マダラ

Filed Under (タラ) by suisan on 13-12-2008

マダラ(真鱈、タラ目タラ科マダラ属)青森県大間産。

以前のブログ「田清水産の魚」では9月5日に紹介した。

北太平洋に広く分布。日本海側では朝鮮半島から北、太平洋側では茨城県以北に生息。

沿岸から大陸棚斜面の底近くで生活している。夏場は水深800m程の深海から、冬場にはやや浅瀬に移動する。

産卵は12月から3月。1尾のメスから産卵数は数十万から数百万と言われ、魚類の中では多い部類。

成長できるのはほんのわずか。1年で20cm程に成長。

成魚は1mを超え、体色は褐色。背中にはまだら模様がある。

下顎には1本のヒゲがあり、背びれが3つ、尻ビレが2つに分かれる。

マダラは日本に分布するタラ類3種の中で最大種である。

食性は肉食、貝類、頭足類、甲殻類、小魚など捕食。

料理としては鮮度が良ければ刺身、淡白な白身で昆布締めが合う。ただ寄生虫がいるので注意。

通常は鍋材。ムニエルやフライなど。私は湯煮にしてポン酢をかけ食べるのが好きである。

そのほかにマダラはオスの白子、メスのタラコ、干した棒ダラ、胃袋を使ったタラチャンジャといろいろ美味しいものがある。

今年はマダラの入荷が少なく高騰している。

一説に寄れば、岩手県と青森県境沖に「なべ漁場」がある。

青森県ははえ縄漁を禁じているが岩手県はその規制がない。

この「なべ漁場」はどちらの県に属するのかで裁判となっている。

その影響で入荷が少ない、と言う人もいる。

どちらにせよ、今の時期マダラが高いのは困る。特に「タラ白子(タラキク)」。

家庭の年越しの料理にも、又、ホテル、料亭の冬の味覚として定番になっている「タラ白子」な高騰しては味わえない。

もし、人為的高騰なら早急に解決を望む。

写真左に顎の下のヒゲが写っている。

血の嫌いな方、ごめんなさい。

頭の後ろを切り血を出すことにより血抜きがされ、身に生臭さ(血臭さ)がなくなる。

これが「活締め」である。ご了承ください。

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