ソウシハギ(フグ目カワハギ科ウスバハギ属)盛岡水産入荷、青森県産。
台風12号が通過して、その影響で魚の入荷が少ないかと思ったが、結構入荷していた。
当然、ブログネタも乏しいかな?と思いきや、こんな魚が入荷していた。
やはり温暖化?
生息域は相模湾以南。インド・太平洋、大西洋の暖かい海。
全世界の熱帯域で生息しているはずのカワハギの仲間が何故、青森県で。
岩手の大槌漁協からの「入れ合わせ」にも混ざっていた。
顔は映画のコマンドのような模様。体には同じ色と黒の斑点。そして大きなウチワのような尾。
こんなの見たことない。
漢字で「草紙剥」→体の模様が草紙(一度、すき返した江戸時代の再生紙)にいたずら書きをしたように見えるから。
「藻姿剥」→模様が海藻のように見え海藻に姿を隠しているため。などとある。
確かに稚魚、幼魚時代は流れ藻に付き姿を隠している。(暖流にのり東北まで流れてきたのだろう)
成魚はサンゴ礁や岩礁域の浅場で群れを作らず単独でいる。
食性は雑食性、甲殻類や軟体動物、付着生物、藻類など食べている。
最大で70cmぐらいまで成長する、との事である。
食材としては一般には食用としない、との資料が多いが、その理由に消化器官にパリトキシンなる毒があるとの事。
だが、身は非常に旨い、との事である。刺身にして身に透明感があり、食感が豊かで甘み旨味ともある。
アラ汁も出汁が出てなかなかの味との事であるが、最終的に食べる場合は自己責任で、と付け加えたい。
しかし、こんな見たことない魚が多く、ブログやってて良かったと思う反面、「温暖化?」が気になる。
2012年10月28日「魚ずきのおじさん」から
「フグの70倍もの毒があり、食べたら半日もたたないうちにしんでしまう」とお叱りの言葉をもらいました。
軽率な文章を書いたことをお詫びいたします。
危険な魚なのに何故市場に入荷したのだろう???