11月2日盛岡水産に入荷のキツヌ(キビレ)。スズキ目、タイ科クロダイ属。
千葉県以南の湾内、汽水域に棲息。琉球列島を除く南日本、台湾、東南アジア、オーストラリア、インド洋などに分布。
沿岸浅海域の岩礁周辺、特に汽水域(塩分濃度が低い)に棲息。
クロダイより汽水に強く場所によっては「川ダイ」よ呼ばれている。
食性は雑食性で甲殻類、多毛類、軟体動物、海藻、小魚など幅広く食べている。
上はクロダイの写真。見た目の違いはキチヌは胸鰭、尻鰭、尾鰭の端が黄色い。
産卵はクロダイが春に対してチヌは秋。
旬も晩秋から冬。脂ものり、タイより安いだけにこれからはお買い得。
身は上品な白身で刺身や塩焼き、アラ汁など美味しい。クロダイより磯臭さが無いと言う人もいる。
関東ではクロダイに混ざり入荷するが、南に行くにしたがってキチヌが主役になると言う。
キチヌもクロダイ同様、雌雄同体の両性類であり性転換を行う魚である。10cmほどで成熟し、1歳で雄として機能、翌年は雌としての機能する。だから雄より雌のほうが大きい。
似ている魚に「ヘダイ」がいる。