Filed Under (未分類) by suisan on 23-04-2012
クラカケトラギス(スズキ目トラギス科トラギス属)
大分県産、岩手魚類入荷。

新潟県・千葉県以南、朝鮮半島、台湾、ジャワ島など。
トラギスの仲間は結構深場に住むが(水深100m位)クラカケトラギスは比較的浅場にもいる。
シロギス釣りの外道として釣れるようだ。
砂地やドロ状に住みサンゴ礁にはいない。
肉食性で主に甲殻類などの底生動物等を食べているが、稀に小魚も食べる。

食べ方としては天ぷら、焼き魚、煮つけ、干し魚。すり身の材料にもなる。
鮮度が良ければ刺身も旨い、とのことではあるが今日の魚は刺身には向かない。
背中を見ればV字型の模様があり、馬の鞍に見えるため「鞍かけ虎ぎす」。
全長20cmぐらい。
Filed Under (未分類) by suisan on 27-03-2012
ふと、一年を振り返ってみて「何をしていたのだろうか?」
あの時(3/11)も何をしていたのだろう。
考えればあの日、その後の事は鮮明に思い出すが、かと言って一年、何をしていたのだろう。
このブログも昨年は18。災害が発生してからは落ち着いて物事を考えることもなかった。
必死に生きた。仕事も・・・。
1月5日、弊社の隣に「㈱おがよし」さんの加工場がオープンした。

おがよしさんは宮古で加工業などをしていたが、震災でい1F部分は流された。
宮古の工場再建と盛岡市市場での加工場開設と忙しく稼動していたみたいである。
「負けるもんか」「絶対負けない」この気持ちがこのような行動をおこさせたのだろう。
つい、私も応援したくなり、声援を送っている一人でもある。
先日、「宮古に上がったギス、どうしたら良いか」と声かけられた。
ギス=すり身→カマボコ。が、頭に浮かんだが「干してみよう」と返事した。

これがなんと旨い。
多少のクセはあるが、脂はあるし旨味も申し分ない。
浜、独特の加工法も加わったのかな?。
こんなに脂があったらカマボコに向かないのではないかな、なんて考えるほどである。
あれ以来、弊社でも販売協力させてもらっている。

今日の写真は全長40cmほど。
顔が怖い。でも味は良い。私みたいだ。
今はまだ、訓練も兼ね冷凍ものを干し物にしているが、慣れてきたら「宮古にあがった生魚を加工してください」とお願いしている。
ついついこんな企画もやってみた。

復興応援の一環。
Filed Under (未分類) by suisan on 22-10-2011
Tagged Under : ムラソイ
いつも魚を購入している大船渡の魚屋さんから「珍しいソイが入荷した」とのこと。
通常、北のソイはマゾイやクロソイ。なにかと思い翌日見てみたら「ムラソイ」であった。
盛岡の市場ではたまに見かけるが、思ったより南の魚なのだ。
ムラソイ(カサゴ目フサカサゴ科メバル属)

生息域が千葉県以南、釜島、中国沿岸。
浅い岩礁域に生息。卵胎生で春から初夏に仔魚を生む。
特徴としては顎下、お腹など小さな斑点がある。

最大で30cmぐらいと言うので写真は大きいサイズではないだろうか。
料理としては鮮度よければ刺身とある。
皮の下に旨味があるので霜皮造りが良いのではないかな。
塩焼きや煮魚はもっと合う魚である。鍋、味噌汁(潮汁など)も良い。
身がしっかりしている魚なので洋風ではブイヤベースなどにも向いている。

ちょうど同じ日に久慈から盛岡水産に「カサゴ」と書かれた20cm足らずに仔魚が入荷していて、似ている魚も有った。
ムラソイの仲間数種類が入り合わせで入っている。ムラソイの子供らしきものも見えた。
このサイズなら頻繁とまで行かないが入荷があり、あまり高価な魚でもないので購入し、居酒屋さんなどにお勧めしている。
一本使いの焼き、煮、刺身魚として重宝がられている。
Filed Under (未分類) by suisan on 24-09-2011
10月9日(日)9:00~14:00雨天決行!
「もりおか市場まつり」が開催される。

(写真をクリックしてください。大きくなります)
9:00からの餅つき・餅まきから模擬せり市、マグロ解体実演、サンマつかみ取り(小学生以下)など。
屋台や駅弁・空弁まつりや花の特売、フリーマーケットなど多彩な催し物があります。
毎年多くのお客様が来場し、盛大の行われております。
是非、お誘いの上お越し下さい。お待ち申しております。
Filed Under (未分類) by suisan on 21-09-2011
今日、紹介の魚は9月2日に撮影。築地から送られてきた魚である。
アカイサキ(スズキ目ハタ科アカイサキ属)長崎県・五島列島産。

「アカイサキ」との名であるがれっきとしたハタ科の魚である。
生息地は南日本、台湾、ハワイ諸島、オーストラリア、チリなどとされているが、同属かは不明。
生息域は深場の岩礁域。東シナ海では75mから170mの深場で確認されている。
伊豆半島付近では60mぐらいに生息しているようだ。
最大で40cmぐらいなので写真は最大級に近いかな。
食性は肉食?。小魚やエビ、イカなど捕食している。
上右の写真は目の付近に黄色い線が見える。この魚の特徴の一つである。
下写真のセビレに黒色斑が一つ見える。たぶん雄だと思う。
雌には黒色斑が数個あると言う。

身は白身でハタ科なので、しっかりした硬さを持っているのではないかな。
料理は刺身、マリネ、カルパッチョ、蒸し物、塩焼きなど。潮汁にもいい出汁が出る。
皮の下に旨味があるので、刺身にすっるときは湯引きや焼き霜造りがよい。
天ぷらも美味しいと言うが、その場合も皮をつけまま切り身にし、揚げれば色合い、味とも最高である。
Filed Under (未分類) by suisan on 30-08-2011
前回、記載したサンマ販売。今日はサイズを見ていただこうと思い写真を撮った。

上が2kg8尾入り約250g。下が4kg25尾約160g。
並べて見れば一目瞭然。
大きさだけではなく当然、脂の付き具合いも違う。旨さも違う。
ご注文は 電話019-614-1820 FAX019-614-1830
メール suisan@tasei.jp
までお願いいたします。
Filed Under (未分類) by suisan on 27-08-2011
一寸遅れてしまったが、8月23日三陸にサンマが水揚げされた。
漁場は北海道沖で入港したのは福島県のサンマ船。

今年は比較的大型のサンマが多く、小ぶりなサンマが少ないと言う。
確かにここ数日、北海道から入荷しているサンマの中には「2kg、8尾入り」では1尾260g約35cmもある大型が入っている。
脂がのりとても旨そうである。いや、旨いに決まってる。
23日に三陸に水揚げされ、盛岡に来たサンマも「4kg、18尾、(平均220g前後)」から「4kg、23尾(平均170g)」と大型の部類である。

一般にスーパーなどで販売されている秋刀魚は4kg、25尾から30尾。(1尾160gから130g)
大型のサンマをご賞味されたい方は田清水産までメールを下さい。
メールアドレス suisan@tasei.jp
遠隔地への発送もお受けいたします。
Filed Under (シマフグ) by suisan on 22-08-2011
Tagged Under : シマフグ
何故か我社にはフグが集まる。
近年、フグの取り扱いが厳しくなり、販売許可の取れていない店が多い中、我社には「フグ調理」も出来る板前さんがいるためだろう。
写真のシマフグは8月12日撮影。釜石から来たものである。

シマフグ(フグ目フグ科トラフグ属)
一般には相模湾以南、水深100m以浅の沿岸からやや沖合いに生息する。
肉食性で甲殻類や軟体動物、小魚、棘皮動物など食べている。
勿論、卵巣、肝臓には強毒。腸は弱毒。筋肉、皮膚、精巣は無毒とされる。
無毒とは言えやはり調理はプロに依頼すること。
トラフグの代用品として使われるようだが、トラフグよりはるかに安い。
フグ皮の加工品などはこのフグの皮が使われていることが多いようだ。
身はトラフグに比べ水分が多く、さらしなどで巻いて一晩置けば「旨い」と言う。
やはり一般的なのは鍋や唐揚げ。ヒレ酒にも使われる。
ただ、何度も言う。「調理はプロに任せること」。
Filed Under (未分類) by suisan on 18-08-2011
お盆の繁忙期が終了し、ふと心に余裕ができ、カメラの中を整理していたら「タカサゴ」の写真が出てきた。
紹介済みかどうかは別にして紹介しよう。
タカサゴ(スズキ目タカサゴ科クマササハナムロ属)一般名は「グルクン」
沖縄県の県魚である。
6月21日撮影
生息域は南日本、西太平洋の沿岸のサンゴ礁、岩礁域。
沖縄では安く味が良いため大衆魚である。お惣菜や練り物の材料になるらしい。
「鮮魚なら刺身やタタキがうまいようだ」とのこと。

さっそく刺身にしてみた。脂も程ほどあり、このサイズでこの味なら上場。
他には唐揚げ、煮魚が合いそうである。
東京や小田原での呼び名が「高砂(タカサゴ)」
”タカ”とは漁師用語で”岩礁”のこと。”サゴ”は「細い魚、小魚」のこと。
「岩礁に住む小魚」の意味とのことである。

何とも派手な色の魚である。三陸には存在しない配色である。
形は鯵に似ている。卸してみても中骨が太く鯵・鯖のようにも見える。(ムロアジの仲間)
最大で30cmぐらいに成長、産卵期は5月から7月。
タカサゴとニセタカサゴは混同し「タカサゴ」で販売されているが、私には区別がつかない。
Filed Under (未分類) by suisan on 25-07-2011
またまた、子供達の「夏休み」がやってきた。
盛岡市中央卸売市場にも「親子でめぐる市場体感ツアー+5」で大勢の子供達が来てくれている。
7月23日~8月6日まで団体数76、322名の親子が来てくれることになっている。
参加申込み数91団体、510名。日程等の調節がとれず、上記の人数となった。

初日、23日は台風の影響で魚の入荷が芳しくなく、田清水産でも何も子供達が喜びそうな魚を陳列することが出来なかったが、今日は大船渡に水揚げされた「チョウザメ?」が入荷。

釜石で養殖しているチョウザメが全て津波で流され、その中の1尾ではないかとのこと。
そして小さな「川カジカ」。
子供達は好奇心旺盛で触ったりして楽しんでいた。

良い夏休みの思い出になることを期待する。
又、初日の子供達「ゴメンね!」