ニシン

Filed Under (ニシン) by suisan on 16-01-2009

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昨日の盛岡は大荒れ。最高気温も-0.1度。

雪も本格的に降り、市場内駐車場が今期初めての除雪をした。そしていたる所に雪山ができた。

今日の魚はニシン(ニシン目ニシン科ニシン属)岩手県山田産、盛岡水産入荷。

回遊魚で北太平洋に分布。日本では利根川以北、日本海では島根県以北。

別名「春告魚」。産卵は春から初夏。脂がのって美味しい。

最盛期は100万トンもの漁獲量があったが昭和30年以降、日本国内で100トンまで激減。

ロシアやカナダからの輸入が大半を占めるようになった。

激減の理由は海水温の変化、乱獲、森林破壊など。

近年、稚魚の放流などで徐々に水揚げ量が増加つつある。

料理は鮮度よければ刺身、マリネや酢締め。一般的には塩焼きや煮漬けなど。

産卵は北海道・厚岸などでは11・12月から始まり、北海道西岸では3月から6月下旬に行われる。

孵化して1・2年で15cmぐらい、5年で30cm、7年で35cm(最大)ぐらいまで成長する。

写真は大型で35cmはゆうにある。重さも500gアップ。

◎卵は沈性、粘着性でかたまり状になり海藻などに付着する。これが「子持ち昆布」「子持ち若布」。

◎身を3枚に卸し20日から1ヶ月乾燥させたものが「ミガキニシン」。最近は半乾燥の「ソフトニシン」も販売されている。

冷凍・冷蔵技術や輸送の発達していなかった時代は「ミガキニシン」は山間部では重要な食材だった。

京都にニシン料理があるのはこのためである。(ニシンそばなど)

◎もうひとつは「塩数の子」。ニシンの卵巣の塩漬けである。

最近はほとんどカナダ、アラスカなどからの輸入品である。

以上のようにニシンからできる食材?は多い。それだけ日本人に定着した魚とも言える。

最近、骨が多いと敬遠されがちではある。残念なことだ。

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