弊社はフグの専門店ではないが、いろいろなフグが見える。
今日はヒガンフグ(フグ目フグ科トラフグ属)。岩手県大船渡産、盛岡水産入荷。
本名は「ヒガンフグ」だが「アカメフグ」と呼ぶところもある(箱にはアカメフグと書いてある)。
が、本来の「アカメフグ」は別にいる。
漢字で「彼岸河豚」。
春の彼岸頃良く獲れるから、と言う説と「食べると彼岸にゆく」、すなわち死んでしまうという意味があるとか?
日本各地、黄海、東シナ海に分布。30cm位になる。
市場での入荷は少なく、値段はトラフグより安く、ショウサイフグより高いようだ。
肝臓、卵巣は猛毒。皮膚、腸は強毒。筋肉は無毒(弱い毒がるのもいるようだ)。精巣は弱毒。
要注意のフグ。調理は一般人は原則的に行わないこと。食べるなら自己責任で。
ただ、専門家は密やかに美味しいフグとされているようだ。
硬く締まって刺身は非常に美味しいとのこと。鍋、唐揚げ、焼きのもにも合う。
11月27日に「フグの達人」様より7種類のフグを食べさせてもらったが、どれが「アカメフグ」か覚えていない。
何度も言うが「フグ料理は専門家にお願いしてください」。
メカブ、三陸産、盛岡水産入荷。
三陸は海藻の宝庫でもある。特にワカメは最高級品。そのワカメの根元部分が「メカブ」(ワカメは海藻なので根はない)。
1月ぐらいから3月下旬頃まで、ワカメの漁と同時に収穫する。
根元部分に折れ重なりひだ状になり、生殖細胞が集まった部分を指す。昆布の一種ではない。
ミネラル、アルギン酸など多く含まれている。
茎の取り除き千切りにして、熱湯を加えればあざやかな緑色になる。(すべるので手を切らないように)
お好みに応じ醤油やめんつゆをかけ食べる。
春の味である。