7月
30
盛岡のホテルさんからの依頼で「胴満ガニ(ドウマンガニ)」を築地から送ってもらった。
本名はノコギリガザミ 十脚目(エビ目)ワタリガニ科ノコギリガザミ属。静岡、浜名湖産。
英名はマットクラブ(泥蟹の意味)やマングローブクラブと呼ばれている。
日本では3種類が分布されているようだが、違いが少なく一般に「ノコギリガザミ」で長年取り扱われているようだ。
ノコギリみたいな棘は目と目の間に6ヶ。目から両側にかけて9ヶある。
ワタリガニ(ガザミ)やヒラツメガニなどの仲間?かな。似ているところがある。
甲羅には「H」のような模様や一番最後の脚が遊泳脚になっている。
明らかに違いは甲幅が20cmほどに達する大きさと巨大なハサミ。
この大きなハサミは大好物の貝類を砕くために発達したようだ。
乾電池を握りつぶすとか。
日本での生息域は房総半島以南の暖流に面した地域。
世界ではアフリカ東海岸、オーストラリア、ハワイ、インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に分布。
マングローブの根元や砂泥の干潟に大きな巣穴を堀り、夜に巣穴から出て活動する。
縄張り意識が強くオス同士で喧嘩をする。戦いで失った足や爪などは数回の脱皮を繰り返すうちに再生する。
浜名湖産を胴満ガニ、高知県産を「エガニ」「本ガニ」と呼ぶ。
ただ、輸入物と違い漁獲量も少なく、高価な蟹である。
日本ではやはり沖縄が一番漁獲量があるのではないかな。
食べ方はやはり”蒸す”のが一番かな。寒い時期の内子入りは最高、との事。
今日は2尾で1.5kg。大型の部類である。