クロダイ(スズキ目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属)千葉県産、築地より。
クロダイ(黒鯛)、チヌ、カワダイ(川鯛)などと呼ばれている。
北海道南部以南、台湾、香港まで分布するが、南西諸島には分布しない。(この地方にはミナミクロダイが生息している)
水深5~50mの湾内や岩礁域に生息し、稚魚は河口域。成魚は外洋の岩礁域。
雑食性で藻や甲殻類、貝類、多毛類など食べて成長する。
産卵孵化後は全てオス。15cm~25cm位は両性。3年目ぐらいからは雌雄に分かれ、それぞれ成熟し産卵活動をする。
大きくなるとほとんどがメスとなる。雌雄同体。
旬は夏から秋とされている。
料理は刺身、塩焼き、潮汁、煮付け、鍋、ポワレ、ブイヤベースなどいろんな料理になる。
刺身はタイ独特の白身で、クセが無く淡白で甘みもあり旨い。
最近は洋食で良く使われるようになり(淡白なので加熱料理は油を使った料理のほうが向いている)、ムニエルなどは皮目をこんがり焼いたほうがより美味しい。
出世魚で10cmぐらいは「チン」20cmぐらいでは「チンチン」25cm~30cm前後を「ケイズ・カイズ」30cm以上を「クロダイ」。