サヨリと南部鼻曲がり鮭の新巻

Filed Under (サケ) by suisan on 20-12-2008

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サヨリ(ダツ目サヨリ科サヨリ属)宮城県石巻産、盛岡水産入荷。

樺太の西側から台湾にかけての北西太平洋、日本海、黄海、渤海湾の陸近くに分布。

海面すれすれを群れをなして泳ぎ、動物性プランクトンを捕食したり、浮遊する海藻の断片なども食べる。

全長は最大で40cmほどで、秋刀魚に良く似た細長い体型をしている。

一般的な特徴として下顎が長く突き出ている。鮮度が良ければ先端が赤い。

産卵期は4月中旬から8月中旬。群れて藻場に入り込み、直径2.2mm程度の卵を粘着糸で海藻などに絡み付ける。

孵化してからは流れ藻のホンダワラ類などに隠れ藻とともに漂流する。寿命は2年ぐらい。

料理としては当然刺身。銀皮の美しい白身だが強い独特の風味と旨みがある。

少し食べただけでも強い印象を残す。最高に美味しい。昆布締め、酢締めも旨い。

てんぷら食材としても良い。

高価な食材なため塩焼きはあまり聞かないが、塩焼きも非常に美味しい。

その他には干物など。

美しい姿のわりに腹膜が黒い。昔の板前さんの中には「女郎」と呼ぶ人もいた。

「きれいな姿のわりに腹黒い」という意味らしい。

おそらく筋肉が半透明なため、光を腹部まで透すのを防ぐためだと思う。

食べた藻類が日にあたり、光合成するのを抑制するため腹膜が黒いのかも知れない。

 

川に遡上した南部鼻曲がり鮭の新巻。岩手県大槌産、盛岡水産入荷。

沿岸で地元の人々が古くからの技法で造り、塩風にあてて干した見事な新巻鮭である。

フェザン、中三、じゃんまる、清水町本店の「田清魚店」でお買い求めください。

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