ウバガイ(マルスダレガイ目バカガイ科の一種)
一般にはホッキガイ。ウバガイは北海道の方言か?
漢字では北寄貝、北帰貝など。
日本海北部と茨城県以北の太平洋、シベリア沿岸まで分布し、外洋に面した浅い海の砂底に生息。
産卵期は南ほど早く4月ごろ、北海道では夏。
市場の入荷は北海道産と福島産が多い。写真は北海道産。
福島・茨城産は薄茶色からクリーム色。大きいも物で黒い物もあるが北海道産ほでではない。
関東以南の寿司にはアカガイが使用されることが多いが、東北以北はホッキガイが多い。
身をはずし、開き軽く湯通しすると赤紫色になる。勿論生でも良いが熱を通すことで甘みや旨みが増す。(一般的)
私個人はやはり「生」が一番。
写真のように大きいものは身に厚みがあり歯ごたえ、旨みが申し分ない。
柱も旨い。ヒモは湯をくぐらせ掃除して身に添える。貝特有の旨みがある。
刺身の他には酒蒸し、バター焼きなど。火を入れすぎると硬くなる。
火を入れすぎると硬くなるのは「ハマグリ」も同じ。
先日、盛岡の某ホテルで頂いた「ハマグリのお吸い」格別な火加減だった。
勿論、千葉県産の「ハマグリ」。
やわらかくも無く、硬くも無く、さすが高級ホテルの調理人と感心した。
写真は大きいものは茨城・鹿島灘産、小さいほうは千葉県産。
大きい方は焼いてもうまそうだ。