イシナギ(スズキ目イシナギ科イシナギ属)神奈川県産、仙台市場から盛岡水産経由。
北海道から高知県、石川県などのやや深海に棲息。
若魚には黒褐色の体に5本の白色縦線がある。
最大で2mほどになり、背びれの棘と軟条の間は深く切れ込んでいる。
尾びれの縁は直線状である。
料理としては刺身、鍋、ムニエル、フライなど。
身はやわらかく脂で白濁りしている。
鍋に入れると出し汁が白く濁るので湯引きを確実にする。
小型な方が、身に透明感があり、刺身は白い身と血合いの赤がきれいで、尚、美味しい。
鍋にしろ、刺身、ムニエルなど全てに旨い。
ただ肝臓だけは食べないこと。
肝臓にはビタミンAが多く、過剰摂取で食中毒を起こす。
ビタミンAは人間にとって不可欠な栄養素。
脂肪性なため排泄されにくく、過剰に摂取すると体内に大量に取り込まれ、健康被害をもたらす。
イシナギの肝臓を食べてから30分~12時間で発病する恐れがあり、激しい頭痛、嘔吐、発熱、顔面のむくみ等の症状が起こる。
約1ヶ月にわたり、手足などの皮がむける特異な症状を起こす。
可愛い顔である。