アカハタ(スズキ目ハタ科マハタ属)6月20日築地より、小笠原諸島産。
南太平洋、琉球列島、インド・太平洋域など、日本近海では、伊豆七島、九州などに分布。
北限が伊豆諸島と思われる。
ハタの仲間では小型で最大40cm位。サンゴ礁域や沿岸の浅場(水深10~50m位)に住む。稀に100m以深の記録もある。
身は白身で淡白な魚。味については地方によって評価が違うが、私は美味しい魚だと思う。
刺身では、霜皮造りが良い。大きくならない魚なので、脂が不足しているが、その分、酢の物とか椀種にも向く。
煮魚、鍋なども良い。
中華やフレンチでよく使われる魚でもある。
蒸して葱、生姜など乗せ、熱い油をかけ、中華風にする。これが一番うまい食べ方と言う人もいる。
背ビレの縁が黒いのが特徴の一つでもある。
バイ(腹足綱前鰓亜綱真腹足目エゾバイ科バイ属)秋田県産、盛岡水産入荷。
北海道南部から九州、朝鮮半島。水深10m位の砂底で死んだ魚などを食べ棲息。
バイガイ、バイ、ベイ、ウミツボ、クロバイなどと呼ばれ、「べいごま」はこの貝が起源とされる。貝笛にもなる。
雌雄異体で交尾し、6月から8月に産卵する。
食べ方は煮る、もしくは酒蒸し。身には甘みがあり、ワタに苦味がないし、身も取りやすい。
が、毒性を帯びていた例もあるので注意が必要。