岩手魚類に北海道産大型の「タラバガニ」が入荷した。
甲幅が20数センチ、重さだ5.1kg。堂々たる物である。
以前にも紹介したが、十脚目タラバガニ科タラバガニ属でカニとは言うがヤドカリの仲間である。
その証拠に、カニは横方向に移動するがタラバガニは縦方向にも移動できる。
似ている「アブラガニ」との簡単な見分けはタラバガニの頭部の棘は6ヶ。アブラガニは普通4ヶ。
ただ、この時期当たり前の事だがのタラバガニは高い。まして活。
市場流通でも3万円以上する。小売で売られるには何万円になるのだろう?
購入したかったが横目で見て通りすぎた。
その隣にも入荷していたが婚姻色の「アイナメ」。写真は盛岡水産入荷。青森県産。
産卵時期になれば写真のように黄色に変化し、縄張りを持つ不思議な魚。
メスが産卵した卵を守る習性があるが、何より大好きな食べ物が卵だと言う。(他の縄張りのもの)
昔の漁師さんは婚姻色のアイナメを捕獲しなかった。なぜなら雄がいなくなれば、卵を守る魚がいなり、他の魚に食べられるか、窪みに産卵したので酸欠などで卵がしんでしまうからだ、と聞いたことがある。
最近、人間の世界では親が子を、子が親を、などと悲惨な事柄が多い。その点アイナメの雄はリッパである。