ホンビノスガイ、何度も紹介しているが、あえて築地から送られてきたので紹介しよう。
当初、販売は当社だけだったが、最近は元卸、岩手魚類や盛岡水産にも入荷がある。
徐々に盛岡でもなじみの貝になりつつある。
本来は北米大陸東海岸のほぼ全域。カナダ、プリンスエドワード島からアメリカ東海岸を経てユカタン半島にかけて広く分布。
1998年に東京湾で発見され、以後東京湾内で繁殖している外来生物。
北米大陸からの船舶のバランスを取るための水に混じり運ばれてきたと考えられる。
東京湾内のアサリ漁場に多く生息するため、邪魔者扱いをされたが、2007年頃から水産物として販売されるようになった。
名前についても「大アサリ」や「白ハマグリ」などと呼ばれた時期もあったが、両者は他に存在し、結局「ホンビノスガイ(漢字で本美之主貝)」に定着した。
(現在はマルスダレガイ科メルケナリア属であるが命名時はビーナス属であった。本当に綺麗な、ビーナスのような貝とのこと)
アメリカでは重要な食用貝である。ワイン蒸しやクラムチャウダー、生食もされているとか。
日本では鍋や味噌汁、焼き貝などに使われている。生食も旨い。
上の撮影後に試食してみた。貝特有の歯ざわり、食感、そして身の甘さなど申し分ない。
総合して「旨い貝」である。
近年、国産の折り紙が付いただけに知られていないので見かけたら購入し、味わってもらいたい。格安である。
砂抜きも簡単。暗所に海水程度の塩水にいれ、一晩でほぼ完全に抜ける。