大槌からの「入り合わせ」に、温かい海に住む「イトヒキアジ」の幼魚が混ざっていた。
まだ、海は暖かいのか?毎日のように青森・岩手県産の「アオリイカ」が入荷している。
今まで見たことのない風景だ。
ただ、「スルメイカ」で育った調理人さんは購入していただけない。旨いのに・・・。
話を戻そう。「イトヒキアジ」のブログ紹介は済んでいる、と思っていたが、現在のブログではなかった。
2008年8月8日fc2ブログであったことに気が付き、以前築地から送ってもらった写真を探した。
左が成魚の写真。右が今回の幼魚の写真。
イトヒキアジはスズキ目アジ科イトヒキアジ属。生息域は南日本。全世界熱帯域。
内湾、沿岸の100m以浅に住む。
幼魚については相模湾などでもいるが、成魚はもっと南の温かい海に住んでいる。
最大で1m20cmぐらいまで成長する。
漢字で「糸引鯵」。セビレ、シリビレの先端が長く、糸を引いて泳いでいるように見えるからかな?
料理としては刺身や塩焼き、フライ、ムニエルなど。
小さいサイズは干物や唐揚げなどの方が旨いのでは。
刺身でも問題はないが、脂身にかける。
大きい方が刺身は旨い。ただ南方の魚特有の「シガテラ中毒」になる可能性もなきにしあらず。注意。
三重県尾鷲市では「糸巻き」。和歌山串本では「かがみうお」。長崎魚市場では「銀鯵(ギンアジ)」などと呼ばれている。