなく仔魚を生む。
食性は肉食でゴカイや甲殻類、小魚を大きな口で食べる。
浅い磯回りや港回りなどの岩の窪みやテトラポットの周りにいる。
旬は冬から春。1年を通して旨い魚である。
頭が大きいので歩留まりは悪いが、刺身にしても上品な味である。
皮下に脂があるので霜皮造りが良い。身のしっかりとした白身である。
その他には塩焼きや煮魚、潮汁など。洋ではブイヤベースなど。
小ぶりな魚なので煮魚や味噌汁、ブイヤベースなど出汁を使った料理が旨いのでは。
余談だが、江戸時代、勇ましい姿が武家に好まれ「端午の節句」に飾られる縁起の良い魚の一つであった。
又、佐渡では「魔よけ」として干したカサゴを軒先に吊るしたとか。
「口ばかりで実行力のない人」を”カサゴのようだ”と呼ぶ、とか。
あまり一般の魚屋さんやスーパーでは見かけない魚である。
明日は「ウッカリカサゴ」?