タラ、ナメタガレイと来たらハタハタ。冬の今が旬の魚である。
ハタハタ(スズキ目ハタハタ科)秋田県産、盛岡水産入荷。
「田清水産の魚」では10月17日に紹介したが、旬の今、改めて紹介しょう。
太平洋北部、特に日本海、オホーツク海、アリューシャン列島近海の水深0m~550m位までの泥砂底に生息する深海魚。
昼は砂や泥に埋まって目や背びれだけ出して隠れ、夜行動する。
体長20cm位になり、尾びれ胸びれ特に胸びれが大きく浮き袋がない。
別名「カミナリウオ」秋田では雷が鳴る11月頃獲れるのでそう呼ぶ。
漢字では「魚」に「神」、もしくは「魚」に「雷」と書いてハタハタと読む。
又、日本海の荒海の中、獲りに行くことが多いことから「波多波多」とも書く。
北日本海では底引き網で獲られていたことなどから量が激減した。
そのため漁獲規制や孵化・放流事業など行われ、近年回復傾向にある。
食べ方は塩焼き、田楽、ハタハタ汁や鍋、ハタハタ寿司など。
ウロコがなく扱いやすく食べやすい。
塩焼きも一夜干しにすれば最高。
鳥取県方面では刺身にするところも多いようだ。多くは煮付けにすると言う。
秋田県では湯通してポン酢や生醤油で食べることもあるようだ。でも1番は「しょっつる鍋」。
鮮度の良いものは3枚に卸し、酢〆にすると美味しい。ハタハタ寿司は最高だ。
ハタハタといえば「ブリッコ(卵巣)」
普通卵巣は未成熟のものが旨い。秋田では成熟した殻の硬いものが好まれるみたいだ。
口に含みガムのように噛み、エキスだけを味わい皮の部分は吐き出す。
このブリッコが無ければハタハタは人気が無くなる。ブリッコがハタハタの価格を引き上げていると言っても過言ではない。
それほど美味しいと言う。