3月のはじめから「カレイ特集」をしていたが、オヒョウの写真が無かった。
オヒョウは入荷してもほとんどが頭なし。姿での入荷を待ち望んでいた。
6月18日ついに盛岡水産に頭付きのオヒョウが入荷。だが、ずいぶん小さい。でもオヒョウはオヒョウ。紹介しよう。
オヒョウ(カレイ目カレイ科オヒョウ属)北海道産。
世界にはいろいろな種類のオヒョウがいて、日本の北洋からオホーツク、大西洋、ベーリング海、北極海などに分布。
日本では東北地方以北の各地と日本海北部の冷たい海の400m以浅に多いが、2000m付近の大陸棚にも生息していることもある。
大きい物は3mを越え、体重200kgに達するものもいる。(それに比べると写真は小さすぎる)
身は脂肪が少なく、筋肉質。大きい物では暴れると危険な魚でもある。
料理は刺身、ムニエル、フライなど。(今日は鮮度がイマイチ。刺身は無理)
白身で比較的淡白な味。油を使う料理のほうが合う魚である。
鮮度が良ければ刺身もいいが、アニサキスに似たシュードテラノーバ幼虫がいて激しい腹痛を起こすことがある。
特に内臓に多く(内臓は生食をしないように)、そのためにも頭、腹(内臓)を取った物での流通が多い。
シュードテラノーバ→アンコウ、タラ、ホッケ、マンボウ、メヌケ、オヒョウ、イカなどの内臓やその近辺の筋肉に寄生する。人の胃や腸壁に侵入し、2~10時間後ぐらいに激しい腹痛や吐き気、嘔吐、ジンマシンなど、アニサキスと同様の症状を起こす。アニサキスとの違いは渦巻状にならない。