タイラギ

Filed Under (未分類) by suisan on 28-03-2009

タイラギ(ウグイスガイ目ハボウキガイ科)愛知県産、岩手魚類入荷。

この貝をみれば20年ぐらい前、「瀬戸内海でタイラギ漁の最中にサメに襲われた」との新聞記事を思い出す。

房総半島以南、九州、東シナ海に分布。国産の産地は有明、瀬戸内海、鳥羽、愛知など。輸入は中国、韓国など。

4.50年前は東京湾でも獲れたようだ。

湾内の10m未満から50m程度の深さの砂泥底に、三角形のとがった部分を下にし、海底に刺さるようにして生息。

さらに尖った先より少し上に緑褐色の長さ10~20cm程の絹のような足糸を出し、砂粒や小石に付着させ体を固定している。

砂泥の上にほんのわずかに顔を出しているだけである。

産卵期は夏で、産み出された卵は海中に放出され、同じく放出された精子と受精。孵化した幼生はしばらく海中を漂いながら成長し、やがて着底する。

成長は早く2年で20cm、5年で30cm位になる。

旬は春先から初夏。

料理は柱の部分の刺身。薄切りにして刺身や寿司種、酢の物など。柔らかく甘みがあり非常に美味しい。

焙れば歯ごたえと旨みが増す。剥き身で流通することが多い。(柱だけ)他にはバター焼き、天ぷらなど。

殻付の場合でも、ヒモもバター焼きをすればコリコリとした食感がなんともいえない美味しさがある。

殻は料理盛り合わせの器にもなる。

だが、残念ながら三陸は「帆立」が主流なのでタイラギの柱のすばらしさが一般まで伝わっていない。

寿司にしても絶対タイラギの方が私は美味しいと思う。

今日は田清魚店の特売でどこのお店でも「タイラギ」は用意していると思う。お早めにご購入ください。

Post a comment

ads
ads
ads
ads