カワハギの中でウマズラハギなどは掲載したが肝心の「ホンハギ」がまだのような気がした。
北海道以南から東シナ海まで分布。南の方が生息数が多い。
水深50mより浅い砂泥と岩礁が混ざっているような場所に生息。
夜は藻を口にくわえ、つかまって眠る習性がある。
食性は肉食でゴカイ、クラゲ、貝類、ウニ、甲殻類などさまざまな小動物を食べる。
カニや貝類も丈夫な歯で殻を噛み砕いて食べる。写真のように頑丈な歯である。
「ホンハギ」とは「ウマズラハギ」に対抗して付いている。当然「ホンハギ」の方が値段も高価で珍重される。
体長は25cmぐらいになり、鱗は小さく(有るか分からないくらい)皮膚はザラザラ。これは食べられないので、料理方法の「皮を剥ぐ」が名前の由来。
「ハゲ」「マルハゲ」「アオモチ」「デンボ」などの呼び名もある。
体型がひし形なため「カクハゲ」などと呼ぶ地方もある、との事。
料理は刺身(肝あえ)煮付け、鍋材、ムニエル、天ぷらなど。
特に「活」を締めて生の肝を磨り潰し肝醤油を作り身をつけての食べ方は絶品。身がしっかりしているので肝の芳醇さと歯ごたえがたまらない。(肝は茹でてから磨り潰す方法もある。こちらが安全)
旬は秋から冬。写真は千葉県産、9月24日に撮影したものである。