写真は石ころではない。キンコ(棘皮動物門ナマコ網キンキ科)青森県産、盛岡水産入荷。
あまり姿を見ることが無い。春先に蒸したものが入荷する。(以前に紹介した)
東北地方以北の浅海に分布。別名「ふじこ」「ふじまなこ」。
南限にあたる金華山付近では、かつて産した砂金の精が化けて海鼠になったと信じられていた。
「金」の精、「海鼠=コ」→キンコ。又、生殖巣が黄金色をしているからキンコと呼ばれていた。などなど。
体長は20cmぐらいになり、体色もさまざま。灰褐色、暗褐色、濃紫色、黄白色など。
口の周りには触手が10本あり、海底の泥とともに有機物を拾って食べている。
身は硬く味わいにかけるが、コノワタ、コノコが旨い。
一般には干して他のナマコ類と同じように中華料理の食材になる。
ナマコが溶けているのかと思われるほどのヌメリである。
いつも言う「ナマコ類をはじめて食べた人は勇気があったものだ」と感心する。