Filed Under (アオオコゼ) by suisan on 06-01-2011
今年、最初のブログである。
最近はグロテスクな魚ばかり追っている。
今日も釜石からの「入り合わせ」に混ざっていた「アオミシマ」

最初に見たとき「ミシマオコゼかな?」と思ったが一寸違う。
調べてみたらアオミシマ。仲間である。
スズキ目ミシマオコゼ科アオミシマ属。
北海道を除く日本各地。東シナ海、黄海、渤海に生息。
水深30~400mに住む。
口の形から底生と分かる。日中は砂に潜り目だけ出している。
夜になると底を泳ぐ小魚などを大きな口で下から丸のみにする。

ミシマオコゼは美味しいと言われるが、私は食べたことはないが「旨くない」との評価である。
そのため市場にも単独で入荷することなく「入り合わせ」に混じっての入荷が普通。
料理方法は刺身や煮魚、ブイヤベースと聞く。
身は赤みかかった白身。刺身にしてもとりえがない。
かえって身がしっかりしているのでブイヤベースが合うのではないかな。
Filed Under (アイカジカ) by suisan on 31-12-2010
2010年12月31日
12月25日撮影”アイカジカ”カサゴ目カジカ科ツマグロカジカ属。

釜石からの「入り合わせ」に混ざっていたアイカジカ。その他にはキントウ、サブロウ、ヤリイカなど小魚がいっぱい。
アイカジカは日本海では石川県、太平洋側では岩手県以北に生息している。
水深10~150mの砂地に生息。

肉食性で小型甲殻類や多毛類などを食べている。
小型の魚なため市場などには入荷せず、地元で消費される。
ほとんどは味噌汁や鍋に入れられることが多い。
Filed Under (アイナメ, あ行, た行, ドンコ) by suisan on 18-11-2010
Tagged Under : アイナメ, ドンコ
「毎日、ブログをすること」に主眼においてきたが、最近は目新しいブログネタも少なくなり、数日休んだことも手伝い熱が冷めてきた。勿論、ブロブをやめるわけではない。目新しいものがあれば更新する。
今日もあれだけ魚の入荷があったのに紹介できるものがない。

青森県産アイナメと同じく青森県産ドンコ(エゾアイナメ)。鮮度の良さに写真を写した。
どちらも当然、紹介済。
ウ~今、考えていることは、ブログ約3年間で紹介した魚を使い「魚図鑑」などにまとめたい。なんてね。
次回のブログを乞うご期待!!!
Filed Under (あ行, イルカ) by suisan on 09-11-2010
Tagged Under : イルカ
午前からお出かけで、今、帰社した。
予定を見れば、何かと忙しい一週間である。ふ~。
今日の写真は大槌産「イルカの心臓」。

報道で「イルカ漁」など物議をかもしているので、こんな写真を掲載すれば顰蹙を買うかも知れない。
昔からの食文化ではあるが、最近あまり見ることのない貴重な食材?なので許してください。
血抜きをして刺身。でもやはり生臭い。
鍋にするか、焼く方が最良なのではないかな。
でも、旨い食材が氾濫している現在、無理して食べるものでもないような気がする。
お好きな方には申し訳ないが・・・。
簡単に今日のブログ終了。
明日は休市。
Filed Under (烏賊三点) by suisan on 23-10-2010
Tagged Under : 烏賊三点
昨日の「大女子」写真が一枚では物足りなく思い、追加しよう。

全体像がはっきりしたと思う。
燻製を作るには煙の中で吊るすわけだから真っ直ぐになるのは分かるが、あまりにも綺麗に並んでいるよね。
鉛筆をまとめて掴んだような気がする。手袋をかけ掴むが、すごい脂である。しかし”珍味”である。
今日の主役はイカ。
まずは岩手県産のスルメイカ、そして北海道産ヤリイカ。

ここまではごく普通。下の写真は青森県産アオリイカ。

連日ブログでも紹介しているが、北海道、青森、岩手と毎日のようにアオリイカが入荷している。
我グループ会社の「回転鮨清次郎イオン店」等では「イカ3点」と名を売って、違った味、食感を味わっていただこうと取り組んでいるところもある。
楽しい試みである。是非、堪能してみてはいかがかな。
日々、寒くなり冬が近づいている。魚もアンコウ(秋田県産)やハタハタ(山形県産)などが入荷している。

北海道からは「子持ちナメタ(ババガレイ)」も入荷。

盛岡の今日の最低気温は4℃。来週の水曜日あたりからは2℃ぐらいまで下がる。
市場勤務者としてはつらい季節が到来する。
Filed Under (イトヒキアジ) by suisan on 19-10-2010
Tagged Under : イトヒキアジ
大槌からの「入り合わせ」に、温かい海に住む「イトヒキアジ」の幼魚が混ざっていた。
まだ、海は暖かいのか?毎日のように青森・岩手県産の「アオリイカ」が入荷している。
今まで見たことのない風景だ。
ただ、「スルメイカ」で育った調理人さんは購入していただけない。旨いのに・・・。
話を戻そう。「イトヒキアジ」のブログ紹介は済んでいる、と思っていたが、現在のブログではなかった。
2008年8月8日fc2ブログであったことに気が付き、以前築地から送ってもらった写真を探した。

左が成魚の写真。右が今回の幼魚の写真。
イトヒキアジはスズキ目アジ科イトヒキアジ属。生息域は南日本。全世界熱帯域。
内湾、沿岸の100m以浅に住む。
幼魚については相模湾などでもいるが、成魚はもっと南の温かい海に住んでいる。
最大で1m20cmぐらいまで成長する。
漢字で「糸引鯵」。セビレ、シリビレの先端が長く、糸を引いて泳いでいるように見えるからかな?
料理としては刺身や塩焼き、フライ、ムニエルなど。
小さいサイズは干物や唐揚げなどの方が旨いのでは。
刺身でも問題はないが、脂身にかける。
大きい方が刺身は旨い。ただ南方の魚特有の「シガテラ中毒」になる可能性もなきにしあらず。注意。
三重県尾鷲市では「糸巻き」。和歌山串本では「かがみうお」。長崎魚市場では「銀鯵(ギンアジ)」などと呼ばれている。
Filed Under (オアカムロアジ) by suisan on 18-10-2010
Tagged Under : オアカムロアジ
10月16日の写真を掲載した静岡県産「オアカムロアジ」を卸してみた。

左はストロボを使用し、右は使用していない。ストロボに関係なくすごい脂である。
皮目が数ミリほど白い。全て脂。
食べて見る。当然、旨い。
よく酸味がある、とのことであるが私には感じなかった。大味と言う人もいたが、クセもなく食べやすい。
我々業務(ホテルなどに納品)関係ではあまり販売したことがないが、こんなに旨ければ売れるのでは?
しかも格安。
秋から冬にかけて脂がのり、食べて美味しい時期である。
次の写真は宮崎県産「ヘダイ」。盛岡水産入荷。

クロダイに似ている。
こちらは2009年9月21日にブログ紹介済。
やはり秋から春先にかけてが美味しい時期である。
Filed Under (アカホヤ・アオリイカ) by suisan on 13-10-2010
本当に「温暖化」なのだろうか?
写真は昨日盛岡水産に入荷した岩手県・久慈産「アオリイカ」。

右は今日、やはり盛岡水産に入荷の青森県産アオリイカ。
勝手な想像ではあるが、日本海側から津軽海峡を越え太平洋岸に流れてきたのか?
1箱、2箱の入荷ではない。それにしても三陸の海が暖かくなっているのだろうな。
先日は青森県で「マナガツオ」が獲れたとか。ビックリする。
ガラッと代わって下の写真は北海道・根室産「アカホヤ」。盛岡水産入荷。

年、数回?アカホヤの入荷はある。この時期だったのだろうか?
(ブログでは2009年4月20日に紹介済)
三陸のホヤを見慣れていると変な感じ。でも、旨い。(マボヤよりクセが強いかな)
ふと、店の中を見てみると量販店用の荷物の中に「オリジナル鍋セット」発見。

これからだんだん寒くなり、鍋のシーズン。それにはもってこいの鍋セット。
見かけたらご購入願いします。(事情があって販売しているお店は伏せさせて頂きます。ゴメン)
Filed Under (オキアジ) by suisan on 27-09-2010
Tagged Under : オキアジ
9月25日土曜日、大槌漁協からの「入り合わせ」に見かけない魚が入っていた。
「ローニンアジの幼魚」と言う人がいた。
確かに顔は似ている。が、セビレ、ハラビレが違う。下左の写真はローニンアジの稚魚。

顔は似ているがヒレの形が違う。
土曜日は「アオリイカ」のブログに切り替え、この魚の検索。
やっと分かった。
オキアジ(スズキ目アジ科オキアジ属)

生息域は南日本。インド・太平洋域、南太平洋。西日本ではありふれた魚。
三陸の方に問い合わせたら「最近見えるようになった」との事。温暖化のせいかな?
漢字で「沖鯵」。地方によっては「ドロアジ」「モクアジ」「ヨンデン」などと呼ばれている。
沿岸域からやや沖合いに群れて生息している。だから「沖鯵」?
食性は肉食性、小魚や甲殻類など食べている。
1年で22cm、2年で27cmぐらいになり、40cmぐらいまで成長する。
活きていればシルバーの縞模様なのだが、死ねばこのような黒っぽい色になる。
食材としてはやはり刺身。鮮度が良ければ透通っていて上品な白身。時間が経過すれば白濁りする。
食感は柔らかいが旨い脂身がある。
刺身の他は塩焼きや煮魚。ムニエルも合い、旨い。
見た目が悪く(黒い)、あまり流通しないので好んでは食べられていない。
旬は”秋”と言うから今度入荷したら食べてみたい。
Filed Under (アオリイカ) by suisan on 25-09-2010
Tagged Under : アオリイカ
昨日、盛岡水産に「甲イカ」として入荷したイカ。北海道・函館産。

「甲イカ」を再度調べて見たが結論が出ず、今日に繰り越してしまった。
甲イカにしては先に棘がない。・・・・・。
なんだ。「アオリイカ」か。
すぐ身を開いてみる。案の定、身の中の甲がない。代わりに透明な骨?。(写真右)
アオリイカは確かに生息域に北海道南部から、となっている。
多くは鹿島灘以南の西日本。北海道で獲れるとはビックリ!
当然、骨?を取ってしまったので試食。
まず最初に来る食感。スルメイカとは違う。コリッとしている。
そして甘みがにじみ出る。旨い。火を入れればもっと甘みが出る。天ぷら材料に最高。
「スルメイカ」で育った東北近隣の料理人は何故か使用しない。残念なことだ。
関東以西で修行した料理人は旨さを知っている。
このサイズのアオリイカなら子供。余計、旨味が出るのではないかな。
http://blog.tasei.jp/suisan/archives/date/2009/05/25
2009年5月29日に「アオリイカ」は紹介済である。