ヒゴロモエビ

Filed Under (未分類) by suisan on 21-01-2010

ヒゴロモエビ(十脚目抱卵亜目タラバエビ科モロトゲアカエビ属)福島県産、盛岡水産入荷。

一般には「ブドウエビ」と呼ばれる。が、駿河湾に希少な「ブドウエビ」なる同じモロトゲアカエビ属の仲間がいるので注意。

  

同じように写真を撮ったが色が多少違っている。バックの経木(右)の関係だろう。

こちらの「ブドウエビ」は千葉県銚子以北から北海道太平洋側、樺太まで分布。「北国のエビ」である。

生きているときは赤いが、時間が立つにしたがって巨峰(葡萄)のような色になる。

最大で15cmぐらい。写真のブドウエビは最大級の部類かな。

産卵期は4月ごろで、卵の数が少なく(200ヶぐらい)、抱卵の時期も1年11ヶ月から2年。孵化まで11ヶ月程かかり、極端に減少しているエビである。

余談だが、40年ほど前、東京のお寿司屋さんで良くブドウエビ食べていたが、ある時、板さんが「高くなったからやめたほうがいい」と小声で話してくれた。ちょうどその頃から漁獲量が減り、今では市場でもあまり見ることがなくなった。

非常に高価なエビである。

1年でオスとして成熟し、4年ぐらいはオス。5から7年にはメスになる。

味はプルッとした歯ざわりと濃厚な甘み、旨みを備えている最高のエビの部類である。

もっと手軽に入荷できればいいのにと、常に思うエビである。

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