お正月用のお節料理の材料が続々と納品されてゆく。
写真は紅白の「小袖カマボコ」と「の巻き」、そして黒豆を煮た「ぶどう豆」。
お節料理は現在ではお正月の料理となっているが、「年迎えの膳」として大晦日に食べる料理で有ったと聞く。
やがて正月料理になる。
正月に「神様をお迎えしての新年、台所を騒がしてはいけない」と考えられ、煮炊きして保存のきく料理を作り置きし、女性を3日間家事から開放する目的もあった。とのこと。
昔は手作りの代名詞でもあったが、今はデパートでも売っている。ホテル、料亭などでも販売している。
その材料も料理人が手作りもあれば、出来合いもある。
例として以前紹介した黒豆を炊く料理人と、写真のような煮ているぶどう豆をつかう料理人とがいる。
田作りもそうである。どちらがよいのかは分からない。
写真の紅白の小袖カマボコは通常の小板より小さく、お重に並んだ姿がとても可愛い。
神饌の赤米と白米を連想させた祝儀用の物である。
の巻きは通常、伊達巻と使うようだが、品を考えれば「納巻き」の方が小袖カマボコと合う。
伊達巻は豪華さと書物の巻物に似ていることから、知恵が増えることを願う縁起物とのことである。
お節料理の一部でした。