ノコギリガザミ

Filed Under (ノコギリガザミ) by suisan on 30-07-2010

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盛岡のホテルさんからの依頼で「胴満ガニ(ドウマンガニ)」を築地から送ってもらった。

本名はノコギリガザミ 十脚目(エビ目)ワタリガニ科ノコギリガザミ属。静岡、浜名湖産。

英名はマットクラブ(泥蟹の意味)やマングローブクラブと呼ばれている。

日本では3種類が分布されているようだが、違いが少なく一般に「ノコギリガザミ」で長年取り扱われているようだ。

  

ノコギリみたいな棘は目と目の間に6ヶ。目から両側にかけて9ヶある。

ワタリガニ(ガザミ)やヒラツメガニなどの仲間?かな。似ているところがある。

甲羅には「H」のような模様や一番最後の脚が遊泳脚になっている。

明らかに違いは甲幅が20cmほどに達する大きさと巨大なハサミ。

  

この大きなハサミは大好物の貝類を砕くために発達したようだ。

乾電池を握りつぶすとか。

日本での生息域は房総半島以南の暖流に面した地域。

世界ではアフリカ東海岸、オーストラリア、ハワイ、インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に分布。

マングローブの根元や砂泥の干潟に大きな巣穴を堀り、夜に巣穴から出て活動する。

縄張り意識が強くオス同士で喧嘩をする。戦いで失った足や爪などは数回の脱皮を繰り返すうちに再生する。

浜名湖産を胴満ガニ、高知県産を「エガニ」「本ガニ」と呼ぶ。

ただ、輸入物と違い漁獲量も少なく、高価な蟹である。

日本ではやはり沖縄が一番漁獲量があるのではないかな。

食べ方はやはり”蒸す”のが一番かな。寒い時期の内子入りは最高、との事。

今日は2尾で1.5kg。大型の部類である。

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